necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

Tadataka Unno Reunion Trio

 

2022.5.1 THE WIZ

Tadataka Unno Reunion Trio 『Get My MojoBack』CD発売記念ライブ

海野雅威(pf) 吉田豊(b) 海野俊輔(ds)
 

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この日は朝から生憎の雨模様で、右足の神経痛の痺れと痛みで目が覚めた。

前回に続いて 2DAYS 4STAGE が SOLD OUT となったが、リハビリ中の海野さんも手が痺れておられないか心配である。

 

 
そしてもうひとり、自転車で転倒して肩を骨折されていたみのシェフが4日前に復帰されたばかりで、ライブに華を添えるシェフ特製のローストビーフのプレートが運ばれてきた。
 
みのシェフ、ご復帰おめでとうございます。
 
私も自転車で自爆して鎖骨を骨折したことがあり、その痛みを知っているだけに、とてもフライパンを握れる状態でなかったことはよくわかるし、ましてやピアニストがヘイトクライムで肩や腕に大怪我したなら痛みだけでなく絶望感に襲われたことだろう。
 
 

 
それを乗り越えてリリースされた『Get My MojoBack』。
 
身体の傷が癒されたとしても心の傷は癒されない場合もある。
 
ニューヨークを避けたいと思っても仕方ないところ、失われた音を取り戻すためにニューヨークの仲間たちと作り上げた渾身のニューアルバム。
 
これが最高にクールでご機嫌で美しく、ジャケットの中の様々な人種の笑顔がすべてを物語っていた。
 
 

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カウンター席からは弾いているときの表情を伺うことはできなかったが、その背中はエレガントで生命力に満ち溢れていた。

ジャズと同じくアフリカを起源とするトリニダードカリプソに想いを馳せ、陽気に聴こえる裏側にある悲しみ、コロナ禍以後に感じる漠然とした不安に怪我との戦いによる苦しみ、それでも生きていることや大切な仲間への感謝、ピアノが弾けることへの喜びと平和への想い。

そんな様々な感情を音で表現し、背中で語っているようだった。

純文学のように行間を読むような演奏はそれぞれの気付きがあればよい。

 

 
アンコールで神戸から駆け付けたテナーサックスの河村英樹さんがシットインされ、この日だけのスペシャルカルテットとなった。
 
お互いのお子さんの話になり、気の置けない仲間とのリラックスした雰囲気が心地よい。
 
 

 
カウンター席からはメンバー全員が収まらなかったため小久保さんから拝借した1枚。
 
手にされているのは今日のライブの特製Tシャツ。
 
 

 
私も1枚欲しかったが、メンバーと良子さんの4枚だけという愛の限定版。
 
名古屋で海野さんと聞けば、もう THE WIZ しかない。
 
 

 

余韻に浸っているところ肩を叩かれたので振り向いたところ、なんと柴田さんじゃあーりませんか。

THE WIZ で海野さんと聞けば、柴田さんも欠かせない。

東京でもブルーノートで 2DAYS されるが、スタインウェイの生音を間近で聴くことができるからと、毎回わざわざ東京から足を運ばれる。

さすがでございます。

 

奈良飛鳥サイクリング

 

2022.4.28 奈良飛鳥サイクリング

ドラゴンシェフとの自転車部、5回目。

DISTANCE 49.17km となっているが、帰り道の途中にゴールマークがあるまでの距離なので、実走距離は70kmくらい。

 

 

自分だけなら思い立ったらすぐ車に自転車を積んで行きたい時に行きたい所に行けるので、二人の場合は出来るだけドラゴンシェフのリクエストに沿えるようコース設定をしている。

今回は明日香村の石舞台古墳に飛鳥鍋と天理市を巡れたらというリクエストだった。

奈良公園からだと明日香村への直線上に天理市があり、距離的にもちょうどいいので、奈良公園発着とし、時間に余裕があれば宇陀市にも寄れたらと計画した。

奈良公園では神の使いからのお見送りを受けて出発した。

 

 

天理市は小学生の修学旅行以来だそうで、そのときの印象が強く残っていたらしい。

生憎この日は私の右足の神経痛が最悪の状態で、自転車を漕ぐことはできるが歩くのは10メートルを進むのにも四苦八苦しなければならないありさま。

なのでドラゴンシェフが天理教の協会本部をぐるりと周るあいだ、私は遠くから眺めるだけだったが、スケール感は十分に堪能できた。

途中、彩華ラーメンの看板を見て、お腹が空いたので天理ラーメンを食べたいと言われたが、飛鳥鍋は予約済なのに大丈夫か?

