2023.3.18 鑪ら場
くまね × 加藤伎乃 共同企画『癖』
「癖が強い」を通り越して「癖がスゴイ」お二人の共同企画。
この日のお昼にクラシックピアニスト牛田智大さんのリサイタルをお聴きしてきたが、クラシックは作曲者の意図を考察して再現する音楽なので自分の癖が出てはダメだが、ギターの弾き語りは癖があってなんぼ。
他と一緒のことをやっていては何のおもしろ味もない。
ライブの翌日、私の地元瀬戸市生まれの藤井聡太５冠が棋王のタイトルを取られ６冠となり、パルティ瀬戸でも垂れ幕やくす玉などで祝福して大いに盛り上がった。
藤井６冠、おめでとうございます。
もうひとり、瀬戸市生まれの才女、加藤伎乃さん。
一昨年、原宿にある初めて行ったライブ会場で、ご主人から瀬戸市出身ということでご紹介していただき、偶然なご縁で知ることができた。
まじヤバイ才能の持ち主で、もっとメディアにも取り上げられるべき存在なのだが、そうならないのは道理に合わないことは断固として忖度しないのが理由の一つなのかな。
くだらない忖度より己を貫くことが大切なのだろうが、それで苦労されている様子である。
是非この曲をニュース23のエンディング曲に使っていただきたい。
渋谷なので、NHKの方がいいかも。
伎乃さんの何がヤバイのかと言うと、積んでいるエンジンの排気量が桁違い。
軽くアクセルを踏むだけでぶっ飛んでいく歌唱力とぶっ飛んだ詞の世界。
好き嫌いが別れるかも知れないが、嵌ったらズブズブになってしまう。
名古屋初登場のくまねさん。
名古屋の人にも受け入れられるだろうと伎乃が共同企画を持ちかけて、ライブ前に寄ったコメダ珈琲店で早速名古屋に受け入れられたことを嬉々として話されていた。
坊主頭で、曲のタイトルも『来世も』とか『寿命』とか、法話的意味があるのかなと思ったが、単にこれが自分で一番似合っていると思ったからというこで、とても素敵な理由だった。
でも、説得力のある歌声で、ラストの曲が『宗教』だったのには笑った。
アンコールではお互いに提供し合った曲を披露され、詞を作った方が歌い、曲をつけた方がギターを弾く。
それぞれに違った味わいの癖ではあるが、ケンカをすることなく、寿がきやのラーメンとクリームぜんざいの如く絶妙なマッチングであった。
この夜、伎乃さんは瀬戸の実家に帰られるとのことで、どうやらくまねさんも加藤家に泊まられたみたいである。
物販でゲットしたくまねさんのCD。
「文字が書くのが好き」ということで、CDにサインの他にもいろいろとお言葉をいただいた。
手の甲にはセットリストが書かれていて、昨年の11月に spazio rita で体験した坊主ストリッパー・清水くるみさんの『耳なし芳一』を思い出した。
そのことを話しているときに年のせいか、「あれ」とか「それ」とかしか出て来ず、まったく説明できなかったので動画を貼っておきます。
くまねさん、生きてまたお会いしましょう。
