necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

maiko ソロライブ~ソロアルバム『Under The Moon』リリース記念ライブ~   森の響(もりのおと)

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2021.4.9 日進市 森の響

       DOXY maiko (vil)

 

森の響に始めて寄らさせて頂いたのは、ベースの鳥越啓介さんのライブがあると知って下見で伺った7年前。

 

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月に一度、定休日である火曜日に余語マスター厳選のライブが開催されていたが、コロナ禍の影響で去年の4月以降ライブは行われておらず、お店の前のお知らせも1年以上そのままになっていて色褪せている。

今のところ今後のライブの目途は立っていなそうだ。

 

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大きな窓が額縁となって、季節や天候などにより日々移り変わるその日だけの自然が奏でる作品を鑑賞しながら至高の一杯をいただく。

 

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その一杯とはエチオピアゲシャビレッジ農園のオークションコーヒー。

 

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世界最高峰のゲイシャと言えばパナマエスメラルダ農園が有名だが、ゲイシャ種はもともとエチオピアのゲシャ村に自生していたのがパナマに渡ったもので、生産性の低さから長年知られずにいたのがパナマで再発見されパナマのコーヒー豆という印象が付いてしまったが原産はエチオピアである。

口に含むと「これコーヒーなの?」と思えるフローラルで華やかなアロマが広がった。

美味しいコーヒーは冷めてからの味の変化も楽しめる。

今日 (4/10) 18:30~東海テレビぐっさん家』で紹介されるのでご覧ください。

今なら番組出演記念で、通常1100円が1000円 (共に税込み) + デザートがどれでも15%引きでいただける。

 

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違いの分かる方にはこんなのもあります。

 

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余語マスターに今から maikoさんのソロバイオリンを聴きに行くことを伝えると、

マスター「どんな方?」

私「素晴らしいバイオリニストで伊藤志宏さんともよく一緒にやってみえますよ」

マスター「志宏さんとやってみえるなら間違いないですね」(志宏さんは森の響でもライブをされている)

私「アルファベットでmaikoですので、是非チェックしてみてください」

マスター「ゲイシャとマイコで覚えたからチェックしておきます」

私「上手い」

 

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名古屋は4日間のツアーの初日。

 

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ソロアルバム『Under The Moon』は、これまでのアルバムに収められているオリジナル3曲にアルバムのために書き下ろした2曲加えた全5曲、月を奏でたナンバーが並ぶ。

他にも『弦月』や『月影』などの作品があり、『月』は maiko さんにとってずっと追い続けているテーマである。

 

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タイトル曲の『Under The Moon』は、2015年にフランスで起きた『パリ同時多発テロ事件』に衝撃を受けてできた曲とのこと。

そのメッセージはジャケットの内側に記されていた。

 

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この時の想いは現在のコロナ禍にも共通しているという気持ちからのアルバムタイトルだろう。

 

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青白くライティングされたステージは月灯りの夜を想わせる。

日本人は昔からさまざまな表情をみせる月に魅せられ、趣のある呼び名をつけてきた。

寂しげにみえる「孤月」、淡い光の「淡月」、青く輝く「青月」、清く澄んだ「明月」など。

他にも季節や満ち欠けによる「朧月」や「上弦の月」など、太陽には悪いが日本人は月が好きである。

さまざまな表情をみせる月が情緒溢れる音色で奏でられ、想いを馳せる。

 

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ツアーは今日から京都、神戸、大阪と続き、地元の関西は大変な状況だと思いますが、ツアーのご成功を今宵の月にお祈り致します。

 

『まともじゃないのは君も一緒』の前田弘二監督特集

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2021.4.4 シアターカフェ 

『まともじゃないのは君も一緒』の前田弘二監督特集

舞台挨拶 前田弘二監督 小沢まゆさん

司会 映画パーソナリティ 松岡ひとみさん

『古奈子は男選びが悪い』2006年

『遊泳禁止区域』2007年

『鵜野』2005年

 

絶賛上映中の『まともじゃないのは君も一緒』(以下『まときみ』) の公開に合わせて企画された前田弘二監督特集。

2012年4月にオープンした大須シアターカフェ (現在は白壁) のオープニング記念は前田弘二監督特集で『鵜野』と『ラーメン』が上映されたことは知っていたが、オーナーの江尻さんが前田監督の作品を上映したいという切っ掛けでお店を始められたとは知らなかった。

