necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

AVOCADO BOYS クリスマスライブ

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2021.12.12  IMOM COFFEE ROASTERS AVOCADO BOYS クリスマスライブ

Lena (vo) 谷川創一 (as) 砂辺佳春 (gt) 笠井亨 (b) 中尾ユウ (key) 吉田裕 (per) 鈴村明任 (ds)

 

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ジャズ茶房靑猫にて「アボカドボーイズ、レコーディング中みたいですよ」とのマスターの言葉に「じゃあ、リリースライブ行きたいですね」といつもの通り返した。

アボカドボーイズのリーダーの吉田さんは靑猫の常連で、マスターから何度もアボカド情報をお聞きしているがずっと行けておらず、行く行く詐欺みたいな感じになっていたので、今度は絶対に行こうと思った。

私も週一で靑猫に通っているが、吉田さんとはずっとすれ違っている。

 

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その翌々日、久しぶりにIMOMに寄ると恒例の「くりすますじたく」のチラシが置いてあった。

私は毎年「クリスマス自宅」ですけど。

 

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チラシを見ると、アボカドのライブがあるではないか。

このタイミングで行かなかったら行く行く詐欺確定でしょう。

早速、コーヒーをおかわりするタイミングで予約をお願いした。

 

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2杯目以降は200円引きになり、読書などでゆっくりしたいときにはうれしいサービス。

椅子もゆったりと座れ、隣の席との間隔も広めでリラックスできるので、ついつい長居をしてしまう。

 

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ライブチャージはドリンク+ハーフサンドイッチor焼き菓子が付いて2000円という嬉しい価格設定だった。

 

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12月2日の投稿で名古屋のカフェ事情は群雄割拠のようであると書いたが、その主役がIMOMと言っていいだろう。

ここ1年余りで南区の道徳と伏見の長者町に個性的な新店舗をオープンされ、まだこれからも新展開が続きそうな勢い。

1号店は「くりすますじたく」も5年目で、地域に浸透してきて長久手の顔となってきた。

ライブも大盛況で、店長の野中さん、お疲れさまでした。

 

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        2015.8.30 八事 Popcorn にて

AVOCADO BOYS はバンドを結成してすぐのライブをK.Dハポンでお聴きして以来。

3年ぶり?、4年ぶり?、くらい。

当時のドラマーで「2×」(ツーバイ)や Fat-tailed Toad でも活動されていた越智さんからお誘いをいただいて足を運んだ。

「2×」は、エレクトリックなキーボード&ドラムのDUO。

MEHLIANA(MEHLDAU&GUILIANA) を思わせる音楽性でカッコ良かった。

 

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         2015.10.4 豊田 楽風-RAFU にて

越智さん以外のメンバーは知らずにAVOCADO BOYS のライブに行くと malachite (マラカイト) でお聴きしていた、谷川さん、笠井さん、中尾さんがいて、オヨヨのメンバー。

malachite は民族楽器と電子機器をマッチングさせたアンビエント的なコンテンポラリージャズで、心地よかった。

AVOCADO BOYS は、個々やジャズを中心としたバンドで活躍している腕利きのミュージシャンが集結し、だたのポップスではないボーダレスな音を聴かせてくれる。

 

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クリスマスソングを散りばめたライブは煌びやかでハッピーでアーバンな夜。

Lenaさんがテーブルをまわってクリスマスプレゼントをひとりずつに手渡ししてくださり、そのお気遣いと大きな焙煎機が暖炉のようにも見えてじんわりと心から温めてくれた。

ホワイトクリスマスでは静かに降り積もる雪のようなしっとりとしたボーカルで、幻想的な世界が広がり、ギターの音色はダイヤモンドダスト

 

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今度はガッツリとオリジナルのライブも楽しみたい。

年明け1月7日のK.Dハポンは小編成でのアコーステックライブらしい。

様々な編成で聴かせてくれるのもアボカドの魅力の一つ。

レコーディング、がんばってください。

吉田さん、また靑猫で。

中村佳穂 うたのげんざいち 2021 in 京都 ロームシアター

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2021.12.7 ロームシアター京都

中村佳穂 (vo,pf,key)   西田修大 (gt)   越智俊介 (b)   林田順平 (cello)   伊吹文裕 (ds)

村島洋一 (vo)   君島大空 (gt) Colloid (cho)   スティーヴ エトウ (per)

 

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佳穂さんの地元、京都での『うたのげんざいち』。

当初は2020年6月14日に開催されるはずだったがコロナ禍の影響で中止となり、2021年5月20日に決まった公演も延期され、地元のファンは待ちに待ったことだろう。

当然、チケットは速攻で SOLD OUT になり、涙を飲んだ方も多い中、なんとなんと1列目の席をゲットできた。

ただし4階ですが...

