necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

西山 瞳

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関西のテーマパークはUSJのひとり勝ち。

煽りを受けて、たくさんの遊園地が廃園に追い込まれた。

その中をド根性で大健闘しているのが、奈良の生駒山上遊園地と西山さんの地元の枚方にあるひらかたパーク、通称ひらパー

関西に住んでいなくても何故かどちらとも名前だけは知っている。

枚方でのジョイントコンサートで主催者側から枚方をイメージした曲をお願いされて書いたのが『Take The K Train(京阪電車に乗ってひらかたパークへ行こう)』。

ヘッドだけで30回「ひらパ~」を連呼するという、西山さん曰くオバカな曲だが、会場は盛り上がるし、キャッチーだし、ライブでも中々聴くことのできない隠れた名曲である。

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   2016.10.7  STAR☆EYES 西山瞳トリオ"パララックス"『LIVE』発売&バンド休止前ツアー

それにしても西山さんは多作で多彩である。

CD全19タイトル (リマスターを除く)、もちろん20年も活動されていないので、1年に1枚以上のハイペースでリリースされている。

 しかも、アンサンブルを重視したアーティステックな「静」の西山瞳トリオ、ソリッドな音でスリリングな「動」のパララックス、ヘヴィーメタルのカヴァーをする部活動のノリの「楽」のNHORHMなど、使い分けもクオリティも凄いという他ない。

私もすべて持っていると言いたいところだが、安カ川大樹さん(b) Maikoさん(vln)との反則メンバーによる最新作「The Tree Of Life 」だけまだ手元にない。

なるべくならアーティストから直接購入したいので。

そして活動休止中のパララックのライブも決まって、こちらも楽しみである。

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2015年12月27日、京都 NAM SALONでのサロン一周年記念ピアノコンサートでのグワシッ!ではなくメロイックサイン。
この年から毎年のライブ納めは西山さんと決めていて、西山さんで締めくくらないことには年は越せない。

今年も最終日曜日にNAM SALON でのピアノコンサートあるのかな?

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DUOも様々なアーティストとやっていて定評がある。

安ヵ川さんや馬場孝善さん(gt) などとの素晴らしいCDやライブも拝聴しているが、NAM SALON の地下にある NAM HALL での清野拓巳さん(gt) とのDUOは強烈だった。

清野さんお得意の静寂の中で音を滲ませ余白を生かした水墨画のような世界だった。

どんな相手でも自分を貫くアーティストもいるが、西山さんは合気道の達人のように相手の力を自分の力に変える。

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3年前の両国門天ホールでの小田朋美さんとの2台ピアノも素晴らしかったが、7月15日(祝)のカワイ・ブーレでの「アントゥシャーブラ」に向けては2台ピアノ用のスコアを書いていただいているようだ。

小田さんを意識して書いているのは間違いない。

そして小田さんは超人的な読譜力で西山さんの意を汲み取る。

たぶん「ひらパー」はやらないと思うが、ひらパー精神で巨大な商業音楽にはないものが聴けることも間違いない。

コンサートの詳細は5月28日の投稿をご覧くださいませ。