そんな、まともじゃない前田監督フリークが厳選した3作品はどれも『まときみ』のテイストとルーツを感じるナイスなラインナップで、内2作品の脚本は『まときみ』と同じ高田亮さんとのタッグによるもの。

『まときみ』を観て面白かった方、これから観に行かれる方、もう一度観られる方、必見です。

 

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この特集の裏テーマは『宇野祥平祭り』。

日本アカデミー賞日本映画批評家大賞キネマ旬報などから数々の助演男優賞を受賞されるなど、大活躍中の宇野さんが3作品それぞれにイイ味を出されていて、宇野ファンにとっても堪らない。

その宇野さんの「映画撮ってみたら。俺、主演で出るから。」という一言から、今の前田監督があるとは存じなかった。

もちろん『まときみ』にも出ているだろうと、バーでのシーンには「ここか!」と思ったが、今回はご出演されていなかったみたい。

でも、これまた3作品で存在感いっぱいだった吉岡睦雄さんは『まときみ』でもさすがの存在感で笑えた。

 

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『まときみ』を鑑賞したTOHOシネマズ赤池でパンフレットが売り切れていたため、ミッドランドスクエアシネマにも行ったがここも売り切れ。

どうやらどこも売り切れらしく、満足度の高さを実感した。

なので、「チラシですみません」と、前田監督にサインをお願いするとイラストまで描いていただいたき、まともでいられないくらいに感激。

なんて、ざっくばらんで気取らないイイ監督さんなんだ。

撮影現場は楽しいだろうな。

 

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20年前にシネマスコーレで鑑賞した、小沢まゆさんのデビュー作にして、まともじゃない演技に衝撃を受けた『少女』のパンフレットにサインをいただいた。

前田監督も『少女』をご覧になられた時に「古奈子がいた!」と、思われたそうだ。

奥田瑛二監督の厳しさもまともじゃなかったそうで、最初にその洗礼を受けたおかげで怖いものなしになられたとのこと。

是非また前田監督と小沢さんのまともじゃないタッグも観てみたい。

 

theatercafe.blog.fc2.com

4月11日 (日) までですので、お見逃しなく。

 

youtu.be

外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野。
彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。​
その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の香住。​
全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。​
そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、​
あれやこれやと恋愛指南をすることに。​​

香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動する。香住はその姿に、ある作戦を思いつく。​
大野を利用して、憧れの存在である宮本の婚約者・美奈子にアプローチさせ、破局させようというのだ。​

絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、​
予想に反して、少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野の姿に、不思議な感情を抱く香住。
ある時、マイペースにことを進める大野と衝突した香住は「もうやめよう」と言い出す。
すると大野は「今変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」と香住に素直な気持ちを伝える。​

初めて誰かに必要とされた香住は、そんな大野の言葉に驚き、何か心に響くものがあり、​
初めての感情に「これって何!?」と悩み始める。
二人の心がかすかに揺らぎ始めた時、事態は思わぬ方向へと動き出す。二人が見つけた《普通》の答えとは?​

(公式サイトより)

 

「映画は映像で見せるものだからセリフは短めにする」というのが映画界の普通。

なのでこの作品自体がまともじゃない傑作。

脚本がまともじゃなけりゃ、それを完璧に演じる成田凌さんと清原果耶さんもまともじゃない。

もはや芸術の域と言える大野と香住との噛み合わない会話の沼にもう4回観たという方も。

ここで書いている「まともじゃない」とはこの上ない褒め言葉。

普通とは自己をさらけ出さないこと。

あくまで、ひとはひと、自分は自分、はっきりと自分の世界を措定する「自己宣言」映画とみた。

エンディングの自然の中での会話はアドリブとお聞きして、それを踏まえてまた劇場に足を運びたい。

 

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少し前にご紹介させていただいた『くもサンド』。

まともじゃないくらいにフワフワなシフォンケーキに相性抜群のクリーム。

噛み合ってるなぁ。

 

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オーナーの久永さんは4月末で一度お休みされるとのことで、ゆっくりしてください。

門外不出のレシピはゆなさんに引き継がれてお店は継続されるそうなので、5月以降もほんわかさせていただきます。

 

necojazz.hatenablog.com


久永さん、前田監督は抹茶クリームを食べられて「美味しかった」とほんわかされてましたよ。

前田監督も久永さんも独学で我が道を進まれている。

ひとはひと、自分は自分。

かなり気が早いですが、前田監督の次回作と久永さんの復帰を心待ちにしています。

 

