necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

あん

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2021.3.7 刈谷日劇 河瀨直美監督 『あん』

永瀬正敏特集 7/9

 

縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやき粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…

(公式サイトより)

 

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麒麟がくる』は終わったけれど…、刈谷日劇には、希林がくるー‼︎

刈谷日劇さんのTwitterより。

2018年にご逝去された樹木希林さん最後の主演作。

予告で「らい」という言葉が出てくるのでネタバレにならないと思うが、希林さん演じる徳江は元ハンセン病患者で、療養所での生活を送っている。

ハンセン病は特効薬ができて社会復帰も可能になったが、世間からの差別や偏見は未だに残っていて、言葉は風化し、若者は存在すら知らない。

人生は理不尽で、ハンセン病患者は宝石のように輝くことはできないかも知れないが、「あん」を作る行程でアップになったあずきは宝石以上に輝いていた。

それぞれが自分なりに輝けばよい。

 

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涙と鼻水でマスクはグショグショになってしまったが、テッシューのおかげで助かった。

確かに、なんぼあってもいいですね。

 

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観賞後はどら焼きを食べたくなること必至。

刈谷日劇から徒歩1分にある御菓子所『みづ乃』でどら焼きと団子を購入した。

少額の買い物にもかかわらず心のこもった対応に、美味しいのは食べる前から分かっていた。

 

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刈谷日劇情報其の5。

『あん』の舞台にもなっている、東京都東村山市にあるハンセン病患者の収容施設「国立療養所多磨全生園」で、国による終身隔離政策によって強制的に入所させられたハンセン病の元患者の人々を9年間にわたって取材・撮影したドキュメンタリー『凱歌』が4月9日から15日まで上映されるのでこちらも是非。

 

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『あん』と同じように、さくらがどうしようもなく儚く美しい。