necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

NakamuraEmi「Momi Release Tour 2021」 Acoustic公演

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2021.10.23 club-G  NakamuraEmi (vo)  カワムラヒロシ (gt)

 

9月25日の北海道から始まった「Momi Release Tour 2021」 Acoustic公演。

日本のへそ (人口重心) である岐阜は全21粒中11粒目とツアーのへそ (折り返し) でもあった。

後半は関西、中国、四国、北陸、九州、とまわり、11月14日の鹿児島がAcoustic公演の最終日となる。

まだこれからライブに足を運ばれる方はネタバレありですのでご注意を

 

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本来は2020年3月29日にココで「 NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST2 Release Tour」を行うはずだったが、コロナ禍で中止となった。

オープニングから4曲、『大人の言うこと聞け』など、そのライブで予定していたナンバーを立て続けに披露され、一粒で2度おいしいライブ構成。

そして、ニューアルバム『Momi』からのコーヒーをモチーフに人生の不安・後悔・苦さ、そして美味しさを歌った『drop by drop』へと。

 

necojazz.hatenablog.com

 

私も中止となったライブのチケットを手にしていて、club-G の近くにあるカフェ『Honky-Tonk』でオーナーである中本ご夫妻のウエディングパーティーに出席したあとに行く予定にしていた。

このカフェに寄るようになったのは Emi さんからのご縁で、自宅から岐阜市までは車で片道50kmあってずっと行く機会はなかったが、2017年5月2日の岐阜柳ケ瀬 ants での Emi さんのライブの際に初めて寄ってお気に入りのお店となった。

店内にはレコードやCDがたくさん置いてあり、ブルースやジャズを中心にセンスの良い音が心地よい音量で流れていて、オーナーご夫婦は Emi さんのファンでもある。

ライブ直前にお店に寄ると奥さんおひとりで、マスターは1歳3か月のお子さんを保育園に迎えに行っているとのことだった。

少しすると美男美女のいいとこどりの息子さんと帰って来られて、3人にお見送りをしていただきライブ会場へ向かった。

 

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club-G は通常スタンディングのライブハウスだが、コロナ禍で着席ライブとなった。

整理番号33番とまあまあ早い番号だったので最初は前の方の席をとったが、床に段差があり後ろの方の席でも小柄な Emi さんをバッチリ見ることができるので、ミキシングブースの前の席に移動した。

 

www.naomi0619.com

 

私のほぼ読まれていないブログの駄文に唯一毎回☆をくださる naomi1010 さんのブログ。

若い頃、真剣にピアノに取り組まれておられ、音楽繋がりで読んでくださったようで、私も彼女のブログを毎回楽しみにしている。

毎回と言ったが正確には毎日で、一日も欠かさずアップされていて、しかも内容が充実していてスゴイとしか言いようがない。

もちろん読者数も☆の数も私のブログの比ではない。

そのブログのライブ当日の記事で「お祭りとか、コンサートとか、人が集まる場所は、そこに集まる人達を元気づける、勇気づける力がありますね」などと書かれていて、後方の席からその様子を見たいと思った。

Emi さんとカワムラさんの歌声や演奏に観客は元気と勇気をもらい、声援は出せないが客席からの拍手やバイブスによってステージ上のお二人はさらにパワーアップする。

その様子を感じながらライブは会場全体を見渡せる席が特等席だなと思った。

そして、「大人は、見られてますよー(〃⌒ー⌒〃)ゞ」とも書かれていて、表現は違えども『大人の言うこと聞け』の歌詞とも重なるような内容だった。

ぜひご一読を。

 

www.youtube.com

 

『Momi』に収録されているコロナ禍での人々と願いを歌った『投げキッス』。

「こんな大変な時期に...」と、仰っていた Emi さん。

コロナは収まってきているとは言え、またいつ広がるかわからない状況の中、満員御礼となった。

この会場に居る人はそれだけで恵まれている。

「切迫した毎日と戦う人にこの曲を聴く暇はきっとない」

と、歌詞にあるように、ライブがあってライブに行けるのが普通の生活だと思っていたが、そうではない。

感染してしまった人、医療従事者、失業者、リモートで学ぶ学生、お店を畳まれた方、時短営業の飲食店、子育て中の家庭、などなど。

考えてみれば中本御夫妻のお子さんは生まれてからずっとコロナ禍の中で生きている。

伸びやかで迫力ある歌声を聴きながら、涙をこらえてマスクの中の唇をギュッとかみしめた。

 

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ライブ会場で配られた Emi さんからのとどめのメッセージ。

会場ごとに書かれているためこれを読めるのは club-G に来られた人のみなので、内容はアップできませぬ。

ぜひライブ会場に足を運んで読んでくだされ。

アルバムタイトルの『Momi』は稲の籾のこと。

NIPPONNO ONNA シリーズで蒔いた種が苗となって稲が育って籾が実った自信作にして傑作。

だから手間を掛けて育てたライブは粒で数えている。

次回この地方のライブは11月30日のバンド編成での NAGOYA ReNY limited。

24粒目。

 

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ライブ終了後、21時30分までの営業となった、はなび岐阜店で台湾まぜそばをいただいた。

ライブは岐阜ネタ満載で、とくに岐阜出身のカワムラさんのご実家での「知らんけど」で笑いに包まれた。

たまたまひとつ前の記事で私も「知らんけど」を使っていたので、よろしければお読みください。

ウイルスのない世界となってマスクが不要になってもニンニクたっぷりの台湾まぜそばを食べたあとのマスクはマストである。