梅井美咲 PIANO SOLO

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2021.4.3 成城学園前 cafe Beulmans 梅井美咲 (pf)

 

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楽し気な家族連れの声が聞こえてくる土曜日の午後の住宅街。

暖かで平和な日差しが2階にあるお店の窓からカーテン越しに緩やかに差し込み、テーブルのグラスを通過して、小さなスペクトルを映し出している。

ピアニストがぱらりと開いたページから聴こえてきたインプロヴィゼーションはその光の波と同調していた。

その場の情景を感情の赴くままに音にしてしまう。

 

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数々のコンテストでの受賞歴を持ち、16歳のときに『Blue Giant Nights』のオーディションで選出されてブルーノート東京に出演。

今年の1月には18歳で自身のリーダートリオのデビューアルバム『humoresque』をリリースし、コットンクラブでの発売記念ライブを成功させるなど、ピアニスト・コンポーザーとして鮮烈な光を放つ東京音楽大学の1年生。

その才能はさまざまな可能性に満ち、多くの秘密を湛えている。

 

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ノラ・ジョーンズをブルージーに弾けば、讃美歌のような慈愛に満ちたオリジナルと、超絶技巧でチック・コリアを弾き倒し、弾く予定ではなかったが「今日のお客さんなら攻めたことをしても大丈夫かな」と、武満徹氏を幻想的に。

アルバムからの『Teeny-weeny-socks』はアドリブ全開で、アンコールでの『Of a river,a small murmur』ではアップライトとは思えない鳴りの良さに驚いた。

 

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アルバムにも収録されている渡辺翔太トリオの『North Bird』。

オリジナルから感じた力強さとは違ったアプローチは風に乗って大空を軽やかに舞うようで、エンディングの地平線の彼方に消えていくような情景描写は圧巻だった。

こんなのを聴いてしまったらトリオでのライブも行かざるを得ない。

残念ながら今のところ名古屋でのライブの予定はないとのことだが、5月8日(土)に地元である関西でのライブがある。

1stなら名古屋はもちろん、東京からでも日帰りできる。

 

misterkellys.co.jp

 

本当に十代の演奏か?と思わせられたライブだったが、MCでくるりと身を反転させ「上京してまだ半年なのにたくさんの方に来ていただいてうれしいです」とはにかんだ笑顔は確かに十代の少女だった。

 

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「まだサインは出来てないので」と、CDに書いていただいたご自分の似顔絵も女の子らしくほっこり。

これから地平線の彼方に飛んでいくであろうピアニストの初期の名前のないサイン、これは貴重です。

小林洋子&池長一美

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2021.3.27 成城学園前 cafe Beulmans 小林洋子(pf) 池長一美(ds)

 

二つの無指向性マイクロフォンでのワンポイント収録により、空気と空間を丸ごと録音して、その場の演奏を再現させるタイムマシンレコード。

昨年そこからリリースされたピアノソロアルバム『BEYOND THE FOREST』を聴いた。

隔月刊誌「ジャズ批評」ジャズオーディオ・ディスク大賞 2020のジャケット賞に選出されており、もちろん作品の内容も素晴らしくなければ選出されないわけで、ジャケットはその世界観を静かに表現されている。

配信も良いですが、ジャケットを手にその世界に浸るのも良いです。

 

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タイムマシンレコードのエンジニア、五島昭彦さんとの繋がりでお聴きしたのだが、独特で卓越した表現力にこのピアニストのライブに足を運びたいと思った。

でもピアニストの小林洋子さんのお名前は何処かで聞いたことがあるような。

 

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名古屋を中心に活動されていたピアニストの山田亮さんが活動の拠点を東京に移されてしばらく東京と名古屋を行き来されているときに「インプロをするならドラムの池長一美さんとのDUOは面白いと思うよ」「池長さんと小林洋子さんのライブは聴くべき」と話したことを思いだした。

池長さんの動画を色々見ていたとき、池長さんとのDUOを YouTube で拝見していたのだった。

ライブのチラシを見るとプロフィールに「2012年初頭、完治は難しいとされる難病「音楽科のジストニア」Musician's Dystonia と診断されるも、2018年7月にライブ復帰を果たす。現在もリハビリは続いている」と書かれていた。

復帰されて間もなくの動画だったとは。

 

