necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

Tadataka Unno Reunion Trio

 

2022.5.1 THE WIZ

Tadataka Unno Reunion Trio 『Get My MojoBack』CD発売記念ライブ

海野雅威(pf) 吉田豊(b) 海野俊輔(ds)
 

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この日は朝から生憎の雨模様で、右足の神経痛の痺れと痛みで目が覚めた。

前回に続いて 2DAYS 4STAGE が SOLD OUT となったが、リハビリ中の海野さんも手が痺れておられないか心配である。

 

 
そしてもうひとり、自転車で転倒して肩を骨折されていたみのシェフが4日前に復帰されたばかりで、ライブに華を添えるシェフ特製のローストビーフのプレートが運ばれてきた。
 
みのシェフ、ご復帰おめでとうございます。
 
私も自転車で自爆して鎖骨を骨折したことがあり、その痛みを知っているだけに、とてもフライパンを握れる状態でなかったことはよくわかるし、ましてやピアニストがヘイトクライムで肩や腕に大怪我したなら痛みだけでなく絶望感に襲われたことだろう。
 
 

 
それを乗り越えてリリースされた『Get My MojoBack』。
 
身体の傷が癒されたとしても心の傷は癒されない場合もある。
 
ニューヨークを避けたいと思っても仕方ないところ、失われた音を取り戻すためにニューヨークの仲間たちと作り上げた渾身のニューアルバム。
 
これが最高にクールでご機嫌で美しく、ジャケットの中の様々な人種の笑顔がすべてを物語っていた。
 
 

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カウンター席からは弾いているときの表情を伺うことはできなかったが、その背中はエレガントで生命力に満ち溢れていた。

ジャズと同じくアフリカを起源とするトリニダードカリプソに想いを馳せ、陽気に聴こえる裏側にある悲しみ、コロナ禍以後に感じる漠然とした不安に怪我との戦いによる苦しみ、それでも生きていることや大切な仲間への感謝、ピアノが弾けることへの喜びと平和への想い。

そんな様々な感情を音で表現し、背中で語っているようだった。

純文学のように行間を読むような演奏はそれぞれの気付きがあればよい。

 

 
アンコールで神戸から駆け付けたテナーサックスの河村英樹さんがシットインされ、この日だけのスペシャルカルテットとなった。
 
お互いのお子さんの話になり、気の置けない仲間とのリラックスした雰囲気が心地よい。
 
 

 
カウンター席からはメンバー全員が収まらなかったため小久保さんから拝借した1枚。
 
手にされているのは今日のライブの特製Tシャツ。
 
 

 
私も1枚欲しかったが、メンバーと良子さんの4枚だけという愛の限定版。
 
名古屋で海野さんと聞けば、もう THE WIZ しかない。
 
 

 

余韻に浸っているところ肩を叩かれたので振り向いたところ、なんと柴田さんじゃあーりませんか。

THE WIZ で海野さんと聞けば、柴田さんも欠かせない。

東京でもブルーノートで 2DAYS されるが、スタインウェイの生音を間近で聴くことができるからと、毎回わざわざ東京から足を運ばれる。

さすがでございます。