necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

樽木栄一郎 Solo Live Tea house Sima & 菓子処 かしの

 

2022.12.11 (昼) Tea house Sima

『“X’masピクニックlive” 樽木栄一郎 Solo Live』

 

 

2022.12.11 (夕) 菓子処 かしの

『樽木栄一郎 Solo Live』

 

 

樽木栄一郎さんのソロライブ、昼と夕のダブルヘッダーを両方行ったからこそ知ることができた百戦錬磨たる樽木さんの凄さ。

お昼の愛知県のホームグラウンド 小牧市『Tea house Sima』 はお客様同士の「お久しぶり」という会話があちらこちらで聞かれ、コロナ禍でなかなか会えなかった樽木さんファンが集まり、オリジナル中心のプログラム。

 

 

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夕方からの岐阜県大垣市の『菓子処 かしの』は 『Tea house Sima』のスタッフだったユキさんが独立して始められたお店で、3年半前のOPEN記念ライブ以来2回目となり、樽木さんのライブは初めてのお客さんが多いことから、序盤はご本人曰く「原形をとどめない」各年代のカヴァー曲を続けて歌って会場が温まったところで怒濤のMCへ突入するというお昼とは全く違ったプログラム。

 

 

11月30日にリリースされた『LIVE at SASAGURI/TAMAYA Vol.2』にも収録されている『mum』では、昼の亡き人からの想い、夕の亡き人への想い、どちらも涙腺を刺激する別のエピソードが添えられ、同じ曲でも異なる視点で聴くことができる深い味わいは同じ茶葉でも摘む時期によって味わいが変わる紅茶のよう。

 

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キンミヤ焼酎からCMソングの依頼を受けてつくられた『刹那』。

和の味わいを感じるメランコリックなナンバーは「『異邦人』みたいな感じで」という要望があったそうだ。

言わずと知れた久保田早紀さんの名曲で、樽木さんのカヴァーもオリジナルとは別の世界観に引きずり込まれる。

昼に明かされなかった起用の経緯を夕で話され、ご本人曰く「芸能人の中にひとり旅人がいた」2020年の『TOKYO GUITAR JAMBOREE』にご出演された経緯にも話は繋がり、曲だけでなく伏線回収のようなMCにも酔いしれた。

 

 

旅人が唄う『異邦人』に、「何者だ?」と、名だたる芸能人達が舞台袖に集まってくる光景が目に浮かぶ。

 

 

『Tea house Sima 』の店長マユさんが樽木さんをイメージされた『樽木栄一郎ブレンド』はアッサムをベースにしたカルダモンのローズティーで、尖ったスパイシーさのあとに華やかなバラの香りが広がる。

樽木さんの出身地の広島県福山市はバラの産地でもあるそうで、大豆ミートのカツを挟んだガッツリ系のパンに負けない強い主張。

若い頃は「流し」で食べていた樽木さんだが、引っ込み思案では「流し」で生計は立てられない。

 

 

『菓子処 かしの』では、サーモンにモッツァレラチーズと野菜ぎっしりのキッシュに合わせた「べにふうき」。

渋みとボディ感がある紅茶はモッツァレラの甘味を引き立たせる。

それをいただきながら、先ほど仕入れたばかりの『樽木栄一郎ブレンド』の新鮮なネタをMCで握る姿に寿司屋の大将みたいだと思ったが、実際に寿司屋のカウンターの中でたったひとりに向かって歌われたこともあるそうで、その話にもジーンとした。

ひとりに向けての寿司屋のカウンターの中から一万人を超える両国国技館の大舞台まで、何処であろうと何人であろうと全力で歌う。

それが樽木栄一郎。

 

 

スイーツの盛り合わせには『菓子処 かしの』の代名詞である「kasino」。

『Tea house Sima 』ではマスカットの紅茶などもいただき、どちらのお店もわんこそばのようになくなったらどんどん注いでいただけるので併せて10杯ほど飲んだが、たくさん飲めちゃうのも紅茶の魅力のひとつ。

そして、アンコールのMCと『見上げてごらん夜の星を』でユキさんを泣かしてしまい、水分を取りすぎた私もこっそりともらい泣きしてしまった。

 

 

