2021.2.20 シアターカフェ
『桜桃らんでぶー』監督:知多良
『アルム』 監督:野本梢
『きみは、ぼくの東京だった』(MV) 監督:知多良
『見えない、光』監督:知多良
『次は何に生まれましょうか』監督:野本梢
『ロープウェイ』監督:知多良
『時計のうた』(MV) 監督:知多良
『愛がなんだ』の今泉力哉監督や『横道世之介』の沖田修一監督など、今の日本映画界を牽引する監督を輩出してきた若手映画監督の登竜門 田辺・弁慶映画祭にて、野本梢監督の『愛のくだらない』が弁慶グランプリと映画.com賞のW受賞をされた。
野本監督、おめでとうございます!
野本監督の作品はいくつか鑑賞していて、フットサル仕込みのタッチの柔らかさと巧みなコントロールは承知していたが、初鑑賞だった知多監督のシュート力は想像以上。
見事にネットを揺らされた。
爽やかな『桜桃らんでぶー』からじわじわと人生の重みを感じていくプログラムの流れも良かった。
まったく自分にないものに惹かれる場合もあるが、お二人の場合は同じ価値観と目線でお互いを理解し合える関係なのだろう。
世間からマイノリティと言われたり、弱者だったり、ハラスメントされる人だったりに優しい目を向け、根底に流れる創造の原点は重なる部分が多いように感じた。
ハラスメントされている側は特定の人からの目による自分を本来の自分と錯覚して、いよいよ自分がわからなくなってしまう。
ハラスメントをしている側は不幸の原因が自分の中にあることを気づかない。
夫婦を見て羨ましいと思うことは滅多にないが、このお二人は例外。
野本監督の作品は CINEMA DISCOVERIES などでも鑑賞できるので是非。
U-NEXT などのサブスクは作品が消耗品化されていて好きではないが、ネットでも単品購入はありというスタンスです。
シネマディスカバリーズ株式会社のミッションは、
型にはまらない生き方を応援し、
その人にしかできない表現で映画を生み出している人を支えていくことです。
そして、制作者が継続的に映画制作を行える環境と、
制作者が正当な対価を受け取れる仕組みの実現を目指しています。
(会社概要より)
劇場公開が待ち遠しい『愛のくだらない』。
もちろん、これを着て観に行きます。
思っていたより文字が大きくなってしまったそうだが、以前のTシャツと比べるとそうでもないです。