necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

『魔女の谷』オープン、『みんなの遠足弁当』発売、おめでとうございます!

 

2024.3.16 ジブリパーク

 

 

ジブリパーク『魔女の谷』エリアのオープン、おめでとうございます!

モリコロパークのサイクリングコース、1周5.1kmを10周、バイクトラッカーの計測50.40km。

いつもより余計に回ってます!by海老一染之助・染太郎。(昭和ですみません)

ジブリパークが「ゆっくりきてください。」なら、サイクリングコースは「ゆっくりまわってください。」ということで、下り坂ではこまめにブレーキをかけて30km/hを越えないようにマックススピード29.9km/h。

この日もレース場と間違えて全速力で漕いでいる馬鹿ロードバイクがいたが、ここはそういう場所ではないし、自転車を乗り始めたばかりのお子さんもいて危ないので、迷惑でしかない。

他へ行って走ってくれ。

 

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サイクリングコースの詳細はこちらをご覧くだされ。

 

 

イイ感じにおなかが空いてきたので、予約していたジブリ大好き女優の太田唯さんがJTBとのコラボでプロデュースされた「みんなの遠足弁当」をいただきに向かった。

こちらもこの日からの発売で、念願叶いおめでとうございます!

 

 

お弁当は、スケート場の正面手前のスロープを下ったところにあるきしめんの店「石波志」でいただけるので、ご参考に。

 

 

お弁当を作っている「八百彦本店」は、創業享保年間、300年以上の歴史がある名古屋の老舗仕出し弁当店で、先日オープン戦を観戦したバンテリンドーム名古屋で天むす弁当をいただいたところである。

なので、味は間違いない。

 

 

愛知県の名物と見た目の楽しさと栄養バランスにも拘ったお弁当は、何度も会議と試作を繰り返した渾身の一品。

美味しいのはもちろん、宮崎吾朗さんも大プッシュしているナポリタンが入っているのはセンスがいいし、ボリューム満点で、大満足。

奮闘されている様子は You Tube で拝見していて、唯さんはチャンネル登録者数 13.6万人 (3/16現在) という人気ユーチューバーでもある。

 


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前日も金曜ロードショー『アーヤと魔女』を観ながら、副音声的に解説をされていて、あいみょんが好きなシーンとかマニアック過ぎる。

とくに武部聡志さんが担当された音楽は興味深く、ジブリ作品のサントラは結構持っているがこれも欲しいなぁ。

 

 

おなかも満たされ、『魔女の谷』が一望できる展望台へ。

平日は全員無料だが、土日や休日などは小学生以下が無料で中学生以上が150円。

近々、下へも行かせていただきやす。

メリーゴーランドが回り出すと『人生のメリーゴーランド』が聴こえてきて、4月14日の Tomoo&Saki『となりのセトシでジブリジャズ』でも是非お願いしたく、この場を借りてリクエストします。

 

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『ALL THAT JAZZ ジブリジャズ』は、2009年のリリースで、シリーズ累計20万枚以上売り上げられているが、発売して直ぐにヒットしたわけではなく、ヴィレッジヴァンガードでじわりと流行り出してからタワーレコードなどのCDショップにも置かれるようになったそうだ。

奈良県在住でお子さんが生まれたこともあって、まだジブリパークへ行かれたことのないお二人は、ジブリパークの近くでライブができることを喜んでおられるので、素晴らしいライブになること間違いない。