『Tea house Sima 』から『菓子処 かしの』に向かう途中、11月5日に樽木さんと宮川剛さんのデュオをお聴きした岐阜市の『Honky Tonk』に寄って、イエメン・モカマタリとニューヨークチーズケーキをいただいた。

チーズケーキの美味しさがアップしているように感じたので「レシピ変えました?」と、中本マスターお聞きすると奥さんの弥春さんが手を加えられたそうで、オリジナルはマスターによるレシピだったがどんどん改良されて原形をとどめないくらいに変わったらしい。

樽木さんのカヴァーみたいだなと思いながら、「ソロだとMCがデュオのときの2倍くらいになるのでMCの合間に曲を入れるといった感じですよね」と話すと「弥春さんが新栄のその灯ぐらしさんで初めて樽木さんのライブを聴いたとき、10人で満員の小さなお店で本当によくしゃべっていたと話していた」と、マスター。

「もしかして10人のほとんどが若い女性でおっさんがひとりだけいたライブですか?」と、私。

「そう言えばそんなこと言っていたかも」

「そのおっさん私です」

 

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『Honky Tonk』に初めて行く1年以上前。

樽木栄一郎(vo.gt.talk) と書いていた。

おーたけ@じぇーむずソロライブ at Honky Tonk

おーたけ@じぇーむずソロライブ

会場 Honky Tonk(ホンキートンク

   岐阜県岐阜市神田町6-2 富田屋総本家ビル2F

日時 2023年1月9日 (月祝)

   開場17:00 開演18:00

料金 2000円 + order

予約 電話 058-266-5515

  メール   honkytonk.2014.10@gmail.com

  若しくは出演者まで @james_otake

 

 

 

今、最も勢いのあるSSWおーたけ@じぇーむず、岐阜Honky Tonk初出陣。

岐阜県は秘境ライブで恵那市には来ているが、岐阜市内でのライブは初。

        

 

Honky Tonkと言えばアコースティックギターの雄、樽木栄一郎さんの岐阜のホームグラウンドで、11月5日にもドラムの宮川剛さんとのDUOで来ていただいた。

その樽木さんの凄さを物語るのは年間300本を超えるライブの数。

愛車で日本全国津々浦々を回って、時には海外でもライブをされているが、それだけ全国各地で樽木さんを待っている方いるからこそできること。

その点おーたけさんもコロナ禍前は都内を中心に年間200本に及ぶライブをこなしていて、こちらも凄い。

自分がライブをやりたいと思ってもライブハウスやミュージシャンから声が掛からなければできないからである。

積み重ねたライブの数は嘘をつかない。

11月23日に自身のバンド、一寸先闇バンドの初K.Dハポンでのライブではオープニングアクトでソロもされ、ライブ終了後に店長のモモジさんから「今度いつやる?」と声が掛かれば、ハポンでの対バンをお願いしたavocado boysのリーダー吉田さんに紹介するためライブを聴いていただいたところ、その場で東京での対バンを決めてしまった。

ギターや歌が上手いとか曲が良いとかだけでなく、圧倒的なライブパフォーマンスとざっくばらんな人間性に触れれば誰しも魅了される。

もちろん私もそのひとり。                   

 

初の岐阜市内ということで、おーたけさんにチラシの作成をお願いする際に「何か岐阜っぽいデザインで」とざっくりした依頼をすると「こんな感じでどうですか?」と、デザイン案が送られて来た。

さるぼぼ?

確かに岐阜っぽいけど、さるぼぼは飛騨高山の名物で高山と岐阜市内では距離もあるし文化も違うので描き直しをお願いした。

今度は「信長か鵜飼いあたりがいいと思います」と、具体的にお願いしたら「なるほど、、なる早で描き直しますー!」と返信が来た。

ざっくりした私の言い方が悪かったので、すみません。

しばらくして鵜飼いは季節が違ったと思いメッセージを送ろうとしたら既に描き直したものが来ていた。

数時間しか経っていないのに、なる早でなくめちゃ早。

 

JR岐阜駅前にある「黄金の信長像」をモチーフに家紋もデザインされていて、言うことなし!即決定!

 


11月5日と6日「ぎふ信長祭り」が開催され、木村拓哉さんが信長公騎馬武者行列に参加されることが全国的にも話題になり、46万もの人が詰めかけて大いに沸き上がった。

その1万分の1でも来ていただいたら大感激どころではない。

 

 

独自の戦略や政策で天下統一を目指した織田信長

おーたけさんのギターワークも誰の真似でもない独自のもので、もっと上手くなりたいと更なる高みを目指している。

ギター界の風雲児のライブをぜひ聴きに来てください。

出陣じゃ!

