necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

大瀧ヌーバンド 3rd Album『かぎりのないグラデーション』発売記念ワンマン公演 「明滅とグラデーション」

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2019.5.19
伏見ライオンシアター

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空のグラデーションが薄暮から夜の入り口へと移る頃、ライオンシアターへの階段を降りると、そこには境界性の存在はなく、ステージと客席、出演者と観客、音楽と映像、秋の美浜町での「ひかり~New single"Lantern"Release night」と今回、すべてがグラデーションを呈していた。
お目当てのほしのこ食堂のお菓子、丁寧に作られたパンフレット、お手洗いとこわばった体をほぐすための2回の小休憩、どれもにおもてなしの心が籠っていた。

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世の中の明滅はスイッチのオンとオフではなくランタンの灯り。
ヌーさんの紡ぐ言葉と声、ヌーバンドが奏でる音は灯り。
喜びも哀しみも優しく照らしてくれる。
日常に埋もれて見過ごしていた美しさを照らしてくれる。
ジャンル、人種、性、世の中はグラデーション。
予約でSOLD OUTとなったこの夜、エンドロールの中で出演者やスタッフに続いて観客の名前も流れていった。
自分の名前を見つけるとほっこりとした灯りに照らされた。

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