今日もドラゴンシェフの食物探究の精神は旺盛のようだ。

でも、ドラゴンシェフがスマホで検索しながら行ったり来たりしても見つからず、どうやら看板のお店は閉店していたようで、ほっと一息。

私はそんなに食えんよ。

 

 

ブラタモリ』でタモリさんも寄られた『めんどや』に到着。

ちなみにタモリさんは柿の葉定食を召し上がられたそうだ。

 

 

飛鳥鍋はこの地方で飛鳥時代から伝わったとされている伝統的な鍋料理。

要予約で二人前からということなので、私も必然的に飛鳥鍋を食べざるを得ず、暑いのに鍋かよと思ったが、食べ始めるとたっぶりの野菜の旨味が溶けだした牛乳ベースのスープはコクがありながら後味がサッパリとしていて、箸がどんどん進む。

鶏肉もやわらかくプリプリで、飛鳥鍋で大正解。

食事後ドラゴンシェフが出汁について質問されていたので、また何処かで披露されるつもりなのだろう。

 

 

飛鳥寺は推古4年(596)、蘇我馬子によって創建された日本最初のお寺ということだが、二度の火災に見舞われ、現在の建物は江戸時代の1826年に建てられた。

 

 

飛鳥大仏は609年に造られた日本最古の仏像だそうだが、奈良や鎌倉の大仏と比べると面長なところや目の形など、ウルトラマンに似ているような気がして、もう直ぐ公開される『シン・ウルトラマン』楽しみにしてますと手を合わせた。

ドラゴンシェフはお寺の奥の方まで見学に行ったが、私は右足の痛みによりここまで。

 

 

飛鳥坐神社の石段はさすがに無理なので、ドラゴンシェフだけお参りし、私は下で待つことにした。

 

 

石舞台古墳では右足の痛みが限界に達して外で待ちたい気分だったが、歯をくいしばって向かうと、どうやら石舞台の下に入れるようになっているようだ。

階段の登り降りは勘弁してもらいたいので、下に居るドラゴンシェフに「何もないでしょ?」と聞くと「浪漫がある」と返ってきた。

 

 

その言葉に渋々入って行くと、右足を庇っていたせいか腰にも違和感を感じ、浪漫と引き換えに暫し石の下でフリーズした。

 

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ドラゴンシェフからのリクエストをクリアして、時間的には厳しかったがドラゴンシェフの了承を得て、寄りたいと思っていた宇陀市に行くことにした。

高村薫先生の『土の記』の舞台である。

圧倒的な取材力の上にある緻密な状況描写と人の心を解剖する術を持っているかのような心理描写の傑出さはいつもながらで、上下巻500ページのすべてを押し流す最後の2行には驚愕した。

そこに克明に記されていた宇陀の風景をこの目で見て、そこに吹く風を感じたいと思い、私としてはこちらにこそ浪漫を掻き立てられる。

いざ行かんと、地図にあるよう宇陀市に向かったが、途中の信号待ちでそちらの方向を見ると果てしなく上り坂が続いている様子が伺われ断念した。

自分ひとりならそこに挑戦したかもしれないが、到着しても名所や旧跡などはなくドラゴンシェフにとってつまらないのはわかっているし、ここが主人公の妻が事故に遭った現場だと説明しても申し訳ないだけである。

今度ひとりで行くことにしよう。

 

 

奈良公園近くの駐車場に戻り、ドラゴンシェフが昼に食べたかった天理ラーメンを食べに車で向かった。

天理ラーメンは天理市発祥のラーメンとされるご当地ラーメンで、基本的には2系統あり、ひとつが昼に探した『彩華』(サイカラーメン) で、もうひとつが『天理スタミナラーメン』(天スタ) である。