『ダイナマイト・ソウル・バンビ』『おっさんずぶるーす・ワーク編』

2022.12.1 シネマスコーレ 

松本卓也監督『ダイナマイト・ソウル・バンビ』

『おっさんずぶるーす・ワーク編』

越坂康史監督『トイレのおっさん』

中村公彦監督『カリスマハウス』

細野辰興監督『謎乃中年認定壱拾箇条』

舞台挨拶 中村公彦監督 越坂康史監督 高橋信二朗さん 吉原麻貴さん

 

 

『ダイナマイト・ソウル・バンビ』からの『おっさんずぶるーす・ワーク編』。

 

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パワハラやセクハラ、枕営業などの問題が話題になった映画界。

この作品の撮影自体は2017年で、それから5年をかけてようやく劇場公開となった。

なので、それらの問題が噴出してから題材にしたわけではなく、ヒエラルキーが発生しやすい業界であることから、当たり前のこととして存在していたことは容易に想像できるし、アニメ業界のやりがい搾取のブラック問題もその一環と言えよう。

インデペンデント映画から見た商業映画とのスタンスの違いも描かれていて、映画は監督の作品だがプロデューサーの意向には沿わなければならない。

監督を雇うのはプロデューサーなのだから。

 

 

そして、ひとつの作品をやたら宣伝して多くのスクリーンを占領する観客動員重視のシネコンと、観てもらいたい作品を上映するミニシアターにも違いを感じる。

「お客さんが来ない劇場に座ってしまった坪井副支配人。あなたを待っています。」

と11月29日のシネマスコーレのつぶやき。

ギリギリのところを攻めているインデペンデント映画と同じようにミニシアターもギリギリのところで戦っている。

松本監督はシアターカフェの上映会でお会いしたことがあるが、映画で演じている山本監督とは真逆の人間性という印象で、そういう監督だからこそ撮れたのだろう。

映画愛のマグマが噴出している。

 

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7人のおっさん監督がそれぞれの視点でおっさん撮った短編オムニバスのワーク編。

おっさんとしては、おっさんの湯にどっぷりと肩まで浸かって楽しめた。

おっさんのおっさんによるおっさんのため映画だが、将来おっさんになる方の予習にもなる。

 

 

『カリスマハウス』の監督で全体の企画とプロデュースもされた中村公彦監督と、『トイレのおっさん』から越坂康史監督、高橋信二朗さん、吉原麻貴さんが舞台挨拶に立たれた。

『トイレのおっさん』では愛しの人を「ソフィー」と呼ぶのだが、おっさん世代でないとわからないだろうソフィー・マルソーのことで、『ラ・ブーム』のヘッドフォンをかけてあげる名シーンも再現される。

私としてはもう少し前の『リトル・ロマンス』世代であり、中学生当時にダイアン・レインの相手役に似ていると言われたが、今やその面影はまったくなくなり、立派なおっさんとなってしまった。

『カリスマハウス』は死してなお影響を及ぼすカリスマということで、同世代の尾崎豊さんを思い起こさせ、校舎の窓ガラスは壊してまわっていないが、消火器をぶちまけて教室をピンクの粉まみれにしたことを思い出した。

もちろん社会や学校への反発、、、ではなく、単なる悪ふざけで誤射してしまい後で先生にこってり絞られたことは言うまでもない。

『謎乃中年認定壱拾箇条』では、おっさんに認定される10ヵ条+1が胸に刺さるが、私が判定するならば、「自分の若い頃は、、、」と言って大風呂敷を広げ出したら立派なおっさんである。

大体その表現自体もおっさんなのだが。

 

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ラ・ブーム『愛のファンタジー

この曲が流行った頃は、おっさんになることなど微塵も想像していなかった。

 

AVOCADO BOYS × 一寸先闇バンド (リベンジ)

                                                           photo by YASUNARI AKITA

2022.11.23 K.Dハポン AVOCADO BOYS × 一寸先闇バンド (リベンジ)

AVOCADO BOYS

Lena (vo) 谷川創一 (as) 砂辺佳春 (gt) 笠井亨 (b) 中尾ユウ (key) 吉田裕 (per) 鈴村明任 (ds)