その4階席から眺めた佳穂さんの晴れ舞台はまさに絶景だった。

 

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佳穂さんの現時点での集大成とも言えるライブは、初期のナンバーから来年リリースされるアルバムの収録曲までバランスよく配置され、佳穂一味で一番のボスキャラであるスティーヴ エトウさんの登場には心踊った。

麗しの50代は還暦を過ぎても鬼カッコ良さに磨きがかかり、オチャメ度も増していて、やはり段ボールが良く似合う。

そして、佳穂さんにはクジラのように美しいピアノが一番似合う。

 

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私が佳穂さんと遭遇したのはスティーヴさん目当てで行った奈良ろくさろんのDUOライブでのこと。

日本で唯一の風鈴音楽家や琵琶法師といったかなりディープなラインナップだった高畑街道祭りで、ひと耳惚れした。

その衝撃的ファーストタイムの再現に一瞬にして時は戻り、そこから数々足を運んだライブの映像が走馬灯のようにぐるぐると頭の中を回り続け、脳みそがバターになりかけた。

ティーヴさん、もしかして同じ段ボール?

 

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ご一緒していただいた京都のイラストレーター、ナカガワ暢さん。

テレビドラマや映画に街の飲食店などなど、様々なイラストを手掛ける中で、ライブのチラシやCDジャケットなどの依頼も多く、ミュージシャンや音楽関係者からの信頼も厚い画伯。

ライブというのはミュージシャンが演奏するだけではなく、佳穂さんの飛びきりの笑顔を撮った写真や、その笑顔の前で楽しそうにしている文字、グランドピアノを象った舞台、この日のためだけの衣装に、それらを映えさせるライティング、演奏の素晴らしさを増幅させる音響など、様々な人の手によってつくられている。

そして、今回は配信で伝える技術も。

 

 

ライブに行くのだから配信は観なくていいだろうと思っていたが、あんなの聴かされたら観ない訳にはいかないだろう。

コンサートの模様は生配信されていて、ご覧になられた方も多いと思うが、見逃し配信が12月31日23時59分まで絶賛配信中なので、とにかくご覧いただきたい。

オペラも開催されるホールだけあって包み込まれるような音響は確かに素晴らしかった。

でも4階席だったせいなのか、音が響き過ぎて歌詞やMCがはっきりと聴き取れなく少し残念に思えたが、配信ではクリアに聴きとれて音質もカメラワークも画質も滅茶苦茶イイ。

ぼんやりとしか見えなかった衣装もばっちり拝見できたし、何よりも全員の表情がステキであった。

メガネをはずした佳穂さん、可愛さより綺麗が優ってました。

佳穂さんが音楽を始められてからひとりふたりと仲間を増やしていく姿はまるで麦わらのルフィーのようで、純粋に歌や音楽が好きな姿には人を惹き付ける引力があり、そこには打算などない。

その仲間はこの日ステージに上がっているメンバーだけでなく、これまで共演してきたミュージシャンや裏方さん達、会場に居た観客や応援しているファン、みんなクジラのように大きな船に乗り込んでいる。

そして、羅針盤でげんざいちを確認したら次の夢に向かって帆を上げる。

佳穂さんの航海はまだ始まったばかり。

目の前に広がる海は世界へと続いている。

牧山純子 Birthday Live Tour 2021

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2021.12.6 STAR☆EYES 牧山純子(Vln)  原田達也(pf)  中林成爾(Vc)

 

