necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

平手裕紀 Quartet

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2020.11.12 平手裕紀 (pf,key) 成瀬明 (gt) 坂崎拓也 (b) 杉山寛 (ds)

 

それぞれに気心の知れたメンバーだが、この4人でのライブは初めて。

自分の曲を演奏してもらうにあたって、音楽性だけでなく多少の無理は聞いてもらえるだろうということでお願いされたそうだ。

1曲目から譜面6枚の大作に苦笑いの成瀬さんと余裕の笑みの坂崎さん。

 

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平手さんには天音さんのピアノソロのレビューでは一部失礼なことを書いてしまったが、そのことについて謝ると、笑って「いいですよ」と、懐の深さにほっと一息。

そして人間性は音にも表れる。

音の懐も深い。

コロナ禍の間に作ったという曲たちは都会的な三拍子のナンバー『梅雨(ばいう)』など、ちょっと今までの平手さんにはないタイプだなと思っていたら、余裕ができた時間でニューヨークの最新音楽を聴くなど、インプットにも費やされたそうだ。

テクニックだけでなく感性を磨くことにも歩みを止めない。

 

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平手さんが音大生の時に制作された YUKI HIRATER TRIO の『FIRST STEP』を久しぶりに聴いた。

メンバーは平手さんの他に高校時代から一緒にやっている寺島諒さん(b)と、この夜も叩いていた杉山寛さん(ds)。

ゲストには活動の拠点をニューヨークに移された坂本菜々さん(tb)とバークリー音楽大学に留学中の壱岐薫平さん(cl)というスーパーな面々で、すてべが学生の手による作品だとは思えない完成度の高さが光る記念すべき第一歩。

そこから歩みを止めることはない。

 

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12月18日に豊橋で今晩のカルテットと同じメンバーでのライブがある。

豊橋のライブは延期になったそうです)

会場のPLATは YUKI HATATE TRIO で学生の頃から何度かお世話になっているそうだ。

おそらくPLATの関係者も歩みを止めない平手さんをずっと見続けているのだろう。

アンコールでのまだタイトルがついていないクリスマスソングはこのライブのために書いた曲なのかな。

 

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さほど月日は経っていないが、みなさん精悍になられた。

今晩のカルテットは定期的にお聴きできるだろう。

いつか、ステップアップした YUKI HIRATE TRIO +2 も聴いてみたい。