一寸先闇バンド

おーたけ@じぇーむず (vo,gt) かくれみの (kye) 山口竜生 (syn) 大山拓哉 (ds)

 

 

ライブ終了後、メンバーと最後まで残っていただいたお客様とのショット。

みなさんの充実した笑顔を見ていると、、、ん?、アボカドの笠井さんの姿がない。

ザ・ベーシストと言った存在で、寡黙で渋い必殺仕事人が見当たらない。

 

 

なので、個別ショット。

リハから気になっていた高そうでド派手な6弦ベース、どこのメーカーなのだろうか。

 

 

一寸先闇バンドを名古屋にお呼びすることが決まったき、会場はK.Dハポンが合うと思っていたので即決したが、対バンはどうしようかと考えた。

ハポンのモモジさんもおーたけさんのことはご存知だったが、一寸先闇バンドはご存じではなく、まだサカスプに出演することが決まる前だったし、名古屋ではほとんど無名と言ってよかった。

だからお呼びするのだけど。

知らないバンド同士での対バンということで、多少無理を聞いていただけそうなアボカドボーイズの吉田さんにお声がけすることにした。

たぶんこの時点では吉田さんは一寸先はおろかおーたけさんのことさえ知らなかったと思うが快く了承していただき、ありがたや。

 

 

ライブ当日に「初めまして」では、全体を通しての一体感に欠けると思い、おーたけさんがソロで名古屋に来られたとき、吉田さんをお誘いして聴いていただいた。

百聞は一聴に如かず、口で説明するより聴いてもらうのが一番。

すると、すぐに打ち解けあって、共通の知り合い Radical Humanism との東京でのスリーマンライブの話がとんとん拍子で進み、思っていた以上の進展具合にハポンライブの成功を確信した。

 

 

7月に予定していたライブがコロナの陽性者が出たことにより延期となり、その申し訳なさと今日の喜びを爆発させ、穴を埋めてくれたアボカドボーイズへと渡すバトンにお礼を込めるおーたけさん。

 

 

おーたけさんからのバトンに託された思いにフルメンバーで応えるアボカドボーイズ。

7月のライブが3年振りのフルメンバーということだったので、次回はいつお聴きできるか。

やはりフルメンバーが一番魅力的。

対バンによるシナジー効果はワンマンとは違ったノリで、本当に個々のスキルが高い懐の深いバンドだと思う。

 

 

リハの段階からアボカドのメンバーと談笑してリラックスしていた一寸先闇バンド。

初めてのハコなのにまったくアウェー感なく、泉谷しげる化しているおーたけさん。

このノリはアボカドからのバトンのおかげもある。

4人4様、全員キャラの立った才能溢れる音は名古屋のリスナーの胸に強烈な印象を残しただろう。

口コミしてくだされ。

 

 

アボカドボーイズのメンバーで現在は東京在住の創一さん。

7月のライブのときに「一寸先闇バンドとやりたかったので」とお礼を言ってくださりうれしかった。

これを切っ掛けに東京でおーたけさんや一寸先闇バンドとご一緒する機会が増えればと思う。

 

 

営業時間を早めに切り上げ駆けつけていただいた岐阜柳ケ瀬ホンキートンクの中本夫妻。

なんと、来年1月9日(月祝)にホンキートンクでのおーたけさんのソロワンマンライブが決まった。

詳細は近日お知らせします。

アボカドボーイズのレコードも購入されていたので、今度お店でお聴かせ下さい。

 

 

袖の下のおかげもあるかも知れないが、ハポンのモモジさんもライブ終了後おーたけさんに「今度いつやる?」って、相当気に入られたみたいである。

具体的な日程の話もされていたのでこちらも決まりそうな感じ。

ZIP-FM のディレクターさんも来られていたようで、どんな話をされていたのか気になる。

 

 

7月のライブは雨だったので「雨降って地固まる」となればと思ったが、この日も雨。

雨は否定的な表現に使われがちだが、雨が降らなければ実りはない。

おーたけ@じぇーむずと一寸先闇バンドは雨となって名古屋の地に浸透してきている。

香嵐渓サイクリング & 花の木(リベンジ)

 

2022.11.21 香嵐渓サイクリング & 花の木 (リベンジ)

名古屋市千種駅から香嵐渓の先、鳥料理の花の木まで、往復93.92kmのライド。

 

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香嵐渓はもちろんだが、一番の目的は昨年断念した花の木へのリベンジ。

しかも昨年60kmに設定したコースを100kmに増量しての倍返しだ!