お車の方はもちろん、公共交通機関ジブリパークへ行かれる方も、会場近くのパルティ瀬戸まで直通バスが運行しているので、ジブリパークの帰りにでもゆっくりきてください。

名古屋ウィメンズマラソン2024   Honky Tonk

2024.3.10 バンテリンドーム名古屋
名古屋ウィメンズマラソン2024 


月に一度の体組成計の結果。
筋トレ開始初日から、体重+0.7kg、筋肉量+3.7kg、体脂肪率-6.5%。
先月から、体重+0.4kg、筋肉量-0.8kg、体脂肪率+1.6%。
ムキムキになりたいわけではなく、自転車でヒルクライムに挑む体づくりのための筋トレなので、そろそろ筋肉量をキープしながら体重を落としたいところである。
一般的に、筋肉量は25歳くらいでピークを迎え、その後加齢により減少して、60歳には25歳時の約60%まで落ちるらしく、キープでも実質アップということで、目標は体脂肪率15%。
なので、11月から筋トレ中心でほとんど有酸素運動はしていなかったが、今日から有酸素をガッツリやっていこうと、朝食前に1時間ほど自転車を漕いでからテレビで名古屋ウィメンズマラソンを観戦。



涙腺を刺激させるレースで、スポーツ観戦で涙したのは二度目かな。

一度目は東京2020オリンピック スケートボード 女子パーク での岡本碧優選手のチャレンジにもらい泣きし、そのあとの各国の選手達に抱え上げられる勝ち負けを越えたシーンは歴代の名場面の中でもNo.1。

パリ五輪への切符に手は届かないことがわかっても1秒でもタイムを縮めようとする走りは、それぞれに背負っているものを感じ、人としての生き方を語っているようだった。

安藤選手、鈴木選手、加世田選手、素晴らしい走りをありがとうございました。

そして、走り切った選手、リタイアした選手、すべてのランナーのみなさん、お疲れさまでした。

 



名古屋ウィメンズマラソンの雰囲気だけでも味わいたくなり、フィニッシュの制限時間くらいにバンテリンドームへ行こうと思い、その前に北名古屋市の Honky Tonk へ。

 

 

瀬戸市の瀬戸蔵からバイクトラッカーで距離を計測。

画面で見ていたより風は強く、向かい風のときは漕いでも漕いでも足が疲れるだけで前に進まない。

スポーツに「たられば」はないのだが、もし無風のコンディションだったならもっといいタイムが出ていただろうと思いながらペダルを回した。

 

 

ジムでも足のトレーニングはしていたが、自転車を漕ぐ脚力は筋トレではなく実際に漕がないと付かないことを実感。

心拍的には余裕があったものの、久しぶりのロングライドに足は疲労困憊。

ヘトヘトになりながら Honky Tonk に到着。

 

 

 

 

 

3月の月替わりパスタは「春キャベツのラグー・ビアンコ」。

ラグー・ビアンコとは、トマトの入っていない白いボロネーゼとのことだそうで、エネルギー切れのため大盛りをいただいた。

美味しさと共に驚きも味わえるのは毎月の楽しみ。

お腹もいっぱいになってあまりの心地よさにコーヒーの前にウトウトと寝てしまった。

なんか幸せ。

 

 

16時20分頃にバンテリンドームに到着すると撤収作業が始まっていて、大勢のランナーや応援されていた観客がドームから出てくるところだった。

みなさんいい笑顔をされていて、中でも足が動かず手すりにつかまりながら一歩一歩ゆっくりと階段を下りている女性ランナーは印象的だった。

名古屋ウィメンズマラソンと同時に男性も参加できる名古屋シティマラソン(ハーフと10キロ)も開催されていて、以前に読書会の仲間も参加していたのを思い出した。

 

 

写真のデータを見たら2013年3月10日となっていた。

なんと、11年も前か。

「RUN! FROGS!」というチーム名で、こちらは応援団。

わたしはカメラマンとして参加していて写真を撮ったのはいいけど、誰にも渡していないしSNSにもアップしていなくて本当に申し訳ない。

なので、11年遅れではあるが「RUN! FROGS!」のメンバーの笑顔と雄姿を掲載させていただくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

読書会は参加しなくなって数年経つけど、かえるくん、あさぴー、あじさいさん等々、みんな元気かなぁ。

mixiネームでやり取りしていて、わたしはnecojazzではなく「じゃこ」と名乗っていた。

ココからはコスプレランナーのみなさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この中で今年も走られたランナーはいるのかな?

