necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

河野祐亮ピアノトリオ

f:id:necojazz:20190721095652j:plain2019.7.18 伏見ライオンシアター

河野祐亮(piano)  座小田諒一(contrabass)  木下晋之介(drums)

ミュージシャンにとって移動も仕事のうちである。

公共交通機関も止まる大雨の中、東京から車での移動でお疲れだろうが、到着してすぐリハ、そしてライブ本番。

2年前にも刈谷でのイベントで同じような光景を見た。

MCで「大雨の中お越し下さりありがとうございます」とあったがその逆である。

仕事とは言え大雨の中を東京からありがとうございます。

もちろんライブでは疲れている様子は微塵も見せない。

youtu.be

クラウドファンディングで資金を募り、NYのジャズシーンを牽引するWalter Smith Ⅲ(ts)とWarren Wolf(vib)をゲストに迎え、NYブルックリンでのレコーディング、NYの真冬を描いたジャケット。

NYに拘りぬいて2017年8月にリリースされた『Be with us』。

初回プレスの2000枚を売り切り、再プレスをされたそうだ。

Jポップのヒットとはケタが2つか3つ違うが、そんなの関係ない。

ジャズのアルバムとしては祝杯ものだ。

素晴らしい。

f:id:necojazz:20190722091755j:plain

ひとたび音を出せばジャズでありながらヒップホップ、ゴスペル、ロック、様々な要素を感じる。

そういえば3年前に初めて河野さんをお聴きしたとき、キャップのツバを後ろに回していて、第一印象はチャラいヒップホップの兄ちゃんだった。

でも数小節聴いただけで引き込まれた。

NYの最前線のジャズシーンに影響は受けているがモノマネではない。

ほとばしる感情がメロディとなり複雑なリズムを刻みグルーヴする。

絶対にこの3人でしか成立しないNYの音がここにある。

純粋なクールさはヒップホップやロックを好む方にもオススメである。

ジャズというジャンル分けだけで聴かないのはもったいない。

f:id:necojazz:20190722121235j:plain

新曲の披露もあり、年明けにもここでリリースライブがあるらしい。

気になられた方もそうでない方も是非。

その前に10/19新栄アドリアーナに河野さんだけ来られるとのこと。

そのときライオンシアターの稲垣店長がドラムを叩くとか叩かないとか、うやむやな感じではぐらかされたが、とりあえず楽しみにしていよう。

f:id:necojazz:20190721120102j:plain

翌日は朝から東京で予定が入っているとのことで、ライブ終了後ゆっくりする間もなく夜走りで戻られた。

お疲れ様です。

雨は小降りになっていた。