necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

中村佳穂 うたのげんざいち 2021

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2021.9.14   ZEPP NAGOYA 中村佳穂

中村佳穂(vo,key) 林田順平(cello,) 西田修大(gt,) 越智俊介(b,) 伊吹文裕(ds,)

guest 杉浦ゆら(dance)

 

9/9の東京から10/3の福岡まで、6都市をまわる佳穂さん初の全国ツアー。

ライブのネタバレになるので最終日の福岡の終了を待って記事をアップしようと思ったが、Googleの佳穂さん関連のオススメ記事をクリックすると、すでにナタリーが東京公演のネタバレ記事を載せていた。

なので、ナタリーと比べれば誰も読んでいないに等しいブログでネタバレ書いても問題ないっしょ。

ただし、これからライブに行かれる方はご注意を。

とりあえず、ライブ前に地雷を踏まなくてよかった。

 

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検温と消毒を済ませ自分でもぎりをしてロビーに入ると物販は終演後にはしない旨のアナウンスがされていた。

そのコーナーをのぞいて見るとCDは『竜とそばかすの姫』関連と、佳穂さんの『AINOU』が置いてあり、女性の2人組が『AINOU』を購入していった。

映画をご覧になって佳穂さんを知ったのかも知れない。

いずれにしても、細田監督による2時間をかけた壮大なプロモーション映画は佳穂さんの知名度を富士山の裾野くらいに広めた。

何よりも、お子さん連れのご家族を何組も見掛けたのにそれを感じた。

その代償と言うのか、Twitterをフォローしている方が何人かチケットを入手できなかったことをつぶやいていた。

その中で、あきぼうさんの「中村佳穂さん、ツアーの成功を願ってます! (チケット取れなんだ号泣)」とのつぶやきに、以前の記事で「チケットが入手しにくくなるので困るなぁ」と書いていた自分の心の狭さが恥ずかしい。

 

necojazz.hatenablog.com

 

いちファンとしては、富士山大噴火のとてつもないエネルギーの才能が大爆発するのを素直に喜ばなくてはならない。

 

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コロナ禍に応じで静かに聴くためのエコなステージなのかな。

ZEPP のステージというより佳穂さんちのリビングに呼ばれたといった感じ。

ドラムはスネアとバスドラにシンバル1つといったシンプルなセッティング。

しかも変わったバスドラだなぁと思っていたのはベルトを巻いたスネアのケースで、ほっこりするいい音がしていた。

名古屋のこと、コロナ禍のこと、音楽のこと、佳穂さん手書きのメッセージの文字とイラストがカーテンの上を走ったあと、佳穂さんがひとりリビングに現れた。

 

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静かに降る秋の雨のようなアドリブから『口うつしロマンス』の弾き語り。

ロマンスという言葉に秋を感じるのはマロンと耳障り似ているから?

四千頭身ならぬ四千里の先まで届くような伸びやかなボイス。

その歌声を聞きつけたかのように佳穂さんのリビングに次々と来客が遊びにやってくる。

林田さんそれパジャマ?というラフな感じで、歌っているようなチェロの音色はデュエットしているよう。

キレッキレのドラムとのデュオでは伊吹さんの「アイアム主人公!」のコーラス、めっちゃキュート。

リビングに座った佳穂さんがブルージーなギターとベースに乗って宇多田ヒカルさんの『オートマティック』のフレーズからの『get back』へ。

おっさんとしては『二人でお酒を』のスタイルだなぁ。

写真ではわからないが、キーボードがステージ真ん中にあって、他の楽器は向かって右手に寄っているのはなぜ?と思っていたら、名古屋だけのスペシャルゲストが登場した。

 

 

アドリブを真骨頂とする佳穂さんと瞬間にすべてを注ぐゆらさんのコンテンポラリーダンスは互いに呼応し、感覚やまわりの情景に訴えることを創造の源としていた。

ゆらさんのしなやかさは生命観を余すことなく滲ませゆらめく。

10代ということには驚いたが、それに加え顔ちっちゃ。

その表情からは知性が滲みでている。

 

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佳穂さんを残してメンバーが袖に消え、弾き語りを何曲かして盛り上がりのところで、バン!と、ど迫力のバンドサンドに変わり、つい立とカーテンが取り除かれた。

西田さんと越智さんはシンセも演奏し感性を呼び覚ますような幻想的なアレンジ。

寿限無を思わせる畳みかける早口はラッパーも驚く佳穂ワールド。

80年代のアイドルが憑依したかのような謎ダンスも佳穂ワールド。

映画主演ネタも満載ですずワールド。

新曲も盛りだくさんでニューアルバムへの期待も高まる。

アンコールで演奏した何かからパクったという曲のゲームは一ノ瀬大吾デュオゲームだな。

この夜はずっと残しておきたい甘いガム。

喋らないか、語らないか、書かないか。

会場は歓声なしでのシッティングオベーションの嵐に包まれた。

スタンディングが辛いお年頃にとってはゆったりと座って聴ける方がありがたいので、コロナが終息してもシッティングがいいな。

親子連れも来ていることだし。

 

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左隣の席が空席だったが、身近にコロナの感染者が出たこともあり、私もライブに足を運ぶか迷った。

ワクチン注射にも消極的だったが、自分のためというよりまわりに迷惑を掛けないようにようやく2回目の接種も終えた。

それがライブの前日。

副反応で高熱がでないか心配したが、逆に心配になるくらい何も反応はなかった。

抗体は出来ているのか?

それよりも、佳穂さんやメンバーから接種していただいた免疫力の方が実感がある。

 

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ライブの帰り道に瀬戸銀座商店街に寄った。

ライブ前日に藤井二冠が「叡王」のタイトルを獲得し、史上最年少となる19歳1か月での三冠となり、藤井先生の活躍も免疫力を高めてくれる。

そしてここから歩いて1分ほどのところにある「うなぎ田代」。

そこのうなぎも免疫力を高めてくれる。

 

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西田さん、伊吹さん、都合が合いましたらまたいつでも予約しておきますので、気軽に連絡してくださいませ。