写っている方がどなたか見ていただけたならうれしい。

めばゑ連続ツーマンVS企画第17弾『至誠編』

 

2023.3.2 K.D ハポン

めばゑ連続ツーマンVS企画第17弾『至誠編』

めばゑ (vo.gt) 加藤伎乃 (vo.gt)

 

 

共に愛知県瀬戸市出身で、東京スーサイドシティを生き抜いている歌姫のツーマンライブ。

しかも同級生ということで、ライブ前からキャッキャッとふたりで盛り上がっていた。

小中の同級生から瀬戸市出身で素晴らしいシンガーソングライターが居るとお名前は耳にしていたが、初めてライブをお聴きしためばゑさん。

見た目からは想像できないパワフルなパフォーマンスとざっくばらんなマシンガンMCに驚いた。

ライブ後に瀬戸市民であることをお伝えすると「どこ中?」と聞かれたので「祖東」と答えると「パパと一緒!」ということで「パパと同級生かも」と年齢を言うとパパは50歳だそう。

9歳も年下と知ってショックのあまり膝から崩れ落ちた。

ちなみにめばゑさんは光陵中学、伎乃さんは南山中学だそうで、中学あるあるトークに花が咲いた。

 


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それぞれが歌った東京。

『東京スーサイドシティ』はゲリラ撮影なのかエキストラなのか分からないが、誰も伎乃さんを気にしていないのはいかにも東京らしい。

もがきながらも必死に生きている人へ、めばゑさんからの『東京』でのメッセージは地方出身者なら誰しも心に刺さるに違いない。

仕事やライブ鑑賞などで何十回も東京に行っているが、時々行くから楽しいだけで、とても住みたいとは思わないし、高層ビル群が立ち並ぶ風景は働いて働いて息絶えた人々や夢破れた人々の墓標に見えて仕方ない。

 


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イギリス、フランス、チェコと、単身でのヨーロッパツアーで更にグレードアップした伎乃さん。

自分のことを誰も知らない国で自ら売り込んで、歌詞もダイレクトに伝わらない土地で頼りになるのは己だけ。

自分の歌と演奏力を信じているから挑戦できたのだろう。

その歌の持つ圧倒的な力に魅せられるから有能なクリエーターも集まる訳だ。

 


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めばゑさん曰く伎乃さんは音楽に対する誠実さが天才だそうで、そのエピソードを語られていた。

なのでライブが決まるずっと前からタイトルだけは『至誠編』に決まっていたとのこと。

何か自分の得意とする分野をとことん極めるまでやり続ける才能を天才というのならば「音楽を辞める訳ない」と言い切っていためばゑさんもその領域に居るのかも知れない。

これからも切磋琢磨していくであろう同級生のツーマンをまたお聴きしたい。

瀬戸市で天才と言えば天才集団である棋士の中でも400年に一人と言われる将棋の藤井聡太八冠だが、藤井八冠の同級生で18歳のJRAデビュー初日に2勝を挙げた水野中学卒の小沢大仁騎手もこれからの活躍を期待して応援している。

 

 

向かって右のギターはベース音も良く響いて音の粒立ちも抜群な指引きも多様する伎乃さんのコールクラーク。

左はソリッドな響きで歯切れも良くロックに決めるめばゑさんに持って来いのギブソン

 

 

ピックガードの銀鳩が美しいギブソンdoveだが、なんとど真ん中に瀬戸のステッカーも貼ってある。

瀬戸への愛が溢れるギターに瀬戸市民としては嬉しい限りで、ぜひ瀬戸観光大使に就任していただきたい。

 

 

