『THE FIRST SLAM DUNK』を鑑賞して、久しぶりに豊川市の『Grape Park Court』へ。
バスケットコートとボールは料金なしで誰でも自由に使えて、併設したカフェでお茶をしなくても大丈夫。
ただし、カフェのスタッフに一言声を掛けてから使わせていただくのがルール。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』は原作の漫画の焼き増しではい臨場感溢れる激戦に胸が高鳴り、宮城リョータが主役という予想外のフェイントにカットインされ見事にシュートを決めれられた。
安西先生が亡くなったかつての教え子の谷沢に「お前を超える逸材がここにいるのだ.....」「それも.....」「2人も同時にだ.....」と語りかける原作の肝だと思っている台詞がバッサリとカットされていて、映画と原作とは別物だと感じた。
その2人とはもちろん桜木花道と流川楓のことで「まだ君の才能を見せてもらっていませんよ桜木君」への返答となるプレーに対する言葉である。
回想シーンを効果的に入れて、でも詰め込み過ぎることはなく、山王の圧倒的な強さもしっかりと描いていて、マニアから初見の方まで受け入れてもらうために何を差し引いて何を加えるのか計算し尽くされた作品だと感じた。
ブザービーターの「左手はそえるだけ」もなかったもんね。
『Grape Park Court』の三井寿 (ミッチー) ファンのまいまいさんが1年前にスラムダンクの映画化おめでとう企画でメニューになった「諦めの悪いパフェ」。
ミッチーのサイドストーリーもかなりバッサリとカットされていて、ミッチーファンとしてはどう思っているのかお聞きしたかったが、残念ながらまいまいさんはこの日お休みだった。
この日は指先がかじかむほどの寒さで、お店に着いたときはコートには誰もいなかった。
外は寒くても店内はポカポカなのでコーヒーシェイクを飲んでいると、ご両親と一緒に兄妹が来店し、寒風吹きすさぶ中、ボールを借りてコートへ出ていった。
スラムダンクのコミック本を見て「全部揃ってる!」と、妹さんが声を上げていたので初来店なのかな?
おそらくご両親がスラムダンク好きで、親子で映画を観賞されたのだろう。
映画の大成功を物語っている光景を見ていると、子供たちに向けて「たとえ体格に恵まれていなくても世界に通用するプレーヤーになれる」というメッセージを込めるためにリョータを主役にしたのではないかと、ふと思った。
「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」
ダンクシュートはできなくてもドリブルとパスと走り続けることはできる。
すそ野が広がれば山の頂は高くなる。
私が帰る頃にはくそ寒いコートにいる人数が6人に増えていた。