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小林さんにFacebookのお友達申請をさせていただいて、「3月27日のライブ、楽しみにしてます」とメッセージを送ると、「ご視聴いただけるとのこと、大変嬉しいです」と返信をいただいた。

このライブは配信もされることになっていて、愛知から来るとは思わなかっただろう。

プチサプライズになるから、そういうことでまぁいいか。

行動力はないが、フットワークだけはそこそこ軽い。

その配信ライブはこちら。

 

youtu.be

 

前日にお聴きした Trio Zero のライブで橋本学さんが「音が消えるか消えないかのぎりぎりのところが演奏していて最も充実感がある」と仰っていたが、それは聴き手としても最も集中力が高まり音楽の一番深いところを彷徨える時である。

『BEYOND THE FOREST』からの曲も池長さんのドラムが入ることで、森の風景が変わり、沈黙よりも美しいものを感じた。

池長さんのオリジナル『Plastic Moon』も、ここまで印象が変わるのかと、お昼に浮かんだ静寂の月に酔いしれた。

アーカイブ期間は4月3日 (土) 23:55 まで。

是非ご視聴していただいて、よろしければ投げ銭もできます。

 

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以前からここのお店のラインナップは好みだなーと思っていて初めてお邪魔させていただいたが、また次の土曜日のお昼も伺うことになるとは。

梅酒とコーヒー、美味しかったです。

Trio Zero『Energetic Zero』発売記念ライブ at 高龍寺

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 2021.3.26 北杜市 高龍寺   Trio Zero

橋本学(ds) 伊藤志宏(pf) 織原良次(fretlessbass)

 

橋本学Trio改め『Trio Zero』。

積み重なって大きくなるエネルギーではなく、小さい方向へ向かうに連れて高まっていくエネルギーを表現したネーミング。

このトリオを結成して15年でのファーストアルバム『Energetic Zero』リリースライブ第一弾。

ニ弾目以降はまだこれから弾を込めるところだが、暴発しないようお願いします。

当初は昨年の5月にレコーディングをする予定のところ、コロナ禍の影響で10月にずれ込み、3人が集まるのはそのレコーディング以来というレアさ加減は相変わらず。

関東圏以外の地域では目撃者が少ないことから、幻のトリオと言われているとかいないとか。

 

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アルバム全9曲のうち志宏さんの手による『雪閃』の他は学さんのオリジナル。

結成して間もなくに手探りで書かれた『ブロッケンの妖怪』から、結成から13年目に「こういうドラムが叩きたかった」と書かれた『13years』まで、学さんの魅力が詰まった渾身のアルバムより全曲が披露された。

この名盤を幻のアルバムにしないよう、実物を手にして聴いていただきたい。

 

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釣鐘堂前庭でのライブの予定だったところ、強風の予報が出ていたため本堂でのライブとなったが、エレピではなくアップライトでお聴きできたのは私としては良かったし、やはりお経が良く響くような構造になっているのか、神々しい響きを感じた。

『1万年落下』や『Witch W→E』などの個性的なタイトルは小説や映画などからインスパイアされたもので、タイトルから頭の中にあるイメージを曲に彫り起こす。

それは、木の中から命を彫り起こす彫刻家の技と似ているようにも思える。

動物彫刻家である妹さん、はしもとみおさんの三重県いなべ市にあるご自宅兼工房にもお邪魔したことがあるが、学さんが移住された長野県富士見市と気候や風景など、どことなく似ているような気がする。

他にも、芸術家やミュージシャンをバックアップしようという環境も似ている。

 

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ライブの前に昼食をとったテンホウ富士見店。

自ら製麺してふるまわれたりもされている麺党の学さんが二足のわらじを履くお店。

長野県だけで33店舗を展開されていて、長野県民から熱烈に愛されているようだ。

 

 

tenhoo.jp

 

長野を訪れた際には是非。

 

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メニューの数がハンパなく、迷ったらヤバいと思い、一番最初に目についた豚バラ丼とラーメンセット(税込770円)を注文。

なるほど、待ちが出るほど人気なのも頷ける味。

道すがらジビエ料理の看板がいくつか目に付き、この辺りは肉料理についてうるさいのか、特に豚バラ丼の味付けは絶品だった。

 

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そこになんと、Trio Zero のCDも売っていて、「ヘイ、お待ち!」と、丼に入ったCDを差し出す学さんの写真も。