愛知県の豊川市などにある『奈良天理ラーメン天風』はまた別で、天理ラーメン風という意味なのかな。

『天理スタミナラーメン本店』でスタミナラーメン (小) をいただいたところ、豚骨ベースのスープは辛そうな見た目だが白菜たっぷりでその甘さと旨味がスープに浸みだしていて辛さはなかった。

疲労困憊していて食欲はなかったが、ニラとニンニクに食欲がそそられ元気をもらい帰りの運転もガンバレそうだ。

 

 

ドラゴンシェフはスタミナラーメン (小) に半チャーハンと餃子をペロリ。

そして「思っていたのと違っていた」と一言。

ドラゴンシェフ、次回のリクエストをお待ちしております。

御菓子処 おがみ  バンテリンドームナゴヤ

 

2022.4.23 御菓子処 おがみ

 

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以前ブログで、サカナクションの山口一郎さんが北海道のご出身ながらお父さんの影響で熱狂的なドラゴンズファンであること、小学校の同級生にひとりだけカープファンがいたこと、その彼が春日井市で和菓子屋を営んでいるらしいこと、その和菓子屋に行ってみようと思うこと、などなど書いた。

 

 

 

行ってきました『御菓子処 おがみ』。

以前のブログで書いた店名になっているめずらしい苗字とは『おがみ』で、漢字で書くと子連れ狼の拝一刀の「拝」ではなく「男神」。

ネットで調べたところ、全国に約30人ほどしかおらず、静岡だけの希少な苗字とのことだった。

 

 

お店に入るとご主人の姿がなかったので「男神勝彦さんのお店ですよね?」とお聞きすると、奥さんが電話で私のことを伝えてくださり、店の奥からご主人が出てきてくださった。

間違いなく「おがちゃん」だ。

 

 

お勧めのお菓子をお聞きすると「虎の子渡し」が看板商品とのことで、手土産に「虎の子渡し」「オレンジブッセ」がセットになった「おがみセット」と、自分用に「虎の子渡し」をふたつ購入した。

「どら焼」きならぬ「とら焼き」ということだが、そう言われるとたしかに焼き模様が虎の縞模様に見える。

 

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あまり耳にしない名前なので一般的なのかな?と「とら焼き」について検索したところ、「腕のいい和菓子職人だからこそできる手法」とあった。

 

 

「麩まんじゅう」に「草餅」に「季節の上生菓子」等々、どれも美味しそう。

「麩まんじゅう」と言えば、この地方では江南市の大口屋が有名だが、見ただけでもちもちしているのがわかる上品な佇まいはそれに負けていないように思える。

「麩まんじゅう」は次回の楽しみにしておこう。

 

 

こどもの日が近いこともあり、優秀賞の盾と並んでミニ鯉のぼりが飾られていた。

一応確認のために「おがちゃん、広島カープのファンだったよね」と聞くと「それはおやじ」との返答。

えっ、記憶違いしてた?

お父さんは静岡県のご出身ながら、お気に入りの選手がいたため広島ファンになったそうだが、その影響は受けなかったみたいである。

でも、和菓子職人だったお父さんの心と技は受け継いでいる。

 


とあるお店に手土産を渡し、他のお店で自分用に買っていたのを渡してしまったため、「虎の子渡し」の感想を書けないなぁと思っていたら、とあるお店の方が感想をつぶやいていたので拝借させていただいた。

「佳味求心」とは良い言葉だな。

 

 

翌日、車でサカナクションを聴きながらバンテリンドームナゴヤに向かい、コロナ禍になってから初のプロ野球観戦。

石川昂弥選手の4打点の活躍で、大逆転勝利。

どらほー!