そして、今回はいつものドラゴンシェフに加えて、スターアイズのイケメンサックスボーイじゃすてぃん君との3人旅。

 

 

じゃす君とはジブリパーク (モリコロパーク) で合流。

ロードバイク乗りとは聞いていたが、おしゃれ Bianchi のチェレステカラーが青空のような笑顔と良く似合う。

芸能人でロードバイク乗りと言えば安田大サーカスの団長か鶴見辰吾さんだが、鶴見さんの著書『気がつけば100km走ってた』に「キズは誇り、汚れは恥」とあり、そのお手本みたいにフレームだけでなくチェーンもピカピカに光っていた。

見習わなければ。

そして、大遅刻したおじさん達をピカピカの笑顔で向かえてくれて、どっちが年上かわからん。

ピカピカの18歳は香嵐渓の先の激坂も走破している強者なので、おっさん達のペースに合わせてもらうのは申し訳ないということで、先頭で自分のペースで走ってもらい、あらかじめ決めておいたポイントで待ってもらうことにした。

 

 

快調に走るじゃす君になんとか付いて西広瀬駐車場の休憩所に到着したが、ハンガーノックで早くもガス欠ぎみ。

ハンガーノック - Wikipedia

ダイエットのため16時間プチ断食をしていて、夜8時から翌日のお昼12時の間は食事を取らないようにしているのだが、前日はマキタスポーツさんのライブからマキタスポーツさんの舞台挨拶付上映会に行って、上映終了時間が夜の8時をまわっていたので夕食は取らず、朝はバターコーヒーを飲んだだけだった。

お昼まではもつだろうと高を括っていたが、ちょっとヤバそう。

 

 

猿投グリーンロードを力石ICで降りて153号線をしばらく行くと、香嵐渓の2km手前から渋滞していてその脇を快適に走った。

今更ながら、平日でこの込み具合なら土日に車で行くのは考えものである。

平坦な道を走っていたおかげか、ハンガーノックは大丈夫そうで何とか香嵐渓に到着した。

じゃす君はまったく息は上がってなく、余裕しゃくしゃく。

ドラゴンは離れながらもしっかりと追いついてきて、クロスバイクで大健闘。

さあ、ここからは4kmの上り坂。

上っても、上っても、先は上りしか見えず、10%以上はあろう勾配が延々と続く。

さすがにこの坂ではじゃす君に付いていけず徐々に離されていくも、必死に漕いで背中が見える位置をキープする。

赤信号で止まっているじゃす君に追いついて「あとどのくらい?」と聞いたら「もう少し」とのことだった。

青信号になってしばらく漕いでもまだまだ上りしか見えず、安田団長の著書『ヒルクライム入門』に「サイクリストの”もう少し”は信用するとイタイ目にあいます」と書いてあった通り。

「どこがもう少しやねん」と、心の中でぼやいていると急に体が動かなくなった。

意識も少し朦朧としてきて、完全にハンガーノックの症状である。

何度も足を着こうかと思ったが、気力なのか、根性なのか、アホなのか、本当は直ぐに休憩しなければならなかったが、今にも止まりそうになりながら耐えに耐えた。

 

 

すると、かなり後方にいたはずのドラゴンにも抜かれてしまったが、抜き際の「鶏の看板が見える」との言葉に視線を上げるとゼロになっていた電池がひとメモリだけ充電された。

 

 

花の木に着いて、座敷に上がるため靴を脱ごうとして座ると、まったく動けなくなり、体内でエネルギーが作られるまで数分間じっと待ち、糖分を摂るため久しぶりにコカ・コーラを飲むことにした。

じゃす君と乾杯してコップのコーラを一気飲みすると、大袈裟に言うとしたら、生きている実感みたいなものを感じた。

悪魔的に美味い。

 

 