社長からのご配慮で置かさせていただいているそうで、既に社長と専務は購入済みとは、なんてアットホームな会社だ。

県内のレコード店でもいくつかのお店で取り扱ってもらっているそうで、中には長野県の特設コーナーを展開されいるお店もあったりして、都内の大型店舗で恐ろしい数のCDの中に埋もれるより、こちらの方が手に取ってもらえる可能性が高いように思える。

地域密着型ミュージシャンとして根ざされているなぁ。

 

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志宏さんの2足目のわらじはマスクの行商。

フンコロガッソという、イタリアンなネーミングのきもかわいいキャラクターは、アルバムジャケットのデザインもされているイラストレーターのフクハラアキコさんによるもの。

MCで鍛え上げられたセールストークは、音楽を辞めても営業職で十分に食って行ける。

 

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 唯一、音楽的行商をされていた織原さん。

今イチオシという永武幹子さんのトリオアルバムは、アグレッシブでカッコ良く、フレットレスもいつもに増してブイブイ唸っていた。

永武さんの他にも、このところ様々なミュージシャンから引っ張りだこで、何事でも特化したオンリーワンは強い。

 

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高龍寺でちょっと神秘的な写真が撮れたので、おまけ。

 

パターソン この世界に残されて

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2021.3.23 刈谷日劇 『パターソン』 『この世界に残されて』

永瀬正敏特集 9/9

 

永瀬正敏特集『二人ノ世界』『さくら』『星の子』『ホテルニュームーン』『戦争と一人の女』『BOLT』『あん』『ファンシー』『パターソン』(鑑賞順)

全9作品、高浜市やきものの里かわら美術館で上映された『光』も併せれば全10作品、延べ11回、鑑賞完了。

 

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ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見変わりのない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

(公式サイトより)

 

28日の次に29日が来ないことがあっても、日曜日の次は必ず月曜日が来る。

そんな当たり前な、パターソンの月曜日からの1週間。

誰も死なないし、事故で障害を負うこともなければ、新興宗教の勧誘もない。

ましてや戦争や原発事故など言わずもがな。

仕事でバスを運転し、犬を散歩させ、バーで一杯飲み、少女の詩に耳を傾け、パンケーキを焼き、夫婦でモノクロの古いオカルト映画を観る。

その合間に真っ白なノートに詩を綴り、スマホは持たない。

毎日同じようだけど、1日たりとも同じ日はない。

日常に潜む小さな何かを見つけられたら、それだけで人生は愛おしい。

永瀬さんの出番は少ないが、日曜日に美味しいところを全部かっさらう。

そして月曜日。

永瀬正敏特集を2017年マイベスト10の2位 (1位は無垢の祈り) にあげた大好きな作品で締め括られ、気分はパターソンのような。

 

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続けて『この世界に残されて』を鑑賞。

小腹を満たすため100円でポップコーンを購入したが、これがなかなかいける。

小さな何かめっけ。

 

www.youtube.com

ナチス・ドイツによって約56万人ものユダヤ人が殺害されたと言われるハンガリー

終戦後の1948年、ホロコーストを生き延びたものの、家族を喪い孤独の身となった16歳の少女クララは、両親の代わりに保護者となった大叔母にも心を開かず、同級生にも馴染めずにいた。そんなある日、クララは寡黙な医師アルドに出会う。言葉をかわすうちに、彼の心に自分と同じ孤独を感じ取ったクララは父を慕うように懐き、アルドはクララを保護することで人生を再び取り戻そうとする。彼もまた、ホロコーストの犠牲者だったのだ。だが、スターリン率いるソ連ハンガリーで権力を掌握すると、再び世の中は不穏な空気に包まれ、二人の関係は、スキャンダラスな誤解を孕んでゆく   
癒えることのない心の傷を抱えた者たちが年齢差を超え、痛みを分かち合いながら寄り添う。彼らが再び人生と向き合う姿を、節度をもって叙情的に描く名作が誕生した。

(公式サイトより)

 