次回のカードは甲子園でのタイガース戦なので「どら焼き vs とら焼き」の対戦となる。

『リング・ワンダリング』公開記念!金子雅和監督特集上映

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2022.4.9   シアターカフェ

『リング・ワンダリング』公開記念!金子雅和監督特集上映

舞台挨拶 金子雅和監督 松岡龍平さん (『水の足跡』『アルビノの木』主演)

 

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センチュリーシネマにて『リング・ワンダリング』を観賞。

現在と過去がリンクしたり、現実と漫画の世界がリンクしたり、という話は数々あるが、そのどれもが絶滅したニホンオオカミを中心としてリンクしていき、ラストカットの映像が引いていくとメビウスの輪のように繋がる構成は見事。

 

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金子監督作品は初鑑賞で、期待以上の作品にシアターカフェでの『金子雅和監督特集上映』がより楽しみになった。

 

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『金子雅和監督特集上映』では、短編作品 (『ショウタロウの涙』『水の足跡』『逢瀬』)と、監督初の長編作品『アルビノの木』が制作順で上映された。

22年前に撮られた『ショウタロウの涙』からすでに幻想的で生と死を往き来するような『リング・ワンダリング』の世界観の原型ができており、それ以後の4作品はそれに加えて動物が物語のカギを握っているという一貫性を持っている。

 

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もう一つの金子作品の特徴は自然の幽玄さを描いているところ。

『リング・ワンダリング』を鑑賞したときにロケーション選びに相当な時間と労力を掛けていることを感じたが、それは他の作品にも共通していた。

以前、深田晃司監督が舞台挨拶でキャスティングができれば監督の仕事の80%終わったようなものみたいなことを話されていたが、金子監督の場合はロケハンが監督仕事の大きな部分を占めている。

『水の足跡』での川のシーンでは地元の人も知らない場所を見つけて、その後地元の人達が遊びに行く場所になったらしい。

映像になっていない場所をどれだけ歩かれているのだろう。

 

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構造物とは違って自然を相手にする場合はいくらロケハンをしても日々刻々と表情を変えてしまうので、そのあたりのご苦労をお聞きしたところ、ロケハン後3年を掛けていつ撮影するかを決めておられるとのことで、その拘りと妥協のなさには驚くしかない。

それでもすべて思い通りの映像が撮れるわけではなく、人間がコントロールできないからこその自然の思いも寄らない凄さもスクリーンに映し出され、金子作品は絶対に大きなスクリーンと迫力ある音で観ることをお勧めする。

 

theatercafe.blog.fc2.com

 

シアターカフェでの『金子雅和監督特集上映』は4/14(木)~4/17(日)までで、愛知県内では5/6(金)~刈谷日劇で『リング・ワンダリング』が上映され、5/8(日)には金子監督の舞台挨拶の予定があるそうだ。

私は『リング・ワンダリング』を鑑賞後に『金子雅和監督特集上映』という順番で監督のルーツを探る感覚だったが、過去作を観てからだと『リング・ワンダリング』はより腑に落ちてくると思う。

細かいデティールもしっかりと作り込まれた『リング・ワンダリング』はリピーターが多く、32回観られた方や、県またぎで12日連続で観られた方も居られたとのこと。

東京で5回以上ご覧になられた方に何かプレゼントがあるというリピーターキャンペーンをしたところ、該当者が30人以上となってプレゼントが4つしか用意されておらず焦られたそうで、観るたびに新たな発見を楽しめる作品でもある。

もちろん私も刈谷日劇へ足を運ぶ予定である。

『Seto Coffee』『Q.O.L.COFFEE BREWERS』『 LIttle Flower Coffee 』

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2022.4.8  『Q.O.L.COFFEE BREWERS』 オープンおめでとうございます!

嶋さん、お忙しいところコーヒーソフトを手にポーズをありがとうございます!

 

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以前にご紹介したショコラトリー Chii•Luhaitme (チィ・リュエーム) のインスタのフォロワーが19人から50人になり、まだとても多いとは言えない人数だが、ゆっくりでも着実に増えているので無理をせずこのペースを維持できればと思う。

そのインスタを見ていると瀬戸市末広商店街の『Seto Coffee』で板チョコを販売しているとあったが、そんなお店いつできたのだろう?と、早速足を運んでみた。

 

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オープンは今年の2月2日で、オーナーの大沢さんは起業の手法を学ぶ「せと・しごと塾」を修了してお店を持たれたそうだ。

以前は仙台市児童養護施設で働いておられ、帰省する度にシャッターを下ろす店が増えていくのを寂しく思い一念発起されたとのこと。

 

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一般に標高1500m以上の地帯で取れるコーヒー豆は最高級品と言われていて、もちろん降水量や土壌など他にも要素はあるが、標高はひとつの目安となり、瓶に書いてある標高を見れば一杯690円~というのも頷ける。