こちらは正当な美味しさ。

全員が焼きとり定食 (丸焼きの半身) を注文して、じゃす君だけご飯大盛。

もも肉、むね肉、手羽など、それぞれの部位の違いを楽しめ、皮はパリパリ、身はジューシー、スパイスも最高。

無言でしゃぶりついた。

是非また食べに来たいと思ったが、その際はもちろん車で。

唐揚げやもも焼きなど、テイクアウトもできるし。

 

 

行きはあれだけ苦労したのに帰りはあっという間に香嵐渓に戻ってきた。

本当ならゆっくりと紅葉の中を散策したいところだが、ドラゴンシェフとじゃす君は17時からスターアイズでの仕事があり、ここから眺めるだけとなった。

この日に決めた時点では2人とも休める予定だったが、なぜか勤務となり、その連絡を受けたときは当然取り止めになるだろうと思ったが、「17時頃までにスターアイズに戻るのは可能でしょうか?」とのメッセージにマジ⁉️と驚いた。

 

 

鶏肉パワーで帰りの長い上りも羽ばたくようにペダルを回し(ウソ)、予定よりも早く(ホント) ジブリパークまで戻ってきた。

途中でじゃす君にちぎられてしまったことは言うまでもないが、なんとか付いていこうとした結果である。

仕事の打ち合わせで、疲れきった表情のドラゴンに対し、朝の待ち合わせた時と同じ爽やかな笑顔のじゃす君。

 

 

じゃす君とはジブリパークでお別れ。

お仕事お疲れ様です。

じゃす君の先導がなければ花の木に辿り着けなかったかもしれないし、おかげで充実したライドになり感謝です。

ありがとうございました。

ここからおっさん2人となり、ドラゴンは一度家に帰ってから出勤するということで漕ぎ出したが、あまりののろさに「えっ、もうこんな時間?」と、直接スターアイズに向かわれ、ひとりでスタート地点に戻りゴールした。

リベンジしてやったぜ。

『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 『マキタスポーツ オトネタひとり旅』

 

2022.11.20 センチュリーシネマ

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

舞台挨拶 マキタスポーツさん

 

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トップガン マーヴェリック』が記録的な大ヒット中で、何度も繰り返し観賞するリピーターも多く、その事を「追いトップガン」と言うらしい。

『MONDAYS』も単館系作品としては異例のロングラン上映中で、こちらも複数回観賞されている方は多いのではないかと思う。

イムループものだけに「ループMONDAYS」と言ったところか。

私は2ループしていたが、永久部長役のマキタスポーツさんが舞台挨拶に来られるならば、3ループ目、いくしかないだろう。by河原崎辰也

 

 

時間ものの映画は何度もループして作られていて、べったりと手垢のついたジャンルだが、マキタの高圧洗浄機による手垢を感じさせない展開と、このジャンルの傑作『ドロステのはてで僕ら』のポップ感に、先週シネマスコーレで観たばかりの『追想ジャーニー』のおっさんの哀愁と加齢臭も漂っていて、笑って泣けて、全世代にオススメできる。

現在、全国各地で上映館が増えており『カメラを止めるな』現象のループさえ起こりそうな勢いだ。

永久部長の個人的な事情によって部下達は多大な迷惑を被るのだが、なんと言っても一番の被害者は鳩。

ループする度に窓ガラスに激突するわけなので、堪ったものじゃない。

「ルイ・ルイ」じゃないよ「時よ止まれ!」

このあとはセンチュリーシネマから近い矢場味仙なのかな?

 

 

2022.11.20 K.D ハポン 

マキタスポーツ オトネタひとり旅 ~雌伏三十年ツアー~

 

 

映画の前にK.Dハポンマキタスポーツさんのライブに足を運んだ。

客層のほとんどが40代~50代で、見た限りでは20代のヤングマンの姿はなかったように思える。

20代が『ガラスの五十代』を聴いてもポカンとするしかないが、58年間生きてきて一番胸が痛くなった。

おそらく心筋梗塞ではないとは思うが。

このブログはライブの翌日、名古屋の千種駅から紅葉の名所香嵐渓までの往復約94kmを自転車で走ってきた後に書いているが、サイクリングの途中でおしっこしようと思ったら激痛が走って、こんなこと今までになかったので、かなりショック。

尿路結石?前立腺肥大?膀胱がん?