写真の日付が92年6月25日なので27歳のとき。

ピックガードにハチドリがあしらわれたギブソンhummingbirdを弾いているのは同じ高校の同級生の坪内俊哉。

doveと比較するとオールラウンダー向けで、彼が敬愛する忌野清志郎さんも使われていた名器である。

お互い歌詞を書く才能は1ミリもなくオリジナルはインストのみだったので、間を持たせるために歌もののカヴァーを入れながらのライブで、この日はエリック・クラプトンの『アンプラグド』と忌野清志郎さんの『メンフィス』から何曲か演奏させていただいた。

 


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そして『メンフィス』のジャケットで清志郎さんが肩に掛けているのがhummingbird。

この名曲も演奏させていただいた。

同じ高校の同級生だった俳優の三浦友和さんが清志郎さんを憧れていたのは有名な話。

享年58。

不肖ながら、わたくし清志郎さんの年齢を越えてしまった。

死ぬまでロックしていた清志郎さんも紛れもない天才である。

 

『となりのセトシでジブリジャズ』Tomoo&Saki

 

『となりのセトシでジブリジャズ』  Tomoo&Saki

野上朝生 (キーボード)  野上(籠谷)紗希 (バイオリン)

会場 窯のひろば (喫茶のみ営業)

   瀬戸市朝日町11番地 0561-84-7110

日時 2024年4月14日 (日)  開場 14時30分  開演 15時

料金 一般 1500円  大学・高校 1000円  中学・小学 500円

   シルバー (60歳以上) 1000円  未就学児童 無料

お問い合わせ・ご予約 necojazz719@gmail.com 

 

 

ジブリパークがある長久手市のお隣の瀬戸市

なので「となりのセトシ」。

そこで「ジブリジャズ」の第一人者である野上朝生さんと紗希さんのデュオ「Tomoo&Saki」のライブを開催することになりました。

 

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開催が決まるまでの経緯としましては、2022年10月10日の臨月コンサート終了後、愛ちゃんと愛知までお越しできるようになったらお呼びしたいとお願いして、ぜひぜひということで何となく話が進み始めました。

 

 

2023年11月19日、奈良県生駒市パリワール村カフェでのライブにて、臨月コンサートの5日後に生まれた愛ちゃんも1歳と1ヵ月になり、そろそろ愛知に来ていただけそうだったので、正式にOKをいただき、具体的に動きだしました。

 

 

パリワール村カフェは、ネパール出身のご主人によるスパイスの効いた本場のネパール料理と無添加の野菜が美味しく、江戸時代からの古民家は心地よい雰囲気で、愛ちゃんもステージでよちよち歩きしたり、コーラスもしたりと、まったりとしたライブには最高の空間。

 

 

音楽に合わせて筆を運ぶ、筆文字旅人おあつさんとのコラボも温かくてほっこり。

愛知でも愛ちゃんとのトリオライブができる会場がいいなと思いながら聴かさせていただきました。

 

 

そこで会場に決めたのが藤井聡太8冠の応援で度々テレビでも紹介されるせと銀座通り商店街にある窯のひろば。

 

 

お子さんからお年寄りまでが集う地域のコミュニティカフェで、木の温もりを感じる店内は天井が高くて音響も良い。

ピアノでの演奏もあるかも。

 

 

ステージは板の間になっているので、よちよち歩きからかなり歩けるようになっているであろう愛ちゃんも縦横無尽に動ける。

 

 

ライブ開催時は食事の注文はできませんが喫茶のみ営業しており、ライブハウスのようにドリンクの注文は必ずではありません。

 

 

地元の食材を使った日替わりの健康ランチなど、食事メニューもお勧めですので、ランチタイムに食事をされてからライブを楽しむのも良いかと思います。

 

 

店内のポップも素敵ですが、京都のイラストレーター、ナカガワ暢さんにデザインをお願いしたチラシも素晴らしく、暢さんいつもありがとうございます!

