necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

竜とそばかすの姫

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2021.7.27 イオンシネマ長久手 『竜とそばかすの姫』

 

5月某日、ロジウラのマタハリでランチを注文すると、りりこさんから「お客さんが映画の予告で歌っている声が中村佳穂さんじゃないか?って言ってたけど」とお聞きして、「なんていう映画かわかります?」「仮面ライダーだったかな?」などと、やり取りをした。

 

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イカレー(大盛り) を食べながら動画を検索するも、それらしいものはないなぁ。

すると、りり子さんが「仮面ライダーじゃなくて、竜とそばかすの姫でした」と言いながら、ゆず茶(アイス) を持ってきていただいた。

ゆず茶を飲みながら検索すると、この動画がでてきた。

 

youtu.be

 

誰が歌っているのかはまだ明かされていないみたいだが、明かすまでもない。

この唯一無二の歌声は佳穂さん以外あり得ない。

 

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ミニシアターの老舗シネマスコーレの向かいある、美味しい料理と音楽と映画のお店、『ロジウラのマタハリ 春光乍洩』マタハリ20周年記念飲み放題メニューやってます。

そして、ビルの老朽化により9月26日(日) で閉店。

閉店前に是非!

 

youtu.be

 

自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。

曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。

数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。

やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探しアンベイル

<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。

現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。

(公式サイトより)

 

漏れ承るところによると『美女と野獣』のオマージュというより、かなり似ているらしいが、『美女と野獣』は観ていないし、ディズニーアニメも興味ないし、ディズニーランドへも行ったことがない身なので、そんなことは知ったこっちゃないし、どうでもいい。

細田監督作品も初めてで、佳穂さんの出演がなかったらスルーしていたであろう作品。

なので、とりあえずは良い音で観たいと思い、イオンシネマ長久手の VIVE AUDIO にて鑑賞。

劇場が暗くなり、しばらくするとのっけからのインターネット上の仮想空間の世界に引き込まれ、『U』の住人のひとりとなり、ベルの持つ歌声の色彩と映像の色彩との鮮やかな一体感に身震いし圧倒された。

『U』の住人が「自分のためだけに歌っているようだ」と口々にしたが、それはライブごとにかたちを変え、観客とのやり取りが、会場の空気が、囁くような呼吸が、歌となり、「聴かせ」るよりも「伝える」という言葉がしっくりくる佳穂さんとリンクする。

声優としてはどうかな?と、要らぬ心配をしたが、ちゃんと女子高生だったし、セリフだけでなく泣いたり笑ったり叫んだり、恐れ入った。

 

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これを IMAX で観たいなと、8月2日に IMAXデジタルシアターのあるイオンシネマ大高へ足を運んだ。

視界のすべてを覆いつくす大画面と、地響きのような重低音から佳穂さん独特のウィスパーヴォイスの微細な揺れまで、1回目よりも更に没入感は増し、思う存分に堪能させていただいた。

前回は気付かなかったが、すずはひとりで行くことによって母の死を受け入れることができたのだと思う。

夜行バスでのすずのお父さんである役所広司さんの言葉にそう感じた。

IMAX でもう一度観たい。

 

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コロナ禍になってから佳穂さんのライブがいくつも延期や中止となり、その分ライブ感覚としても楽しめたが、今まで以上に名が知れてチケットが入手しにくくなるので困るなぁ。

 

イオンシネマ長久手の帰りの車でCBCラジオを聴いていると、パーソナリティの方が世聞 (セブン) さんの話題をし始めた。

京都からの帰り道、ヒッチハイクしているところを乗せたご縁で、佳穂さんの岐阜ホンキートンクでのライブのMCをお願いした名古屋のピン芸人である。

七色インコのような髪の毛だったのでちょっとヤバい人かと思ったら礼儀正しい好青年だった。

事務所に所属していないこともあり、コロナ禍で大変だと思うが、がんばっているみたいだ。

活躍の大きい小さいは関係ない。

好きな事をしている人は前進していける。

 

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