それぞれが音楽大学でクラシックを学ばれた同級生トリオによるジャズとクラシックのハイブリッド。

同じ曲でも編成やメンバーによってまったく違って聴こえるのがジャズの魅力のひとつだが、メンバーの間柄も音に影響を及ぼす。

まったく初めましてのメンバーによるライブでは、緊張感のあるライブになる傾向があるだろうし、手探りの部分が聴き取れたらそれも面白いと思う。

そういう意味では、気心知れたクラシカルトリオは、リラックスしてゆったりと楽しめるライブであり、お互いを知り尽くしているからこその高度なやり取りを楽しめるライブでもある。

 

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1st ステージは世界三大作曲家 (バッハ、モーツァルトベートーヴェン) の曲を中心にクラシックを様々なアレンジで。

2nd ステージはニュープロジェクト『アレグリア』や『ルチア~スロベニア組曲』などから。

スロヴェニア組曲』はいつもは『風』のみだったりするが、『大地』『水』『空』『風』のバースデースペシャルでの豪華フルコース。

ジャズとロックとのハイブリッド『アレグリア』をクラシカルトリオで調理した創作料理も新鮮で魅力的だった。

異なる文化が交わることによって発展するように、ジャズの最前線もハイブリッドによって優れた音が創造されている。

次回は、ボンジョビの『Livin'On A Prayer』を中林さんのボーカル付きでぶっ飛んでほしい。

 

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11月5日にもクラシカルトリオのコンサートに足を運んでいて、会場は美Sailent motoyama の黄金ホール。

90席のキャパにスタインウェイB211を備えた本格的なホールだった。

 

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知らない世代の方のために貼っておきます。

 

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防音性に優れた楽器の弾けるマンションの中にあるホールということで以前から気になっていたが、音響も椅子の座り心地も良く、素晴らしかった。

クラシックに限らず使用できるそうなので、耽美系のジャズなどには持って来いだと思う。

 

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クラシカルトリオを生音で堪能できるホールコンサートはやはり格別だし、プログラムもホール仕様だったように思う。

牧山さんのドレスも上品なピースサインもホール仕様。

加藤伎乃 1st Neep 独創奏 リリース記念 お礼参りツアー後夜祭編

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2021.12.4 valentine drive

加藤伎乃 (vo,gt)   おーたけ@じぇーむず (vo,gt)

 

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今年の3月に 原宿JAZZ UNION へ高田ひろ子トリオを聴きに行った際にお会いした同郷である瀬戸市ご出身の加藤伎乃さん。

ちなみに加藤という苗字はクラスに4人くらいずつ居るというのは瀬戸あるある。

「名古屋方面でライブがあれば伺います」と言ったものの、7月の名古屋帰省ライブは都合が合わず、ようやく伺えた。

対バンの、おーたけ@じぇーむずさんも初めてで、ライブの2日前までは名前からジェームス小野田さん張りの濃いめの男性を想像していた。

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ジャズ茶房青猫で店を出ようと思ったら、マスターが (たぶん私のために) 藤川幸恵トリオを掛けるものだから、思わず3曲聴き入ってしまって5分の遅刻。

既にライブは始まっているのに看板を撮っている場合ではない。

 

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大抵のハコは入り口側にレジカウンターがあるのだが、ココは奥側だった...

なので、受付をするためにはミュージシャンの前を横切らなくてはならなず、曲終わりを待っていると、「受付どうぞ」と、おーたけ@じぇーむずさんが間奏を弾きながらくるりと客席に背を向けて促してくれた。

スミマセンと頭を下げて横切りつつ、演奏しながらの機転の利く対応に佳穂さんっぽいなと思った。

 

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ミュージシャンに誰々っぽいと言うのは失礼かも知れないが、感情のまま意のままにグルーヴさせるビート感、会話が歌となり歌が会話となるスタイル、喜怒哀楽を歌にのせる表現力にも中村佳穂さんを思い浮かべた。

つまり、激スゴ!

