necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

杉山寛トリオ 1st Album "From My Tiny Experience" 発売記念ツアー

f:id:necojazz:20201108190313j:plain

2020.11.7 THE WIZ 杉山寛 (ds) 渡辺翔太 (pf) 荒川悟志 (b)

 

リーダーの杉山寛さんのオリジナルしかやらない杉山寛トリオ。

なので、1st Album "From My Tiny Experience" も、言うまでもなく、すべて杉山さんのオリジナル。

 その拘りが詰まったファーストアルバムのリリースツアーで、しかも会場は地元名古屋、しかも SOLD OUT の大盛況。

これだけの条件が揃えば、薬物なしでもドーピング状態。

 

f:id:necojazz:20201108191110j:plain

 

7月にココでお聴きした時も「先日レコーディングした曲なのに全然違うことになっている」と、熱のこもったライブになったが、この夜はそれを超越してどの曲も30%~50%での増量で煮えたぎったライブだった。

 

www.youtube.com

 

アルバムのタイトルにもなっているとびっきりのバラード『From My Tiny Experience』。

杉山さんのコンポーザーとしての力量の高さがうかがえる珠玉のナンバー。

CDではそっと寄り添う感じだが、ライブではぐっと抱きしめるような力強さもあって、杉山さんも「3年近く演奏してきて一番盛り上がった」と納得の表情。

 

 

 

アルバムのオープニングを飾る『Storyteller』。

 その語りは私には冒険活劇のように聴こえた。

CDを凌ぐスケールでの15分に及ぶスピーディーで歯切れの良い展開とロマンスに痺れっぱなし。

溢れ出るドーパミンが次々とイメージを膨らませるアドリブの凄まじさはライブだからこそ。

 

f:id:necojazz:20201109203830j:plain

 

CDには収録されなかったがライブの定番で人気の高い『Asymmetry』や、前日の東京からの帰り道での車の窓から見た風景をイメージしたという出来立てほやほやの『車窓』(仮)など、構成もグッド。

 Quartetto Respiro の時に、クラシックと比較してジャズはヤクザな音楽と書いたが、この夜はヤクザの中のヤクザ。

仁義なき戦い

どっちも、どっちも。

さいころの出目はピンゾロの丁!