 


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2023年11月25日、奈良県で開催された学園前アートフェスタでの模様。

ジブリアニメから飛び出したような3人によるライブは誰しもハッピーな気持ちにさせてくれる。

 


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朝生さんが全曲ジブリジャズのアレンジを手掛けるアルバム All That Jazz から『海の見える街』。

今回のライブが好評ならば、ジブリジャズフルメンバーでの『となりのセトシでジブリジャズ』を開催して、瀬戸市を盛り上げて行ければと思います。

そのためにも、たくさんの方のご来場をお待ちしております。

夜明けのすべて



2024.2.15 イオンシネマ長久手

『夜明けのすべて』

 

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2022年映画マイベストテン1位にして、劇場に10回足を運ばせていただいた『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督の新作となれば、それだけで観ないわけにはいかない。

なので、予告編を観る必要もなく、予備知識なしで鑑賞した。

 


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タイトルとポスターから恋愛映画だと疑わなかったが、恋愛果汁はウィルキンソンタンサングレープフルーツくらい。

つまり、無果汁。

だけどほんのりと甘い。

パニック障害PMS(月経前症候群)によって生きづらさを感じながら日々を過ごしているふたりを中心に、その周りの人々との何気ない日常を描いている。

パニック障害については電車に乗れないなど何となく聞いたことがある程度で、さっきまで何ともなかったに突然発症することも知らなかったし、PMSのことは初めて知った。

 

 

ケイコの時もそうだったが、三宅監督は体や心に障がいを抱えている人々にスポットを当てながらも同情の目線ではなく、それを誰しも持っている生きづらさのひとつとしていて、その目線はやさしさである。

今回も16mmフィルムで撮られていて、デジタルでは撮れないやさしさとあたたかさは劇場の大きなスクリーンで鑑賞していただきたい。

 

 

どう見ても恋愛映画のパンフレットだろう。

この中にある主演の上白石萌音さんと原作者の瀬尾まいこさんとの対談での「両方を読んで、観て、やっと完結するという感じがします、私は。」との上白石さんの言葉に釣られた訳ではないが、小説も読みたくなった。

写真のシーンは劇場でもクスリと笑いが起きていたが、小説ではその上を行っていて涙が出るほど可笑しく、その涙には別の感情も混じっていた。

 

 

ラストシーンをはじめ所々で小説と映画が違うのは表現方法が違うため当然の成り行きだと思うのだが、その際に最優先されるのはもちろん原作者の意向である。

主人公のふたりが働く会社が「栗田金属」が「栗田科学」になっていて、原作にはないプラネタリウムのシーンについて、瀬尾さんはその設定を最初に聞かれたときにはドラマティックになり過ぎないかと思われたそうだが、観ていてすごく心地よく自分が書いたエピソードではないけどこの世界は知っていると感じられたそうだ。

瀬尾さんご本人もパニック障害を発症されたそうで、映画では説明くさくなってしまうところを、小説では実体験をもとに症状や辛さが事細かに書かれていて、ふたりの辛さをしっかり理解した上でまた鑑賞したいと思う。

小説の恋愛果汁はファンタピンクグレープフルーツ。

確かに、観て、読んで、完結した。

 

 

原作小説と映画の表現の違いが顕著な作品として思い浮かぶのは松本清張氏の小説を野村芳太郎監督が映像化した邦画史上不朽の名作と言われる『砂の器』。

 


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ミステリーでは重要な謎解きの部分をざっくりとカットし、上下巻併せて800ページを超える長編の中でたった数行しか書かれていない父と子の乞食お遍路のシーンが壮大なオーケストラをバックに延々と続く。

小説を映像化するに当たって一番必要なのはお互いの信頼関係で、人間が背負った宿命と癩病への差別と偏見という清張氏が伝えたかった物語の骨子は見事に映像化されていた。

 