音楽をやるために生きている人。

 

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高円寺から来られたそうだが、東京人ではなさそうだし、関西弁でもないし、と思って検索してみると岡山県のご出身で、そういえば岡山弁と名古屋弁のイントネーションは似ているようなことを何かで読んだか聞いたかした覚えがある。

それも伎乃さんと気が合う要因のひとつかも知れない。

一寸先闇バンドのvo&gtでもあり、バンドでも聴いてみたい。

 

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ようやくライブに足を運べた伎乃さん。

CDで凄さは織り込み済みだったが、歌声の鋭利さは銃刀法違反、中毒性は麻薬及び向精神薬取締法違反で、YAVAY。

楽器や歌唱力ならば研鑽を積むことは出来るが、声だけはどうにもならない。

トッキントッキン (愛知県民が使う尖っているの最上級) の感性が生み出すエッジが効きまくった曲と天賦の声が相まって容赦なく切り刻んでくる。

 

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その声は鋭いだけではなく、優しくて、甘くて、切なさも含んでいるから、中毒性があるのだろう。

 

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おーたけさんはスタジオ盤が売り切れにつき、2枚ともライブ盤を購入した。

思っていたよりも良い売れ行きに「もっとCDを持って来れば良かった」と、おーたけさん。

そりゃ、あんなの聴かされたら欲しくなるよ。

次回はスタジオ盤を多めでお願いします。

 

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最強のタッグでした。

かかって来いやー!

NakamuraEmi「Momi Release Tour 2021」 Band公演

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2021.11.30   NAGOYA ReNY limited

NakamuraEmi (vo)  カワムラヒロシ (gt)  片野吾朗 (ba)  熊井吾郎 (mpc)  千葉岳洋 (pf)  大塚雄士 (per)

 

「Momi Release Tour 2021」全25粒中、24粒目のセミファイナルで、ツアーの様子を毎回丁寧にブログに綴られている Emi さん。

ニューアルバム『Momi』に収録されているコーヒーと人生を重ねたナンバー『drop by drop』に因んで、ファンからオススメされた各地のカフェを訪ねられている様子もブログにアップされていて、楽しく拝見させていただいている。

どのカフェも魅力的で、コーヒー好きには堪りません。

全部は無理にしてもいくつかのお店には足を運んでみたい。

 

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私はライブ前の一杯を R ART OF  COFFEE 松坂屋南館の2号店でいただいた。

その前に千種区鏡池にある本店に寄ってコーヒー豆を購入。

豆はもちろん2号店にも置いてあるが、オーナーの寺田さんとのコーヒー談義が目的である。

 

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季節限定に弱いので、濃い目の味わいにしたというクリスマスブレンドを購入した。

最初に本山駅近くにお店を構えられてから、もう10年くらいになるのかなぁ。

名古屋でのこのところのカフェの出店ラッシュについていろいろとお聞きしたが、名古屋のコーヒー事情は群雄割拠みたいである。

 

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松坂屋南館の2階  KiKiYOCOCHO にある2号店。

 

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横丁をコンセプトに横の繋がりを大切にしたフロアでは共用スペースでも飲食ができる。

 

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同じフロアにある名店、完売必至の PAUL BOCUSE Carre の生食パンを使ったメニューもいただけて、シンプルにバタートーストとケニアを注文した。

マグカップにたっぷりと注がれたケニアは浅煎りでフルーティーな酸味。

ジャパンバリスタチャンピオンシップ優勝、ワールドバリスタチャンピオンシップ準優勝の経歴を持つ、バリスタでありロースターでもある門脇洋之氏の下で修業された業は名古屋でも屈指で、店名の R は門脇氏が営む CAFE ROSSO の意思を引き継いでいる。

バタートーストは外側がサクッと、でもやわらかく、中心はとろけるほどにしっとり。

バターは牛乳を仕入れている業者の無塩バターを使用されているそうで、一般には売っていない拘りの一品。

もし100%のバタートーストがあるとしたらこれでしょうと思えるくらいに美味しい。

 

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Emi さん初めての会場、松坂屋北館地下1階にある NAGOYA ReNY limited。

私も初めてで、名古屋には良いハコがたくさんあるなぁと再認識した。

ここからほど近いところにあったがコロナ禍で閉店してしまった名古屋ブルーノートで2回お聴きしたお月見ライブ。

モーションブルー横浜での七夕ライブ同様に定番となったのに残念で仕方ないが、一番残念に思っているのはブルノートの方と Emi さんだろうし、他のお店のことはステージの上では言えないが、いろいろな想いを抱えてのステージだったのではないのか。

 

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声の伸びやかさと迫力は24粒目だろうが関係なく、どれだけ熱唱しても1ミリたりとも澱みがない。

