2020.6.12 STATR☆EYES 牧山純子(Vln) 原田達也(pf) 中林成爾(Vc)
前回の投稿で、4月24日名古屋ブルーノートでの『Alegria』リリースライブで 「T・レックス『20センチュリー・ボーイ』のリフも鳴り響く」と書いたが、新型コロナウイルスの影響で5月27日に延期となり、更にその振り替え公演も延期となってしまった。
クラシックとジャズの融合を身上として来られた牧山さんがエレクトリックという新境地に挑んだ『Alegria』。
冒頭の『ラ・フェット・ドゥ・モール』は、ニュープロジェクトのコンセプトはこれだ!と決意表明をビートで叩きつけたかのナンバー。
ロックスターの如く、身のこなしや表情でも奏でる。
真昼の太陽、キラキラと光る海、乾いた風、にぎやかなダウンタウン。
自然豊かなスロベニアからロサンゼルスへ。
ロスで録音したこその音色と響き、空気感。
曲のバックグラウンドも大きくシフトチェンジした。
イーグルスのカヴァー2曲 (『ホテル・カリフォルニア』『デスペラード』) は、ロスの香りを引き立たせ、裏街のダークさを漂わせる『スコッチ・ミスト』、夕日のオレンジが目に浮かぶ『インフィニティ』など、陽の当たる場所だけではない様々な情景を感じさせてくれる。
コロナ禍のため、SNSなどでのライブの積極的な宣伝はなかったので、もしかしたら知らなかった方も居られたかも。
私がSNSにあげることでミュージシャン側にご迷惑をお掛けしないかと思ったが、お店とミュージシャンが最善の策を講じ、お客も自己防衛と他者への配慮を十分していたことをお伝えしておくべきだろうと考え、投稿させていただいた。
ライブでも披露されたニューアルバムから『ブリザ・デ・アレグリア』。
後半、合唱されているのは現地ミュージシャンのお子さん達。
会場全体で盛り上がるナンバーだが、この日は声を出さず手拍子のみ。
名古屋ブルーノートでの再振り替え公演の日程も決まりそうとのこと。
その日は大きな声で合唱できることを願う。
出演者のみなさんをグータッチでお見送りしたあと、ママさんから「これ使って」差し出された。
渡部じゃないんで、要らないです。
と思ってよく見たら消毒用アルコール綿だった。
「車に乗る前に手を拭いて」とママさん。
お気遣いうれしく思います。