2021.8.14 STAR☆EYES 梅井美咲トリオ 梅井美咲(pf) 熊代崇人(b) 橋本現輝(ds)
7月の渡辺翔太さんとの2台ピアノコンサート『Live North Bird』に続いて、梅井さん2回目の名古屋で、トリオとしては名古屋初ライブ。
ファーストアルバム『humoresque』のリリースライブだが、新曲もどんどん書かれていて、アルバムの曲と新曲が半々くらいの構成だった。
オープニングの新曲『Wall』は2台ピアノコンサートでも弾かれており、そのとき翔太さんが「19歳が書く曲じゃないよね」「たぶんちっちゃいおっさんが入っている曲やな」と言われたのには笑いながらも納得した。
ピアノ側の席だったので本当にちっちゃいおっさんが入っているのではないかと背中のチャックを探したが見つからなかった。
どうやら本当に19歳が書いたようだ。
全曲難しいとクレームを言いながらも絶妙なアンサンブルで支える熊代さんと現輝さん。
ハイレベルなソングライティングと卓越した演奏力の強力な両輪をチームワークの良さが舵を取る。
中でも、変態的にカッコ良かったまだタイトルが決まっていないという新曲は複雑なリズムがパズルのように入り組み、それでいて耽美的でもあった。
他のライブに行く予定だった初物好きブラザーズの山田さんから「凄いね」と、感染防止を考えてメッセージでの感想が届いた。
予定を変更して正解だったと満足のポーズ。
伺う予定だった5月の Mr.Kellys でのライブが緊急事態宣言の発令で延期となり、待ちに待っていただけに期待を込めて「掛け値なしに、今、一番聴きたいトリオ」と、Twitter でつぶやいたが、期待以上のライブを聴き終わってつぶやきたい言葉は「割り引いて言っても、今、一番聴くべきトリオ」。
Mr.Kellys の 2nd Stage の模様が8月20日 23時59分までアーカイブ視聴できるので、ジャズ好きに限らず音楽好きなら是非お聴きいただきたい。
Mr.Kellys では時短営業のためにやらなかったアンコール。
おそらくSTAR EYES でもやる予定ではなかったはずだ。
2nd を終了して時計をみると終演時間の3分前だったので、どうするのかなと思っていると、現輝さんが梅井さんにソロでアンコールの拍手に応えるようアイコンタクトを送っていた。
客席には翔太さんも来られていて、この曲しかないでしょうと始まった『North Bird』。
その背中には透き通った羽根があって、指先に乗せた感情で自由に空中を舞っていた。
4人目のメンバー、ペニーさん。
名古屋でのライブを企画していただきありがとうございました。
ライブ終了後から数分で閉店しなければならないため、通路に3人並ぶかたちで帰られるお客さん一人ずつに挨拶をされていたが、ペニーさんの発案なのだろう。
セカンドアルバムも期待してます。