魂で歌っているので喉が枯れるとかないのだろうか。

いや、ケアは入念にされているのだろうし、この喉の強さも神様からの贈り物。

 

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次々にどれも好きな曲ばかりだが、特にお気に入りの『東京タワー』。

インスタライブで30代を歌った曲は歌えなくなるかも、みたいな話をされていたが、40代になっても50代になっても歌い続けていただきたい。

Emi さんの強みのひとつにファンの年齢層の広さがあり、それぞれの年代で響き方が違うだろうし、同じ曲でも年を重ねる毎に聴こえ方が違ってくるだろう。

ヒット曲の多くは自分らしく生きるべきと言ったような大きな括りでのひとつの価値観に収斂される傾向にあるが、Emi さんの曲は泥だらけで手で触れることができパーソナルで半径3メートルなところが痺れる。

 

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もうひとり?のメンバー、NakamuraIne。

クリスマスバージョンになっている。

これを撮っているうちに楽しみにしていた名古屋だけの特別企画、路麺えんそばの蕎麦とPharmarcyのkedamonoブレンドが売り切れてしまった。

でも、完売おめでとうございます!

 

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このブログを書いたときコバタクさんは15:00からの番組 tTime を担当されていたが、現在は21:00からの Mirror Park を担当されている。

ライブの帰り道、カーラジオで Mirror Park を聴いているとライブの前半は会場で聴いておられたとのこと。

そして、番組内の tTime のコーナーで『drop by drop』が流れた。

 

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コバタクさんの曲紹介、流石でした。

 

2 Alto Meeting feat. 中島朱葉 濱田省吾

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2021.11.26 THE WIZ 2 Alto Meeting feat. 中島朱葉  濱田省吾

坂井彰太郎 (as) 中島朱葉 (as) 渡辺翔太 (pf) 荒川悟志 (b) 濱田省吾 (ds)

 

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前回WIZを訪れたとき、彰太郎さんから「東京から二人お呼びしてリーダーライブをやりますのでよろしかったら」とチラシをいただいた。

私も何人かの仲間内からリーダーと呼んでもらっているが、何かそれらしいことをしている訳ではなく、人望がある訳でもないし、チャンバラトリオコント赤信号に憧れている訳でもない。

気持ちは同年代だが、ちょっとだけ年上なので、気を使っていただいている名前だけリーダーである。

それに対して、ジャズライブでのリーダーの役割は名前だけという訳にはいかず、ライブでの仕切りはもちろん、集客もそうだし、プロであるからにはギャランティ関係は何よりも重要である。

東京から二人お呼びすれば、それなりに経費は掛かるので、客の入り具合によってはリーダーの持ち出しだってあり得る。

それでも「メンバーが潤ってもらえればいいし、名古屋では滅多に聴けない朱葉さんとハマショー(やっぱそう呼ぶよね)を名古屋の人に聴いてもらいたいから」と、彰太郎さん。

今夜のライブは持ち出しなさそうな大入りで良かったですね。

 

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二管ライブと言えばサックスとトランペットやトロンボーンなど音色の違った楽器を組み合わせたり、サックス同士でもアルトとテナーのように音域の違うものを組み合わせるのが常套で、さすがに木管金管との組み合わせのような重層さはないが、違う表現力が重なったときの絶妙な揺らぎが最上級にエモかったし、それぞれのスローバラードを聴かせる構成もアクセントになっていてうっとり。

 

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少し前からプロに師事されて、フルートを本格的に習い始められた THE WIZ ランチ班のリーダーをされている利恵さん。

夜もお手伝い?と思ったら、翔太さんのWIZでのライブが今年最後ということで、翔太さんお目当てで来られたとのこと。

ライブ終了後にはお目当てだった翔太さんと荒川さんの鉄板名古屋組と相まって「今まで聴いてきたサックスのライブの中で一番良かった」と大満足の笑顔。

 

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6月にリリースされた朱葉さんの初リーダーアルバム『Looking For Jupiter』。

アルバムの感想も少し書きたいところだが、バークレーに留学される前から朱葉さんを聴いているという山田さんと話し込んでいるうちにCDをカウンターに置いてあることを忘れてしまい、置いたまま帰ってしまった。

早く聴きたいので近々取りに伺います。

 

