necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

知多半島1周サイクリング

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2021.10.2  知多半島1周サイクリング

 

6月の浜名湖1周のあと、自転車に開眼したドラゴン服部シェフがクロスバイクを購入され、自転車部2回目のサイクリング。

当初は8月に予定していたが、雨、雨、雨で、3度延期になり、4度目にしてようやく天候に恵まれた。

ドラゴンから、ジャコデス・サントリー知多蒸留所・杉本美術館に寄りたいとのリクエストを受け、大府市あいち健康の森公園から出発するコースを設定した。

 

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途中でストップを押してしまったため2分割になってしまったが、走行距離102.49km、所要時間10時間54分55秒(休憩時間なども含む)、となった。

 

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日本時間の10月7日、ノーベル文学賞の発表があるが、今年も村上春樹氏は有力候補らしい。

私が着ているTシャツに『TEAM HARUKI』という文字と『羊男』のイラストが書かれているが、レーシングチームではなく、村上春樹氏の本だけを語り合う読書会『ハルキ会』のTシャツである。

メッシュ地で発汗性が良く運動するのには最適なのだが、読書会のTシャツがなぜこの生地でなぜチームハルキなのだろう。

小説家であるのと同時にランナーとしても偉大である彼は70歳を越えた今でもフルマラソンを走り続けている。

村上RADIOの年越しスペシャルで、2020年一番良かったこととして「フルマラソンの連続記録がちゃんと継続できたこと」と、語られていた。

そしてトライアスロン用のチタン製のスポーツバイクの車体には『18'till I die』(死ぬまで18歳) と書かれているらしい。

おそらく「彼と一緒に走り続けろ」という、管理人のけんとさんからのメッセージなのだろう。

 

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走り続けて1時間のところでCAFE&RESTパピヨンにて朝食タイム。

 

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私はトースト・目玉焼き・サラダが付いてくるドリンク代だけのモーニングセット。

ドラゴンがクラブサンドを注文すると店員さんがメニューをひっくり返して「モーニングセットの方がお得ですよ」と教えてくれた。

ソーセージが付いたりピザが付いたり、プラスいくらかでかなりボリュームのあるセットが10種類くらい並んでいたがクラブサンドはその中にはなかった。

ドラゴン曰く、クラブサンドの置いてある店では必ずクラブサンドを食べることにしているそうで、それは味を楽しむよりも勉強のためらしい。

それにしても、かなり食べ応えがありそうだ。

 

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パピヨンを出て少し行くと、趣のある煉瓦の建物が目にはいったので、写真を撮るために寄ることにしたが、好奇心旺盛のドラゴンは建物の中に入っていった。

 

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そのあいだ時間をもて余して相棒の写真を撮って待ってるとドラゴンが出てきて「カブトビールの工場だった建物」という情報を教えてくれた。

なるほどと満足して出発しようとしたところ、「ちょっとでいいから」と中に入るよう促された。

確かに中に入ると面白いかも知れないが「時間に余裕があるようでそんなに余裕はないから」と振り切って出発した。

 

www.handa-kankou.com

 

今度は距離短めのコースにして赤レンガマルシェの日に寄ってみたい。

 

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今回のコースで唯一私がリクエストした『海のドラゴン』。

ドラゴンはクラブサンドで満腹状態なので、私だけ生クリームどらやきをいただいた。

軽い食感のクリームでまったくくどくなく程よい甘さで美味しかった。

 

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クラブサンドと同様にブルーオーシャンにも拘りがあるようで、迷わずブルーオーシャンを注文したドラゴンだが、私が注文した白桃ファジーブルーの方がパッと見た目ではブルーオーシャンぽく、ちょっと悲しげな表情。

 

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店員さんから「かき混ぜてから飲んでください」と言われてかき混ぜると、鮮やかな青い海の色に変わり、同時にドラゴンの表情も爽やかな笑顔に変わった。

 

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知多半島の先端辺り、師崎にあるちりめん工房『ジャコデス』。

ちなみにハルキ会では本名ではなくmixiネームで呼び合っていて、私は『じゃこ』と名乗らさせいただいていた。

おそらくハルキ会のメンバーはこっちのじゃこだと思っていたはずだ。

 

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じゃこソフトはじゃこの塩気が濃厚なソフトクリームの甘さをより引き立たせ、ナイスコンビネーション。

このお店に限らず、海水浴客を当てにしているお店は今年の夏も新型コロナウイルスの影響で大変だっただろうなと思うと、しょっぱさが増した。

 

www.youtube.com

 

店内にはジャズが流れていて、さすがにジャコ・パストリアスではなかった。

お店から見える波の輝きのようなキラキラした音色と季節外れの海のような哀愁を感じる『Lush Life』に耳を澄ませた。

「OKグーグル、誰の曲?」と尋ねると、Miho Sasaki Trio と答えが返ってきた。

検索してみると、佐々木美穂さんは秋田県のご出身でニューヨーク州立大学のジャズプログラムを卒業された新進気鋭のジャズピアニスト。

2020年3月にパンデミックのため帰国し、現在は東京を中心に活動されているが、年内にはまたニューヨークへ戻られるとのこと。

自信をもって増し増しで自分で自分の素晴らしさをアピールするアメリカの文化が肌に合っているそうだ。

人間的タイプとしては早間美紀さんかな。

『From My Heart』は帰国後にリリースされたリーダーアルバムで、さっそく彼女のホームページから注文させていただいた。

渡米される前に生で聴く機会があればと思う。

 

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サイクリングの直前にドラゴンから杉本美術館をコースに入れて欲しいと追加リクエストがっあった。

なぜ美術館?と思ったが、つい最近仏教に目覚めて杉本健吉氏が描かれた曼荼羅が目的とのこと。

11月には空海によって開かれた日本仏教の聖地、高野山へも行く予定にしているそうで、行きの車の中でも空海について、曼荼羅についてなど、ありがたいご高話を拝聴した。

美術館はコロナ禍で入館者が減って運営が厳しくなったことで10月末での閉館が決まっており、絵画に筆や陶芸など、杉本氏の素晴らしい作品を目にして、ロケーションも良く、もったいないことだと思った。

3度の延期がなければまだドラゴンが仏教に興味を持つ前で、閉館する前のこのタイミングでなければ行くことはできなかった。

弘法大師のお導きか。

 

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館内をひと通り鑑賞した後、杉本健吉氏の活動を収めたDVDを観て、また曼荼羅の展示に足を運び熱心に見つめるドラゴン。

また仏教について教えてくだされ。

 

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お昼にまるは食堂のジャンボエビフライを食べる予定にしていたが、二人とも胃が受け付ける状態ではなかったため昼飯はパス。

日が暮れてきてようやく食欲が湧いてきて「海鮮のパスタが食べたい」とドラゴン。

しばらく走っているとそれらしい建物があった。

 

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ボンゴレビアンコの生パスタを注文。

どこにでもあるチェーン店が並ぶ中、おそらくこのお店は地元の食材を使っている感じ。

せっかくここまで漕いできたので、ここだからのものを食べるのが自転車部の決まり。

 

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村上春樹氏が走り出したのは小説家になって直後の時から。

最初は20分か30分走っただけで息が上がったそうだ。

エッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』で、もし僕の墓標銘なんてあるとしたらこう刻んでもらいたいと書いている。

村上春樹

 作家(そしてランナー)

 1949-20‥

 少なくとも最後まで歩かなかった」