2021.2.13 名古屋市千種文化小劇場 (ちくさ座) ホール
平光広太郎カルテット
平光広太郎(horg) 加藤大智(as) 清水行人(gt) 山下佳孝(ds)
橋本有津子トリオ Featuring 唐口一之
橋本有津子(horg) 橋本裕(gt) 東敏之(ds) 唐口一之(tp)
蔦に覆われた外観と円形のステージ。
名古屋はもちろん、全国的に見ても個性的な劇場であるちくさ座。
そのステージの真ん中にどっかりと座るこれまた個性的な1950代年製造のビンテージ Hammond A 100 と Leslie 22H。
平光さんのご自宅から運ばれてきた。
ライブの度に持ち運びするのはかなり大変な作業だが、それを厭わぬほど平光さんを魅了した懐かしさと哀愁を呈するセピアの音色に心がじんわりと温まる。
オリジナルナンバー『organization』はチャーリー・パーカーの『confirmation』と同じコード進行のご機嫌なナンバーで、タイトルにもオルガン愛を感じる。
当初はパイプオルガンを購入できない教会で代用品として使われていたハモンドオルガンは、ジャズやロックなどでも使われるようになったが、キーボードやシンセサイザーが主流になってから耳にする機会はめっきり減ってしまった。
ジョン・ロードやキース・エマーソンを思い出しながら、しみじみ。
ナカガワ暢さんによるハモンド全盛期を思わせるレトロ感溢れるチラシ。
ちょうど私の席から見てるような光景で、スポットライトの感じや楽器の配置など、ライブを聴きながら書いたかのようにぴったしカンカンのイメージ。
ベーシストがいないのはチラシにあるようにフットペダルや左手でもベースラインを弾くことができるから。
暢さんには私も度々お世話になっていて『なごやじまんライブ』ではかなりご無理を聞いていただいた。
そのライブでの平光さんと平手裕紀さんとのDUOから、平光さんのオリジナルでマルグリュー・ミラーに捧げたナンバー『MGM』。
関西からお越しいただいた橋本有津子トリオ Featuring 唐口一之。
橋本さん達の体に染みついている音はどんな言葉よりも説得力があって、人生を語っているかのよう。
このアナログな肌触りはやはり他の電子楽器では置換され難い。
もちろんサイン会はなかったが、受付、物販、アナウンスなど、左から利恵さん天音さん良子さんのWIZ三姉妹?が大活躍。
ゲットさせていただいたCDは、どちらもオリジナルが秀逸で、心地良く鳴らしている。
車の窓を開けると風はまだ冷たいが、大智さんのサックスはその風を捉えてライディングしていた。
THE WIZ にタモリさんが来られた時、良子さんがタモリさんの服に飲み物をこぼしてしまってWIZのTシャツをお渡ししたところ「こっちのほうが面白いな」とオレンジ色の後藤浩ニさんのTシャツを手に取られたそうだ。
という夢を良子さんが見られたそうだ。
ハモンドオルガンフェスティバル、またやってくれるかな?