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アルバムからの1曲『Pisca-Pisca』では、ハマショーさんの推進力に乗った高速パッセージの激流に呑み込まれて溺れるしか術はなく、チラシの写真から勝手にイメージしていたのとは違うパワフルな音と関西弁のノリにも嵌った。

「せーの」でのしゃくれポーズでは一番しゃくれてるし、良い意味でイメージが裏切られまくった。

 「今回は2年か3年ぶりくらいの名古屋かな?」と、曖昧になるくらい間が空いてしまったそうだが、次回の名古屋は直ぐで、1月23日にミスターケニーズでのレコーディングメンバーによるリリースライブが決まっている。

オリジナルしかやらないとのことで、しっかりアルバムを聴き込んでおきたい。

ライブ中のMCでは朱葉さんよりもアルバムの宣伝をされていた彰太郎さん、ナイスリーダーでした。

高校生のときから憧れていた朱葉さんとの初共演で、リーダーがライブのエンディングを惜しむ姿にもじ~んときた。

そして写真での最高の笑顔。

『ボクたちはみんな大人になれなかった』舞台挨拶上映

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2021.11.21 伏見ミリオン座 

『ボクたちはみんな大人になれなかった』舞台挨拶上映

登壇者 森義仁監督 燃え殻さん(原作者)

 

舞台挨拶を行うのは上映初日若しくは上映初旬というのが通常である。

しかしながら、伏見ミリオン座で上映が始まったのが11月5日(金)なので、大ヒット御礼で登壇することはあるけど、3週目に入ってからの舞台挨拶というのはあまり聞いたことがない。

それにも関わらず客入りはかなり良く、2回目以上という方もかなり居られたのでは。

中には Netflix (ネットフリックス) でご覧になられてから、映画館でもという方も居られた。

 

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チラシにも「舞台挨拶緊急決定!!」とあるように、当初は予定になかったが急遽決まった様子である。

伏見ミリオン座の飾りつけをSNSでご覧になられて足を運びたいと思われたそうだ。

伏見ミリオン座さん、グッジョブ!

前回の投稿でアップしなかった写真を貼り付けておきます。

 

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でも、伏見ミリオン座の飾りつけは今回だけ特別ということではなく、毎回趣向を凝らされていて、名物と言ってもいい。

森監督は今作が初監督作品で、ここに至るついこの前まで裏方の仕事もたくさんこなされて来られたと思うし、燃え殻さんに関しては元々テレビの美術制作というTHE裏方の仕事をされており、このお二人だからこそ思うものがあったのだろう。

特に燃え殻さんは、小説と映画は別物なので原作者が映画の舞台挨拶にしゃしゃり出るのは如何なものかというスタンスで、今回が2回目の舞台挨拶らしく、飾りつけをされた方はうれしくて堪らんだろうな。

上映期間が終了する前に映画と一緒に飾りつけも鑑賞していただければ。

 

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舞台挨拶のあとのサイン会ではお二人ともひとりひとりとしっかり話をされて、お人柄も伺えた。

『ボクたちはみんな大人になれなかった』の文庫本発売にあたってのPVに けもの の『リップクリーム・ダブ』が使われていることは前回の投稿で書いたが、その経緯を燃え殻さんにお聞きしたところ、以前から けもの は好きで、直接 けもの(青羊さん) に依頼されたそうだ。

 

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そして、燃え殻さんの新作『これはただの夏』は、けもの の『ただの夏』にインスパイアされて執筆された作品である。

こちらの小説もオススメ。

曲も台湾で撮影されたPVもオススメなのでフルバージョンでもどうぞ。

 

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帰り道、何か大人っぽいものを食べたくなったので、老舗のめん処で「海老天・玉子煮込み定食」をいただいた。

 

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大人っぽいというより、おっさんだな。

お店のテレビではオリックス対ヤクルトの日本シリーズをやっていた。

そういえば誠とかおりが出会った1995年も同じ対戦カードで、イチローが徹底的にマークされて野村ID野球に屈したのだった。

月日はあっという間に流れ、野村監督はお亡くなりになられ、イチローはメジャーで大活躍して引退された。

そして、1995年は阪神淡路大震災地下鉄サリン事件が起きた年でもあった。