 

 

犬猿の仲の超大物アーティストに、自民党所属のポエマーや、同い年で同学年のお子さんを持つミリオンセラー連発のアーティスト等々、おそらく当事者の了解を取れないであろうネタに大丈夫?と心配しながら笑ってしまう。

このあと直ぐに映画の舞台挨拶があるのでサイン会はないのかな?と思っていたが、ひとりずつ丁寧に対応していただき、ありがとうございました。

 

 

ライブに行く前にハポン近くのカフェ『喫茶クロカワ』へ。

このお店に最初に入ったきっかけは大きなガラス窓。

自転車でたまたま前を通り過ぎた後、「何?」と思って引き返した。

そしてこの窓に鳩ではなく人が激突するのを何回か目撃した。

入り口は一番左側。

 

 

マスター曰く、外に出ようとして激突する人もいるそうだ。

 

 

クリームブリュレは小さめだが、スプーンの先っちょで少しすくえば、濃厚でクリーミーな味わいが口の中に広がり、このサイズでちょうど良い。

コーヒーとクリームブリュレで1000円札を出すと150円も返ってくるのはありがたく、美味しさとコスパにコーヒーとの相性や飽きの来なさ考えると、コーヒーのお供としては最強。

 

 

マスター手作りの内装や、ゆるく流れている音楽など、センスが溢れていて、何度もループして来たくなるお店。

 

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そして、喫茶クロカワにチラシを置かさせていただいている、K.Dハポンでのライブが11月23日 (水・祝) にある。

AVOCADO BOYS × 一寸先闇バンド (リベンジ)   O.A . おーたけ@じぇーむず

7月のライブがコロナの影響で延期となり、延期のループは勘弁してほしい。

才能のある若手を見守る、永久部長の気持ち。

階段の先には踊り場がある  らかんか

 

2022.11.13 シアターカフェ 『階段の先には踊り場がある』

舞台挨拶 平井亜門さん

 

kaidan.lespros.co.jp

 

商業的なことを考えればもっと短くできただろうが、映画の内容とは直接関係のない生産性のない会話にこそ人となりが伺え、引き込まれた。

それも役者さんの演技力があってのことだが、全員素晴らしく、キャスティングも言うことなし。

シアターカフェにて11/20(日)までの上映 (火・水定休日) で、各日13:30~なので、是非。

すべてを踏まえてからまた観たい作品なので最終日に行く予定。

 

 

前回書いた『明けない夜とリバーサイド』もそうだが、階段の何処にいるのかと、行ったり来たりする時系列の入れ替えのセンスが抜群で、時に感心し、時に意表を突かれ、ラストには持って行かれた。

人生の階段は、一気に駆け上がる人がいれば、一段ずつ着実に上がっていく人もいるし、足を踏み外してけがをする人だっている。

疲れたら踊り場で休み、ダメだったら別の階段を上がればよい。

 

 

舞台挨拶では、スクリーンと客席との近さに「近っ!」とノリのいい亜門さん。

大前りょうすけさんかと思った。

少しネタバレになるが、亜門さん演じる先輩はラスト場面での絡みがなく、先輩のその後が気になりお聞きしたところ、木村監督の頭の中にはあったそうでそれを教えていただいた。

司会進行もやっていただくという無茶振りに、今日何を食べてきたのか?という話になり、何人かに聞かれていた。

ちなみに私は「らかんか」のおはぎを食べてきた。

 

 

ダイエットのため糖質制限中なのだが、ここの和菓子はラカントとてんさい糖を使用していて砂糖不使用ということでありがたく、糖尿病の方やアスリートにも安心して召し上がっていただける。

ダイエットで一番大切なのは継続することで、続けていればリバウンドなどしない。

そのためには無理をしないこと。

最初は順調に体重が減っても必ず踊り場 (停滞期) に出くわす。

そこでも無理をせず、焦らない。

と、自分に言い聞かせながらダイエットの階段を一段ずつ上っている。

 

 

この日は午前中に友人と『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を鑑賞し、時間がなかったのでテイクアウトして車内でいただいたが、店内ではほうじ茶や抹茶、コーヒーなどといただける。

このお店を知ったのは運転中のFMラジオで、ちょっとあやふやだが糖尿病のお父さんに甘いものを食べさせたかったのが切っ掛けだったと記憶していて、違っていたらすみません。

ラカントは基本的にはスイーツに向かないと言われていて、商品化できるまで階段を上がるのは大変だったであろう。