 

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その中から「パプアニューギニア 天空の森 修道院の珈琲」をいただいた。

器は瀬戸市の陶芸家、大沢奈津子さんにオーダーした特注品で、お察しの通りご兄弟 (お姉さんだったかな?) だそうだ。

瀬戸でこんな贅沢な一杯がいただけるとは思わなかった。

 

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もちろんお目当てのショコラトリー Chii•Luhaitme の板チョコ 、カカオ74%のビターも購入。

 

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コーヒー関係の本もいろいろ置いてあり、その中で『Casa BRUTUS』の表紙に「銀座通りで4月オープンの LIttle Flower Coffee さんが紹介されています!」と付箋が貼ってあった。

銀座通りとは末広商店街と瀬戸川をはさんですぐのところにある商店街で、歩いて数分のところにある商売敵になるお店を紹介していることになるが、瀬戸全体が盛り上がればいいということだそうだ。

確かに、こういったお店が何店舗かできれば、市外からの人の流れが出来るかもしれない。

 

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「ココ→」と付箋が貼ってあるページを開くと、まだオープン前にもかかわらず、TRUNK、Q.O.L. など、名古屋の名立たるコーヒー店と肩を並べて紹介されていた。

なぜ?と思って紹介文を読むと、TRUNK COFFEE 出身の方がオープンされるとあって納得したが、今度はなぜ瀬戸で?と思った。

 

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そして、斉藤アリスさんが選んだ6店舗に入っている 『Q.O.L.COFFEE 』が、4月8日、名古屋PARCO西館1Fに 『Q.O.L.COFFEE BREWERS』をオープンされ、その初日にお邪魔した。

 

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お店は東館と西館を結ぶ連絡通路の下にある入口を入ってすぐのところで、テイクアウトし易いよい場所である。

オープン初日とあって、お客さんはもちろん、雑誌関係者や人気ブロガーさんなどの姿もあり賑わっていた。

先日大津橋前の1号店に寄ったところ、店内は人でいっぱいでテイクアウトも待ちが出るほどの盛況ぶりだったが、相乗効果もあるだろう。

 

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レジで注文と会計を済ませ、番号札をいただき、番号を呼ばれて取りに行く。

もちろん1号店のコーヒーチケットは使える。

立ち飲み出来るカウンターやベンチもあるが、天気が良いので数分歩いて久屋大通公園でいただいた。

 

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オープニングブレンドアールグレイとオレンジの全粒粉スコーン。

自転車でお店に向かう途中、研修中の新入社員と思われるフレッシュな一団を見たが、オープニングブレンドもフルーティーでフレッシュな味わい。

スコーンはずしりと重量感があり、朝食にはコレひとつで十分。

アールグレイの香りが口の中に広がり、オレンジのプチプチとのマッチングもグッド。

 

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雲ひとつない抜けるような青空は、1号店のイメージカラー Q.O.L.ブルーで、空もオープンを祝っているようだ。

色は精神状態に影響を及ぼすことを実感し、例え戦争でなくても誰しも様々なストレスから攻撃される中、美味しいコーヒーを片手にエンゼルスの開幕戦のライブ中継を動画で観ながらぼんやりと平和に浸った。

 

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翌9日は、せと銀座通り商店街の『 LIttle Flower Coffee 』のオープニングイベントに足を運んだ。

名鉄瀬戸線でお越しの方は終点の尾張瀬戸駅で下車、お車でお越しの方は巨大猫がお迎えする招き猫ミュージアム前の駐車場がオススメ。

 

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そこから歩道橋を渡って銀座通り商店街へ。

ちなみに鳥居の右手にある宮前地下街 (どう見ても地上) にうなぎ好きなら一度は食べるべきである『うなぎ田代』がある。

 

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正直なところ瀬戸に似つかわしくないお洒落感で、ここだけ別空間。

それもそのはず、お店を運営されるおふたりのバリスタとしてのキャリアのスタートは、本田さんが表参道で、源平さんがオーストラリアから帰国後に南青山ということなので、洗練されていない訳がない。

改めてなぜ瀬戸へ?と思うが、そういった方達に来ていただけるのはありがたいことである。

 

