necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

『永遠の野原』 林好

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先日、CDが届いた。

シンガーソングライター林好さんの自主制作ミニアルバム『永遠の野原』。

まったくお聴きしたことはなく、まったく存じなかったが、たまたまクラウドファンディングでお見掛けして、少しだけ支援させていただいた。

2013年に制作された1作目は完全セルフプロデュースだったが、2作目はプロデューサー、プロミュージシャン、アートディレクター、フォトグラファー、ヘア&メイクアップアーティストなど、沢山の人達の力を借りて、自分一人ではなし得ないことをやってみたいという決意に魅かれるものを感じた。

あるラジオ番組のパーソナリティーが、31歳でメジャーレーベルから初のフルアルバムをリリースしたアーティストに対して「遅咲き」という言葉を使っていたのに違和感を覚えたのは、メジャーでアルバムをリリースすることだけが咲くことではなく、咲き方はそれぞれだから。

それにアーティストで31歳は十分に若い。

届いたアルバムには宣言通り、プロデュース&アレンジ、ギターやベース、アートディレクション、フォトグラフィー、ヘアー&メイクアップなど、力を借りた方々の名前が並んでいた。

作詞と作曲は全5曲とも彼女の手によるもの。

 

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インスタントや流れ作業ではない丹念に作り込まれた上質な味わいのポップスは、温もりのある言葉を野原を吹き抜ける風のような心地好いメロディに乗せ、オーガニックコットンのような耳触り。

3曲目の『宝』は、モノンクル を思わせるノリの良いナンバーで、そう思って聴いていると、ちょっと沙良さんっぽさも感じる。

そう感じさせるというこは、もちろん歌唱力は相当なものがあるということ。

優しく美々しいファルセットに野原のように広がる豊かな表現力。

思っていた以上の内容と、同封されていたメッセージを読んで、少しでも力になったならばうれしく思う。

 CDなどはネットショップで購入できるので、是非。

 

yoshimihayashi.stores.jp

 

作詞曲、編曲、打ち込みからレコーディング、ミックスまで、全ての楽曲制作工程を、自宅の1室で行った 1stアルバム『星』も気になってきた。

 

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メジャーレーベルでなくても野原で力強く咲いている。