夜明け前の空がもっとも暗い。

自分の宿運を受け止められたふたりに夜明けのやさしい光が降り注ぐ。

ふたりの信頼関係は一生続いていくのだろう。

この作品に出合えて良かった。

家族の肖像 其の二



2024.2.12 シアターカフェ 『家族の肖像』

登壇者 岸本景子監督 脚本 堤健介さん

出演  保坂直希さん GONさん 篠崎雅美さん

 

 

この日は刈谷日劇で『枯れ葉』を鑑賞する予定にしていたが、『家族の肖像』がすこぶる良くてもう一度観たいと思ったのと、監督、脚本、主要キャストのみなさまが連日舞台挨拶されているのに敬服し、予定を変更して前日に続いてシアターカフェへ足を運んだ。

 

 

前日の舞台挨拶も楽しかったがご本人たちは納得されなかったのか反省会をされたそうで、この日のは脚本の堤健介さんが進行役となり、内容もガラリと変わって個々の濃いキャラを知ることができ、より一層楽しめた。

篠崎雅美さんが主演された『虹のかけら』のPRもしっかりとされていて、これも反省会の成果だろう。

できればラストの上映も鑑賞して、もう一度舞台挨拶も見たかったくらいだが、ちょっと寄るところがあるので残念。

 

 

舞台挨拶終了後もそれぞれがお客さんとお話をされて、これもミニシアター系作品の良いところで、シネコンしか行ったことがないという方は一度ミニシアターも体験していただけたら嵌る方は嵌る。

お金を掛けた大作とは違った魅力がある。

舞台挨拶で質問させていただいた件での私の考えは「沖野は知っていた」である。

その方があの沖野の台詞が生きるように思えるので。

 

 

次の回の上映会に「ど~も~」と、刈谷日劇の堀部支配人が鑑賞に来られた。

『枯れ葉』は満席だったそうで、延長上映も決まり「結構長いことやるよ」とのこだった。

愛知県の上映館がまだ決まっていない頃にリクエストした作品なので、行かない訳にはいかないが、篠崎さんが主演された『虹のかけら』の上映もよろしくお願いします。

近々リクエストカードに書いておきます。

家族の肖像

 

2024.2.11 シアターカフェ 『家族の肖像』

登壇者 岸本景子監督 脚本 堤健介さん

出演  保坂直希さん GONさん 篠崎雅美さん 山本陽梛汰くん

 


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20年前に失踪した父の死の知らせを受けて父が住んでいたアパートを訪れた息子。

それは父を偲んでのものではなく、死後の処理をするために仕方なくだったのだが、そこで自分の知らない父を知っている青年と出会う。

 

 

人は長年に渡って蓄積された感情に支配されているが、その支配から逃れられないのは無意識で自分自身が選択しているからだと思う。

失踪した父を恨み続け、不幸だと思い込んでいるのは自分の所為であり、その呪縛が解ければ違った景色が見えてくる。

死は人の営みの一部であり、亡くなったあとでも繋がりは切れることなく、連綿として繋がっていく。

心の中でまた会いましょう。

 

 

登壇された篠崎雅美さんが主演された『虹のかけら』。

こちらは認知症の母と娘との物語。

大阪では公開されたそうだが、この地方での公開はまだだそうなので、何処かで公開していただけないものか。

今度、刈谷日劇へ行った際にリクエスト用紙に書いておきます。

 


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舞台挨拶の際に映画に関連付けて私の父の死についてお話しさせていただき感謝。

高齢の母は幸いまだ元気で、今のところ認知症の様子もないが、年齢的にはいつ認知症になってもおかしくなく、孤独死認知症も全国何処にでもある問題で、いつ誰が直面してもおかしくない。

観ておくべき作品だと思う。

何処かの劇場の舞台挨拶でまた会いましょう。

 

 

ポスターのサイン、ありがとうございました。

映画の感動のあとに6名も登壇されてさらに感動。

撮影のウラ話満載で、それを踏まえてもう一度観たくなった楽しい舞台挨拶であった。

 

https://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-1061.html

 

シアターカフェでまた会いましょう。