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12:00 オープンのところ5分くらい前に到着して店内でオープンを待とうとお店の中をウロウロしていると、オーナーの加藤さんとバリスタの本田さん源平さんらのオープン前の挨拶が始まって、部外者なのにスタッフの一員かの如く「頑張りましょう!」と拍手をさせていただいた。

 

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『Seto Coffee』ではバリバリ瀬戸弁でしゃべっていたが、南青山が越して来たような空気感に思わず標準語になってしまう。(たぶんなってないけど気持ちとして)

服装のコーディネートも女性ふたりが並ぶと紙コップの色合い。

 

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オープニングイベントの9日と10日はコーヒーとバームクーヘンが無料で振舞われるという嬉しいサービス。

紙製のお皿やフォークも、いちいちお洒落。

ここの売りのひとつである無添加のバームクーヘンはしっとりとした食感でバターの芳醇な香りはコーヒーに合う。

色が濃い方はラスクでサクッとした食感はバームクーヘンとの違いを楽しめる。

 

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「もうすぐバームクーヘンが焼き上がります」ということで、焼きたてが食べられるところだったが、次の予定があったため、あまりゆっくりすることができず食べ損ねて残念。

次回はゆっくりしたい。

 

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焙煎機は「PROBAT社」の最新モデル。

蒸気機関車っぽいデザインもカッコいいが、かなりの高性能=高額みたいだ。

もちろんそれを扱うことのできる腕前があってからこその決断である。

 

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コーヒー豆はシングルオリジンではなくブレンドが並ぶ。

『day dream』とか『teke time』とか、どんな味だろう。

スペシャリティコーヒーを謳う店はシングルオリジンを出す場合が多いように思うが、ブレンドオンリーで勝負する姿勢に自信を感じる。

ウィスキーでも個性の強いシングルモルトとバランスがとれたブレンデッドといろいろと味わえた方が楽しいようにコーヒーも同様である。

『Seto Coffee』のシングルオリジンとの飲み比べも面白いだろう。

 

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コーヒーチケットももちろんお洒落。

11枚目は数字の代わりに花が咲いている。

モリコロパークの前をよく自転車で通るので、たまにジブリパークの進捗具合を見ているのだが、ジブリパークに来られたお客様をどのようにしたら瀬戸の街中に来ていただけるようになるのか。

商店街を活性化して花を咲かせるためには行政の役割も大きい。

sakanaction『アダプト』

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エープリルフールの夜中、車でFMラジオを聴いていると、とある番組で山口一郎さんのコーナーが始まった。

言わずと知れたサカナクションの中心メンバーである。

 

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山口さんがドラゴンズファンであることはぼんやりとは知っていたが、先日CBCラジオの『ドラ魂キング』でお話しされているのをお聞きして、ガチ以上のファンだと知り気になっていたので聞き耳を立てた。

コーナーでは3月30日にリリースされたニューアルバム『アダプト』の購入ドキュメントの模様が放送されていた。

その中で17歳の高校生が、これまでずっと音楽はサブスクで聴いていたので初めてCDを買ったという話をされて、サブスクをまったくやっていない身としては、時代に取り残されている感にどっぷりと浸かった。

これまでサカナクションを聴いてこなかったので、まずはニューアルバムのCDを購入しよう。

お父さんの影響で子供の頃からドラゴンズ一筋のファンだそうだが、北海道のご出身ということで、おそらく学校の仲間で他にドラゴンズファンはいなかったのではと思うと、そういえば私の小学校の同級生でひとりだけカープファンがいたことを思いだした。

今でこそ愛知でカープを応援する人は多いだろうが、昭和50年の赤ヘル旋風前からのカープファンは彼しか知らない。

 

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翌日、2月11日にリニューアルオープンしたタワーレコード名古屋パルコ店に足を運ぶとサカナクション祭り状態で『アダプト』の初回限定盤も並んでいたが、初心者としては通常盤を買うことにした。

税込み2090円というありがたい価格設定で、CDのみのボーナストラックとしてインストナンバーが収録されていて、次回リリース予定の第2章『アプライ』と2枚で一つの作品となるコンセプト性など、アルバムを通しで聴いてもらいたいという姿勢が伺える。

