necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

藤川幸恵トリオ

f:id:necojazz:20190615123025j:plain

2019.6.14  谷町九丁目 SUB

藤川幸恵トリオ 藤川幸恵(pf)  坂井美保(b)  木村紘(ds)

藤川さんを初めてお聴きしたのは2018年1月、藤川幸恵トリオのファーストアルバム「Aggregation」のリリースライブ。

トリオでのライブではなかったが、レーベルの社長である安ヵ川さん(b)とのDUOでの華麗で力強い独特なタッチとイマジネーション溢れるプレーに魅了されアルバムを購入。

「Aggregation」は1曲目のオリジナル「Instability」を聴いただけでポテンシャルの高さを感じた。

高度なアンサンブルは音符に生命を与え自由自在に躍動し、疾走し、沁みる。

2018年一番繰り返しお聴きしたアルバムだ。

このトリオでもライブをお聴きしたいとずっと思っていた。

f:id:necojazz:20190615143648j:plain

紘さんは QUIN' KRANTZ などで名古屋でもしばしば叩かれているが、藤川さんは今夜もギャグが絶好調のサックス奏者でもあるSUBのマスター長谷川朗さんのバンドで、坂井さんは名古屋のアニキ倉田さん(ds)のバンドで、偶に名古屋へ来られる程度なので馴染みは薄いと思う。

実際、リリースライブも関西だけで、関東でも名古屋でもやっていない。

f:id:necojazz:20190615175231j:plain

バークリーを卒業された紘さんが2014年に帰国され、2015年からこの3人で音を出し始めて、それぞれがいろいろなメンバーとセッションを重ねて辿りついたトリオ。

関西人トリオと言っても大阪のノリとはちょっと違う。

奈良県民の藤川さんはおっとりしてて、神戸三宮の坂井さんはハイソでオシャレ系、明石出身の紘さんはワイルド。

タイプの違う3人が織りなすからこその複雑な世界観は他のトリオとは一線を画す新世代の音だ。

アルバムよりさらにコンテンポラリー度を増し進化していたライブは自然な響きの中に幾何学的な美しさも感じ、とくに前日初披露したという新曲はこれからの方向性も伺われ2作目への期待も高まる。

安ヵ川社長、セカンドアルバム、よろしくお願い致します!

youtu.be

その前に全国的にもっと知っていただきたい。

ちょっと先になるが、来年早々くらいに2年遅れのリリースライブを名古屋でできればと思う。

それまでにおっとりMCをもうちょっとだけがんばりましょう。

メンバー紹介だけで曲の説明がなかったし、CDも持って来ていなかったので。

そう言えば、以前はまったく商売っ気がなかった けもの 青羊さん、新作のマキシシングルとリリースライブの告知がんばっているなー。