necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

quartetto Respiro Dialogue The 4th cafe Live in Aichi

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2020.10.23 ジャズ茶房靑猫 

Quartetto Respiro

大澤愛衣子(violin) 大光嘉理人(violin) 福田紗瑛(viola) 三谷野絵(cello)


メンバー全員が、東京藝術大学の卒業生と修士で学ぶ学生で、みなさん愛知県のご出身。

このカルテットのコンサートに足を運ぶきっかけになったのは、チェロを弾かれている三谷野絵さんのお父さんとのご縁。

その三谷さんとは、私が2015年に企画した『エビデュオ名古屋ライブ@THE WIZ』にご参加いただき、そこから仲良くさせていただいている。

 

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小田朋美さんの大ファンとのことで、「よくぞ呼んで下さった」と、打ち上げにもお付き合いくださり、ハチャメチャに楽しかった。

その時に野絵さんの話はされていなかったが、東京藝大の作曲科を卒業された小田さんは大学の先輩にあたる。

ちなみに King Gun の常田氏はチェロを専攻されていたので、同じ専攻の先輩にあたる。

 

necojazz.hatenablog.com

 

以前ブログで紹介させていただいた、靑猫の上にあるフランスパンのお店ダコテのイートインコーナーで、メンバーのみなさんとちょうど入れ違いになった。

 

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 開場時間を待ちながら、美味しいパンでしばしまったり。

 

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今回で4回目となる地元愛知でのカフェライブ。

靑猫に決まった経緯をお聞きしたところ、三谷さんの奥さんに一任されているそうだ。

名古屋・尾張三河とバランスを考えて、ライブに関係なくお寄りしてみたいと思えるお店ばかり。

名古屋 : JAZZ 茶房 靑猫  江南  : TEA HOUSE KONAN     岡崎  : 一隆堂喫茶店・読書室     東海  : Space Cafe Gallery 藍         安城  : cobaco ne cobaco          

 

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ホールコンサートでの包み込まれるような感覚とは違い、至近距離からのダイレクトな反響音でダイナミックな聴き応え。

細かな指使いやテクニカルな弓の動きもバッチリ見て取れる。

そして、カルテットの名前になっている「呼吸」がひとつになっている様も。

第1バイオリンと第2バイオリンを曲によってフレキシブルに変えているのもこのカルテットならでは。

こういう寸分の隙のない演奏を聴くと、ジャズはヤクザな音楽だとつくづく思う。

もちろん悪い意味ではなく、ヤクザな音楽は好みだし、方向性の違いである。

ジャズのライブを聴いて好みでない方がいても否定はしない。

でも、このカルテットは好みを超えて誰しもを魅了する力があるように感じた。

それは、研鑽を積み重ねてきた重みと、出身地と学び舎が同じだからこその類稀なるチームワークを音から感じることができるからであろう。

 

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モーツァルト

   弦楽四重奏14番K.387より第4楽章

シベリウス

   アンダンテ・フェスティヴォ

ラヴェル

   弦楽四重奏より第2楽章

ピアソラ 幸松肇編曲

   オブリヴィオン (忘却)

ヴィヴァルディ

   四季より冬

コスマ 武満徹編曲

   枯葉

サティ

   ジムノペディより

 

定番の曲に何処かで聴いた曲、時にはたたみかけ時にはやすらぎ、ピチカート奏法と斬新なアレンジ。

門外漢でも楽しめるよう、よく練られたプログラム。

4挺の楽器から生み出される音の宇宙は星が煌めき希望は無限に広がっていた。

 

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マスターも大絶賛。

5回目、6回目と、ずっと続けて行っていただきたい。

 

soundcloud.com

 

コンサート終了後、三谷さんと「エビデュオをまた名古屋でお聴きしたいですね」とお話しした。

CRCK/LCKS も DCPRG も FINAL SPANK HAPPY も、その他のユニットにソロもいいが、エビデュオ復活してほしいなぁ。

小田先輩、よろしくお願い致します。