世代的にはピンク・フロイドの発想力とデュラン・デュランのポップさとスティーリー・ダンの緻密さを融合させたような感じで、ヴァース、ブリッジ、サビ、にインスト、何処を取っても隙がない。

今さらではあるが、いろいろお聴きしたくなった。

 

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リニューアルオープンと言えば聞こえはいいが、実際は規模縮小により売り場面積が3分の2ほどになっていて、CDを取り巻く環境の厳しさを感じざるを得ない。

それでも、アーティストへのリスペクトと愛情が溢れる手作りのポップは購入意欲をそそり、ジャケ買いならぬポップ買いをする方もいるだろうし、不特定多数のさまざまな音楽好きと同じ空間を共有するだけでも意味がある。

写真の山口さんは、たぶん「隙があったらかかってこい!」と言っている。

 

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3月23日にリリースされた中村佳穂さんの『NIA』もショップでと思っていたのでポチらずにこの日に購入した。

歌詞カードには曲に対する一言が添えられていて、タワレコオリジナルのステッカーが付いているのもうれしい。

佳穂さんにしか表現できない佳穂ワールド全開で、収録順で聴くべきトータルコーディネートにはアルバムへの拘りが詰まっていた。

相変わらずのドヤ顔だし。

 

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ジャズのコーナーはこの一画のみとなってしまい、新譜を展開するスペースはほんの僅かで、ビル・エヴァンスマイルス・デイヴィスといった大御所の面々が幅を利かせ過ぎだが、担当者は悩ましいだろう。

 

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渡辺貞夫さん、小曽根真さん、上原ひろみさんといった有名どころに、カシオペア高中正義さんなどのフュージョン系も含めて、ジャパニーズ・ジャズはたったこれだけ。

何も言えねえ。

その中でジャケットが見えるように置いてあった上段の3枚のオススメにモノンクルの『salvation』があった。

配信限定シングルというのが普通になってきたので、『salvation』も配信限定と勘違いしていたが、ますます進化しているし、久々にライブでもお聴きしたい。

 

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もはや音楽は所有するよりも配信で聴くことが主流になったが、それでも前述の高校生のように本当に好きな音楽は所有したいという心理はあるだろう。

そして、アーティストが所有したくなるような音楽を作って行けばCDの需要はまだまだある。(と思いたい。)

車で中日対広島のデーゲーム中継を聞きながらの帰り道、延長12回の表に勝ち越しされて失敗しない男、栗林投手がマウンドに上がると負けを覚悟したが、大島選手のスリーベースで追い付き、岡林選手の内野安打でサヨナラ勝ち。

今年のドラゴンズはやるぜ。

同級生のカープファンのことが気になり、めずらしい苗字なのでもしかと思ってFacebookで検索したら同姓同名でひとりヒットして、しかも瀬戸市出身で春日井市在住とは、99.999%間違いない。

プロフィールのみで投稿はなかったが、勤務先が御菓子処〇○○となっていて、その〇にはめずらしい苗字がひらがな三文字で入るので自分のお店を持たれたということだろう。

今度行ってみようと思う。

渥美半島1周サイクリング

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ドラゴン服部シェフとの自転車部、第4回目。

昨年の10月に知多半島1周をしたときに、今度は渥美半島1周しようと言う話になり、行くんだったら菜の花の時期でしょう。

走行距離約70㎞、所要時間(休憩時間を含む)約6時間50分となった。

 

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車で渥美半島へ向かう途中、豊川市の『Brown Beans』でモーニング。

ドラゴンシェフからモーニングのラインナップが魅力的ということでお寄りしたが、看板に珈琲専門店とあるようにスペシャリティコーヒーが売りのお店で、ランチもケーキもモーニング以上に力をいれている感じで、今度はランチ&デザートでもお寄りしたい。

 

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私はドリンク料金のみで、コーンスープ、トースト、ヨーグルトが付いてくるB.Bモーニング。

ドラゴンシェフはドリンク料金+280円の桜パンモーニング。

食べ足りないドラゴンシェフからモーニングのはしごを提案されたが、今日はモーニングがメインじゃないぞ。

それでもゆっくりしてしまったため、11時スタートと出遅れてしまった。

 

