2021.4.25 シアターカフェ 『電車を止めるな!~のろいの6.4km~』
2000円はちょい高いなぁと思いながら入場料を支払うと、銚子電気鉄道株式会社の封筒に入ったお土産をいただいた。
「中を見るとネタバレになる?」とオーナーの江尻さんにお聞きすると「今見ても何かわからないから観終わってからの方がいいと思う」とのこと。
観終わってから封筒から取りだすと「なるほどそういうことか」。
作り手の想いが詰まっていて、これで2000円なら納得。
廃線寸前の鉄道会社が企画した、起死回生の「心霊電車」企画
カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが
視聴者からの厳しい書き込みで炎上していた。
しかし、丑三つ時に本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることなく走り続け、終着駅まであとわずか...
参加者、そして銚子電鉄の運命は───
(公式サイトより)
B級映画ならぬ超C(銚子)級映画。
鉄道会社がなぜ映画?
実際の話と映画がリンクしていて、その理由は本編冒頭からの3分間で語られている。
初めて来られるお客さんがほとんどらしく、映画好きより鉄道ファンが多く足を運ばれているのだろう。
鑑賞後に銚子電鉄を検索してみると、全10駅それぞれに個性があって、ノスタルジックで、沿線も魅力的で、車窓からの眺めも楽しめそう。
逆境に立ち向かう心意気に、鉄道ファンならずとも、止めてはならぬと応援したくなる。
肝心の映画は、タイトルはもろパクリだし、主要キャストは何方も存じないし、鉄道会社の制作だし、おふざけ映画だろうとあまり期待をしていなかったが、、、
笑いあり、ホラーあり、オマージュあり、ヒューマニズムありで、確かに超C級感は否めないごった煮ムービーだが、ベースにある「絶対にあきらめない」情熱という出汁がよく染み込んでいて、予想に反してウルトラC級の面白さだった。
興行としての収支がどうなのか心配なところであるが、知名度のアップやメイン業務である食品販売の伸びにもつながるだろうし、コロナ禍が落ち着いたら青くてかわいい電車に揺られてみたい。
シアターカフェでも、まずい棒のコーンポタージュ味は初日で売り切れており、岩下の新生姜味は2袋残っていたが2日目の最初の上映後で完売になる人気だった。
岩下の新生姜味は子供向けのお菓子というよりビールに合う大人向けのおつまみ的感覚で、箱買いしたいくらい気に入ってしまったが、再入荷されるかは未定とのこと。
ぬれ煎餅も食べてみたい。
どちらも『銚子電気鉄道オンラインショップ』で購入できる。
主要キャストはコーンポタージュ味くらいの濃ゆい面々が揃っていて、中でも大岩亭の特鳥級に濃い、主演のコウガシノブさんを検索してみると、映画より舞台を中心にご活躍されているみたいだ。
その舞台『男〆天魚』が、緊急事態宣言発令に伴い、4/28~5/2 で予定されていた公演は 5/2 の生配信のみとなっていた。
舞台も止めるな!
「あ~い!」