2019.8.17 Live Doxy 山田亮(p) 山田吉輝(b) 則武諒(ds)
基本、スタンダードよりオリジナルをビシバシとキメルのが好みなのだが、こんなんを聴かされると参っちゃいます。
お馴染みのスタンダードの数々が独自の解釈によりオリジナルのようにも聴こえる。
亮さんは省エネ演奏と笑顔で言うが音数を抑えた演奏はセンスが問われる。
俳句を詠むように。
「The nearness of you」には不足の美を感じた。
難しいフレーズを弾いて感動させるよりも簡単なフレーズで感動させる方がテクニカルだし、重みを感じる。
Wリョウさんは東京で、ベースの山田さんはニューヨークで、それそれにご活躍中だが、全員名古屋の出身というのは誇らしいし、こうやって名古屋に集まっていただけるのはありがたい。
ベースの山田さんは年に1回か2回は帰国されているが、3年前 solLa でW山田をお聴きした以来。
帰国の度にしっかりとチェックせねば。
ベースの腕前と共にお髭の具合もたくましくなっていて、諒さんとのコンビネーションはフレキシブルでソフィスティケート。
2ndの1曲目がズキュンと来たので、亮さんに何て曲かお聞きしたところ「よくぞ聞いてくれました」となった。
この曲だけスタンダートではなく知り合いの曲だそうで、ライブで演奏することはOKをもらっているが、どなたの曲なのかは言えないとのこと。
曲名はお聞きしたがここに書くのは控えた方が良さそうだ。
またお聴きできればと思うので亮さん、よろしくお願いします。
youtu.be
亮さんと言えば私の中ではインプロビゼーション。
それを印象付けたのは、以前「Lawns」の流れで弾かれたインプロ。
あまりにも素晴らしかったので曲名をお聞きしたところインプロとのことだった。
キースか?という驚きと共に、二度と聴くことのできない儚さと二度と同じ演奏はしないという強靭な精神性、凡演を恐れない勇気。
神聖とも言える瞬間だった。
亮さん曰く「静かにゆらめく炎のような時間」。
Wヤマダであり、Wリョウであるトリオに私も入れてもらえるならばWヨシキとなる。
次回このトリオをお聴きできるのちょっと先になるだろうが、絶対に聴き逃せない。