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渥美半島といえば海岸線に並んだ風力発電の風車のイメージがあるが、そのイメージ通り風がハンパなく、人生に吹く風と同じアゲンストが体力を奪う。

エネルギー補給ため道の駅あかばねロコステーションに寄ると、ドラゴンシェフが今日はどれだけでも食べれそうと食べまくり宣言し、ルルモアナでみたらしソフトなるものを注文された。

みたらし団子とソフトクリーム?合うの?と思い、私はみたらし団子だけ2本にした。

するとドラゴンシェフが美味いを連発。

そう言われると、この地方独特の甘みを抑えた焦げた醬油味のたれはソフトクリームの甘さと合うかも知れない。

しかも田原産のどうまい牛乳から作ったソフトクリームがどうまいそうだ。

 

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結局どうまい牛乳ソフトクリームを追加注文した。

ネーミングからして濃厚なのかなと思ったが、さっぱりした口当たりでやさしい甘さは、疲れている体にはちょうど良く美味しくいただいた。

 

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早く伊良湖に着かないと昼飯にありつけないところだが、菜の花フェスティバルに足を止めないわけには行かない。

 

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菜の花コロッケはそのままかぶりつけば普通のコロッケを食べているのとなんら変わりないので、割って菜の花の彩りを愛でながら食べることをおススメする。

花粉症対策として、菜の花には花粉の毒を解毒して便や尿を通じて体内から排出する作用があるそうだ。

 

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ドラゴンシェフからリクエストがあった菜の花ソフトクリーム。

菜の花のつぶつぶ感が口の中に春の訪れを教えてくれる。

 

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ひょっこりドラゴン。

おっさんふたりでなにやってんじゃ。

 

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海岸線を走る自転車道は木陰も多く、波の音をBGMに心地よい。

 

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15時過ぎに予定していたお店に到着すると、15時で食事はオーダーストップですのですみませんとのことで、5,6軒並んでいる店はすべてそうらしい。

どうしようかと思っていると、他のお店のおばちゃんが手招きをしている。

その手招きに引き寄せられ、はまゆうで大アサリ定食B をいただいた。

おばちゃんありがとう!美味しかった!

大アサリは、熊本県産アサリの産地偽装により価格が高騰している愛知県産アサリとは別物で、と言うより、実はアサリですらない。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

kakuyomu.jp

 

食後にサービスで冷やしパイナップルをいただき口の中がさっぱり。

 

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ドラゴンシェフから菜の花ソフトクリームのリクエストを受けてリサーチしていた生乳ジェラートのお店バロックに寄った。

人気のお店なので、通常は10種類以上あるメニューが5種類しか残っていなかったが、どれも美味しそう。

 

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その中から、柚れもんと渥美の森(キャラメルナッツ) のダブルをカップでいただいた。

コクのある渥美の森と爽やかな柚レモンの組み合わせはバッチリで、口溶けも良く、トリプルにすればよかった。

次回は牧場ミルクをいただきたい。

 

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行きで気になっていたどうまい牛乳を道の駅田原めっくんはうすで購入。

田原産の生乳を100%使用しており、普段飲んでいる某有名メーカーの牛乳と比べて明らかにどうまい。

思わず手に取りたくなるパッケージも良い。

 

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帰りに豊橋の名店カレーハウスラジャに寄ろうと思ったが、残念ながら定休日。

ならば、私もドラゴンシェフもあんかけスパ好きなので、豊橋で人気のスパゲッ亭チャオ本店へ。

ドラゴンシェフがあんかけスパを習得した名古屋のスパゲティハウスチャオとは別のお店で、ふたりとも初スパゲッ亭チャオ。

 

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人気No.2のフライドポテトとウィンナーがトッピングされたミラノを注文。

ちなみに人気No.1のバイキングはチキンカツとウィンナーがトッピングされていて、他にもやたらと揚げ物がトッピングされたガッツリ系ハイカロリーメニューが多く、ソースも濃い目でパンチが利いていて、好みの味である。

名古屋にお店を出さないポリシーも豊橋で支持されている要因だろう。

自転車部と言うよりほぼ食レポになってしまった。