necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

SQUID TREE

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2021.7.17 STAR☆EYES  

渡辺翔太(pf) 佐藤龍一郎(b) 杉山寛(ds) Guest 窪みさと(tp)

Sit-in 平手裕紀(pf,flh) 坂井彰太郎(as)

 

7月8日に得三での『Sup』のライブ終了後、7月11日に主催した『Live North Bird』のチラシを配っていると、カウンター席で受け取っていただいた方から「このライブ行きたいと思っていました」と言っていただき、Facebookで繋がらさせていただいた。

あとで彼のページを確認すると、ベーシストだった。

佐藤龍一郎さん?存じ上げないなぁ?

そのページをつらつら見ていると、どうやら地元は福岡で、3年前から仕事の関係で愛知に来られたらしく、17日にはスターアイズでのライブもある。

しかも、地元に戻られるため、17日は愛知にいる間での最後のライブになるようだ。

でも、その日は鳥越啓介さんのベースソロの夜の部を予約していた。

 

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約束通り7月11日の『Live North Bird』に足を運んでいただき、軽くご挨拶をさせていただいたが、自分がベーシストであることやスターアイズでライブがあることには一切触れずに、ライブ中に時々彼の表情を見るとピアノの音色にどっぷりと浸っている様子がまざまざとわかり、楽しんでもらえている様子だった。

ライブ終了後も「良かったです」とお声を掛けていただいたが、自分の事は何も言わず、なんかカッコいい人だなぁという印象が残った。

どんなベースを弾かれるのか聴いてみたくなった。

 

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17日は鳥越さんのライブを昼の部に変更し、夜はスターアイズに足を運んだ。

お店の黒板には渡辺翔太トリオとなっていたが、トリオ名は佐藤さんがネーミングされた『SQUID TREE』。

メンバーは『Live North Bird』で梅井美咲さんと2台ピアノを奏でていただいた翔太さんと、そのライブに行きたいと言っていただいたが同じ時間にラブリーでライブあったため来れなかった杉山さんに、ゲストでタイミングよく名古屋に来ておられた佐藤さんの大学のジャズ研の後輩である窪さんといった面々。

 

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メンバーそれぞれのオリジナルを中心に、佐藤さんのプレーは、メローにジャジーにファンキーにウッドとエレベを使い分け「質実剛健」と言った印象で、MCからは「謙虚・感謝」の精神が受け取れた。

1stラストで演奏された翔太さんのオリジナル『Time-lapse』は佐藤さんの名古屋での3年間を駆け足で回想するような選曲。

「パチ、パチ」。

休憩時間に佐藤さんのところへご挨拶に行くと「来てもらえるとは思っていませんでした」と笑顔をいただいた。

2ndの1曲目スタンダードナンバーの『I Remember You』では平手裕紀さん(pf)と坂井彰太郎さん(as)がシットインし、翔太さんはキーボードという豪華な顔ぶれでの大騒ぎ。

ナイスシャッターチャンス、いただきました。

翔太さんに触発されて書いたという佐藤さんのオリジナルは、いい曲を書こうという雑念が払われ、気張った感じのない佐藤さんの素を感じる牧歌的な名曲。

『Grateful』とは人との繋がりによってこの場に立てることへの感謝の意。

 

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アンコールでは再び平手さんと坂井さんがシットインし、今度は平手さんがフリューゲルホルンを手にしてアゲアゲのサンバ。

最高にご機嫌な音と音楽によって繋がった友情に予定を変更して来てよかった。

今度は翔太さんと杉山さんが遠征して福岡で『SQUID TREE』のライブをされるそうだが、絶対に盛り上がること間違いなし。

佐藤さん、また名古屋でライブをする機会がありましたら今度は気兼ねなく連絡してくださいね。