2020.6.14 Mr.Kenny’s SOA (vo) 永田有吾 (pf) 武藤浩司 (as)
2月のライブ終了後、島さんから「6月に素晴らしいボーカリストと来るので是非聴いて欲しい」と言われ、メンバーを紙に書かれた。
コロナ禍の状況で島さんは来られなくなってしまったが、島さんオススメのSOAさんが地元関西のトリオでお越しいただいた。
SOAさんは初名古屋、永田さんは1度ケニーズ来られたそうで、武藤さんは10年ぶり2回目の名古屋ということだ。
私としては全員初めましてのメンバーで、おそらくそういう方は他にも居られただろう。
でもジャズにはアウェイという言葉はない。(たぶん)
1st Full Album『Voice of Buoy』。
全10曲中、7曲がオリジナルで、スタンダードとスティービー・ワンダー、ジョニ・ミッチェルのカヴァーが各1曲ずつという構成。
たまたまジョニ・ミッチェルの恋人のTシャツを着ていったので、気づいていただけるかな?と思っていたところ、ツッコミをいただきありがとうございました。
オリジナルは自ら作詞作曲した作品や永田さんとの共作など。
自作自演で歌うソングライターは好きだし、半分の曲を日本語で歌っているのがまたいい。
タイトルや歌詞に「空、光、星」といったキーワードやそれに関連する言葉がちりばめられていて、コロナ禍の中で希望を感じる内容となっている。
アルバムタイトルにあるBuoyも海に浮かぶ星座のようにも感じる。
1st Full Album のリリースツアーと言っても、ジャズを歌い始められて5年、それ以前もキャリアがあるとうことで、初めての地でも周りがよく見えているし、堂々としたステージ。
島さんから素晴らしいというという言葉をお聞きしていたので、かなりハードルは上がっていたが、それをヒョイっと越える歌唱力。
声量が豊かですべての音域で心地好い。
『光芒』『純』での永田さんとのDUOでは、大好きな三枝伸太郎さん&小田朋美さんのDUOと重なる部分もあってドキリとして椅子から崩れ落ちそうになった。
完全にツボである。
2ndステージ冒頭でのコロナ禍の自粛期間のうっ憤を晴らすような永田さんと武藤さんのDUO、いやバトル、無茶苦茶カッコ良かった。
関西のミュージシャンもそこそこ聴いてきたつもりだが、まだまだいいミュージシャンはいっぱいいるなーとしみじみ。
ジョニ・ミッチェル、ジャコ・パストリアス、パット・メセニー、ライル・メイズ、マイケル・ブレッカー、ドン・アライアス。
久々に観たが、凄すぎるとしみじみ。
ジョニ・ミッチェルが『Both sides now』を書いたのは十代だったんですよね。
いい選曲です。
サインをいただくとき「ハダ」と言ったが、マスクをしていたためもごもごして聞き取りにくかったのだろう「ハゼさん」と書いていただいた。
「ハガ」というのあったけど「ハゼ」は初めて。
これもコロナ禍ならではだとしみじみ。
また、お待ちしております。