necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

sakanaction『アダプト』

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エープリルフールの夜中、車でFMラジオを聴いていると、とある番組で山口一郎さんのコーナーが始まった。

言わずと知れたサカナクションの中心メンバーである。

 

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山口さんがドラゴンズファンであることはぼんやりとは知っていたが、先日CBCラジオの『ドラ魂キング』でお話しされているのをお聞きして、ガチ以上のファンだと知り気になっていたので聞き耳を立てた。

コーナーでは3月30日にリリースされたニューアルバム『アダプト』の購入ドキュメントの模様が放送されていた。

その中で17歳の高校生が、これまでずっと音楽はサブスクで聴いていたので初めてCDを買ったという話をされて、サブスクをまったくやっていない身としては、時代に取り残されている感にどっぷりと浸かった。

これまでサカナクションを聴いてこなかったので、まずはニューアルバムのCDを購入しよう。

お父さんの影響で子供の頃からドラゴンズ一筋のファンだそうだが、北海道のご出身ということで、おそらく学校の仲間で他にドラゴンズファンはいなかったのではと思うと、そういえば私の小学校の同級生でひとりだけカープファンがいたことを思いだした。

今でこそ愛知でカープを応援する人は多いだろうが、昭和50年の赤ヘル旋風前からのカープファンは彼しか知らない。

 

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翌日、2月11日にリニューアルオープンしたタワーレコード名古屋パルコ店に足を運ぶとサカナクション祭り状態で『アダプト』の初回限定盤も並んでいたが、初心者としては通常盤を買うことにした。

税込み2090円というありがたい価格設定で、CDのみのボーナストラックとしてインストナンバーが収録されていて、次回リリース予定の第2章『アプライ』と2枚で一つの作品となるコンセプト性など、アルバムを通しで聴いてもらいたいという姿勢が伺える。

世代的にはピンク・フロイドの発想力とデュラン・デュランのポップさとスティーリー・ダンの緻密さを融合させたような感じで、ヴァース、ブリッジ、サビ、にインスト、何処を取っても隙がない。

今さらではあるが、いろいろお聴きしたくなった。

 

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リニューアルオープンと言えば聞こえはいいが、実際は規模縮小により売り場面積が3分の2ほどになっていて、CDを取り巻く環境の厳しさを感じざるを得ない。

それでも、アーティストへのリスペクトと愛情が溢れる手作りのポップは購入意欲をそそり、ジャケ買いならぬポップ買いをする方もいるだろうし、不特定多数のさまざまな音楽好きと同じ空間を共有するだけでも意味がある。

写真の山口さんは、たぶん「隙があったらかかってこい!」と言っている。

 

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3月23日にリリースされた中村佳穂さんの『NIA』もショップでと思っていたのでポチらずにこの日に購入した。

歌詞カードには曲に対する一言が添えられていて、タワレコオリジナルのステッカーが付いているのもうれしい。

佳穂さんにしか表現できない佳穂ワールド全開で、収録順で聴くべきトータルコーディネートにはアルバムへの拘りが詰まっていた。

相変わらずのドヤ顔だし。

 

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ジャズのコーナーはこの一画のみとなってしまい、新譜を展開するスペースはほんの僅かで、ビル・エヴァンスマイルス・デイヴィスといった大御所の面々が幅を利かせ過ぎだが、担当者は悩ましいだろう。

 

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渡辺貞夫さん、小曽根真さん、上原ひろみさんといった有名どころに、カシオペア高中正義さんなどのフュージョン系も含めて、ジャパニーズ・ジャズはたったこれだけ。

何も言えねえ。

その中でジャケットが見えるように置いてあった上段の3枚のオススメにモノンクルの『salvation』があった。

配信限定シングルというのが普通になってきたので、『salvation』も配信限定と勘違いしていたが、ますます進化しているし、久々にライブでもお聴きしたい。

 

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もはや音楽は所有するよりも配信で聴くことが主流になったが、それでも前述の高校生のように本当に好きな音楽は所有したいという心理はあるだろう。

そして、アーティストが所有したくなるような音楽を作って行けばCDの需要はまだまだある。(と思いたい。)

車で中日対広島のデーゲーム中継を聞きながらの帰り道、延長12回の表に勝ち越しされて失敗しない男、栗林投手がマウンドに上がると負けを覚悟したが、大島選手のスリーベースで追い付き、岡林選手の内野安打でサヨナラ勝ち。

今年のドラゴンズはやるぜ。

同級生のカープファンのことが気になり、めずらしい苗字なのでもしかと思ってFacebookで検索したら同姓同名でひとりヒットして、しかも瀬戸市出身で春日井市在住とは、99.999%間違いない。

プロフィールのみで投稿はなかったが、勤務先が御菓子処〇○○となっていて、その〇にはめずらしい苗字がひらがな三文字で入るので自分のお店を持たれたということだろう。

今度行ってみようと思う。