見逃していた作品を度々ここで鑑賞させていただいているが、今年のナンバー1候補を見逃さなくてよかった。

作品のトーンはパターソンに近いものがあり、大きな出来事や事件は起きないが、二人の心の機微を丁寧に描いている。

言葉とは裏腹の感情が痛いほど切なく、クララを見つめるアルドの瞳の奥にある深い愛情はどんな言葉よりも説得力を持つ。

スターリンの死を報じるラジオ放送に皆歓喜の声をあげるが、その時のアズルの表情も印象的だった。

そして、3年後のハンガリー動乱へとつながって行く。

戦争が生んだ孤独を埋め合う年の差のプラトニックな恋愛といえば『シベールの日曜日』を思い出す。

ロリコン映画という間違ったレッテルを貼られたせいか、しばらくDVD化されなかったが、2010年に紀伊國屋書店からDVDが販売され、シアターカフェで仲間内での無料上映会をさせていただいた。

こちらもオススメ。

 

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刈谷日劇の堀部支配人、素敵な特集をありがとうございました。

普段から、かわら美術館や刈谷市美術館などと「何かあったら一緒にやろう」と、連係をされているそうで、今回はかわら美術館の永瀬正敏写真展『bloom』と開催期間を合わせたため、ひとりの俳優の特集としては異例のボリュームとなった。

お陰で、スクリーンを通して永瀬正敏という役者の幅の広さ奥行きの深さとポテンシャルの高さや凄味を改めて感じ、監督の声を通して作品と向き合う真摯な姿勢と腰の低さも知ることができ、やはり日本を代表する役者であると実感した。

この感覚はテレビやパソコンの画面では得られない。

 

そして、支配人の横に写っているTシャツと言えば、蒲郡を舞台に撮影された『ゾッキ』が3月26日より愛知県先行公開され、27日には刈谷日劇でも舞台挨拶がある。

たぶんココが一番間近で舞台挨拶を見られます。

くもサンド  BOY其の二

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2021.3.21 くもサンド

 

シアターカフェの『BOY』の上映会に、先週に続いての藪下監督に加え、音楽家きだしゅんすけさん、キャストの井口翔登さん、綾乃彩さんも舞台挨拶にお越し下さるというこで、何か差し入れをと考えた。

今回は女優さんも来られるので、フルーツサンドやフルーツ大福はどうかな?と考えていたら、くもサンドさんのことをふと思い出した。

昨年の8月にCBCテレビで拝見して、一度伺いたいと思っていたお店である。

 

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昨年の1月にキッチンカーで販売を始められたが、コロナ禍の影響でイベントがほとんどが中止となり、更にキッチンカーも事故で使えなくなったことから、やむなく製造場所として借りていた民家で販売を始められた。

しかし、お客さんがまったく来なくて1日の売り上げが平均4000円と苦しい経営が続き、何とかお店を続けたいという思いからCBCテレビのお助けコーナーにお願いされたというのがテレビに出演された経緯である。

そこで、日本を代表するシェフのアドバイスを受け、もともと美味しく焼きあがっているシフォンケーキに合ったクリーム作りやトッピングのアイデアを取り入れ、「頑張ってください」というシェフの言葉に、「こんなボロボロなお店にわざわざ来ていただいて...」と言葉を詰まらせ涙するシーンにほろりとさせられたことを思いだした。

 

twitter.com

お店の様子が気になって検索してみると、こまめにTwitterを更新されていて、どうやら順調に営業をされているみたいだ。

テレビの効果はとっくに賞味期限切れになっていてもお客さんが付いているということは、紛れのない実力と言って良いだろう。

 

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ショーケースに並ぶシフォンケーキはどれも美味しそうで目移りしてしまう。

雨の日20円引きの「あきひめいちご」と「桜クリーム白玉あずき」はとりあえず外せないな。

私はシンプルなプレーンをいただいたが、ふわふわで雲のような軽い食感にコクがあって滑らかなクリームのマッチングは、リピート必至の美味しさ。

全部の種類を試してみたくなる。

 

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シネマスコーレからは自転車で5分程度ということもわかったので、映画のついでにでもまた寄らさせてもらいます。

 

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お二人の接客にもほんわかさせていただきました。

ごちそうさまでした。

 

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2回目の鑑賞をさせていただいた『BOY』。

それぞれの心の動きにおける細やかな演出や演技、効果的な音楽など、1回目より作品の深みを感じられ、改めてじんわりと沁みる良い映画でした。

 

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名古屋の小さな上映会に4人もお越しくださり、店主でもないのに観客としてもありがたさに恐縮です。

それぞのご活躍を今後もチェックさせていただきます。

とりあえずは、ビンゴだった『半沢直樹』での綾乃さんのご出演シーンを観返しております。

くもサンドも好評で良かったです。