necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

『猫と私と、もう1人のネコ』 『ばあちゃんと猫ぼっくる』 2匹目

 

2024.10.20 シアターカフェ

『猫と私と、もう1人のネコ』 『ばあちゃんと猫ぼっくる』 

登壇者 祝大輔監督 憲俊さん (役者・保護犬・保護猫所「太郎くん家」)

 

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素晴らしい映画だったので、2回目の鑑賞。

前回の舞台挨拶で猫町俱楽部主宰の山本多津也さんが仰った通り、2回目の方が更に良かった。

 

 

「ちょと油断して来たら無茶苦茶良い映画でした」と大絶賛の憲俊さん。

保護犬・保護猫所を創られたばかりだそうで、事情通が言うのだから間違いない。

 

 

「この映画を知らなかったし、何で知られておらんのだろうとマジ思いましたね」と仰っていた通りで、宣伝にお金を掛けられない中でどうやったら知ってもらえるのか?自主映画の監督は誰しも頭を悩ますところである。

 

 

「どうやってこの映画を知ったのですか?」との憲俊さんからの質問に「新聞を見て来ました」と答えられた方が居られたが、良い記事だし、土曜日の夕刊を読んで日曜日に来られた行動力も素敵である。

自主映画にとって新聞の掲載は有難いことで、ネットニュースになれば最高である。

 

 

現在大ヒット中の『侍タイムスリッパー』や以前に大ブームを起こした『カメラを止めるな!』のように、口コミで広がる場合もあるが、それはエンターテインメント性の高い娯楽作品だから火が付きやすいこともあっただろうし、あとは映画を紹介しているユーチューバーが取り上げてくれたらと思うが、再生回数が正義のユーチューバーにとって、無名の作品ではそれが稼げないので興味はないだろう。

 

 

その中で、先日センチュリーシネマで鑑賞した『最後の乗客』は自主映画で派手さはなくてもじわじわと来ている。

作品の良さはもちろんだが『侍タイムスリッパー』でスポットライトが当たった冨家ノリマサさんが主演されているという話題性も無関係ではななく、この2つの作品が同時期に公開されるのは必然だったように思える。

そう思えるほど、冨家さんの演技はどちらの作品とも本当に素晴らしかった。

 

 

どちらのパンフレットからも自主映画を撮る大変さが伺えた。

特に『侍タイムスリッパー』のパンフレットは大ヒットのあとに作られているので、そこに至るまでの経緯を詳細に書かれた安田純一監督の6ページに及ぶ文章には引き込まれた。

作中でも『カメラを止めるな!』を意識されていることは十分に伝わってきたが、『カメラを止めるな!』があったからこそ『侍タイムスリッパー』が存在し、またそれは続いていく。

「自分の人生は自分のやりたいことをやってほしい」という新聞の中での祝監督の言葉にも繋がり、それぞれの監督は薄氷を踏む思いをしながらも、やりたいことができる喜びを感じているのだ。

人生に於いて、やりたいことがあってやりたいことができる以上のことはない。

 

 

憲俊さんがご出演されているということでチラシを持って来られた『BISHU 世界で一番美しい服』。

地元愛知県の一宮市が舞台であること、ミッドナイトスワンで素晴らしかった服部樹咲さんの主演ということで鑑賞する予定だが、吉田栄作さんも気になる。

『猫と私と、もう1人のネコ』で主演されている吉名莉瑠さんについて「ヤベー」を連発されて「服部樹咲さんもヤベーと思ったけど、同じくらいヤベー天才」と、こちらも大絶賛の憲俊さん。

祝監督曰く「朝ドラの主演とかやると思いますよ」。

マジでそのくらいヤベーです。

 

https://t.co/4M4oGXzUGY

 

シアターカフェでの上映はこの日が最終日だったが、prime video などで視聴できるので是非。

同じくヤングケアラーを描いた『イルカはフラダンスを踊るらしい』と同じように短期間の限定でもいいので、刈谷日劇で上映してくれないかな。

少しでも多くの方に知っていただければと思い『侍タイムスリッパー』『最後の乗客』『BISHU 世界で一番美しい服』をタグ付けさせていただいた。