necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

Mari Yamashita & Hiroshi Fukutomi 2020 New Year Live

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2020.1.4  神戸 BIG APPLE 山下真理 (vib) 福冨博 (gt)

 

ヴィブラフォンとギターと言えば、なんたって、ゲイリー・バートン&パット・メセニー

最強の師弟と言っていいだろう。

そのゲイリー・バートンを聴いてヴィブラフォンを始め、直接教えを乞いたいとバークリーに留学された真理さん。

バートンとはすれ違いだったとのことで、直属の師弟関係ではないかも知れないが、4本マレット奏法は彼の崇高な意志と卓越したテクニックを継ぐ。

「学生のとき友人がライブでよく弾いていて耳に残っていたので選曲しました」と福冨さん。

メセニーの曲だがバートンのアルバムにしか入っていないそうだ。

真理さんはバークリー時代にバートンの曲しかやらないクラスで演奏していたとのこと。

ブルージーで清涼感溢れるフレーズはまさにメセニー節。

ライブ終了後に曲名をお聞きしたのに忘れてしまったが、バートン&メセニーは是非これからも取り上げていただきたい。

 

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デュオソングの1番と2番はこのデュオのために書き下ろしたというだけあって絶妙なアンサンブルが心地よい。

ジェフ・ベックの「レッド・ブーツ」は意外で私世代にはうれしい選曲。

もちろん名曲中の名曲ではあるけれど、曲に想い入れがあるとうよりはいろいろと取り入れてこのデュオの可能性を広げようとしている感じか。

それぞれのソロコーナーでの福冨さんの「もぐらの唄」の弾き語りはこちらもちょと意外で哀愁たっぷり。

Tayu Tou でお馴染みの「Forget Me Not」や真理さんのファーストアルバムからの「Franc×3」など、幻想的なメロディと和音に包まれる。

 

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アンコールでの「りんごの木」 はBIG APPLE のお客さんの顔を想い浮かべながら書かれた曲。

私はこの日が初 BIG APPLE なので残念ながら曲の中には存在しないが、新宿PIT INN で初披露されたとき「神戸の BIG APPLE の人達は誰もいないですけど」と客席を見たら常連さんが居られてびっくりされたそうだ。

素敵なエピソードであり、客席を見渡すと確かにアットホームな親密さを感じる。

 

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神戸北野ホテルの向かいにあることを知っていたらここで宿泊したのに。

ひとりで泊まると虚しさ倍増間違いなし。

 

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福冨さんに教えていただいたお好み焼きの一平は常連客で賑わっていたのでお客が引くまで待とうとぶらぶらしていると、かすうどん?

聞いたことないが、神戸名物か?

神戸ビーフと天秤に掛けたが満場一致でかすうどんに決定。

隣のたこ焼き屋と中で繋がっていて両方注文できる。

こちらのデュオも美味しいハーモニー。

BIG APPLE に来た時にはまたここだな。