necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

二人ノ世界・杉山寛トリオ

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2020.7.22 THE WIZ 杉山寛 (ds)  渡辺翔太 (pf)  荒川悟志 (b)

 

ライブの前に映画を観てきた。

『二人ノ世界』

第10回日本シナリオ大賞佳作受賞作「二人ノ世界」に惚れ込んで、永瀬正敏さんが2014年に、京都造形芸術大学(現・京都芸術⼤学)の卒業生、在学生とともに作り上げた作品。

完成したにも関わらず、お蔵入りする映画にはそれぞれに理由がある。

この作品が今まで公開されなかった理由は知るところではないが、今回の公開に至るまでにご努力されたすべての関係者のみなさまには心より感謝致します。

 

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バイク事故により⾸から下の⾃由を失った俊作(永瀬正敏)と、彼を介護する視力を失った華恵(⼟居志央梨)の姿を描く。

 

www.youtube.com

 

完全に打ちのめされた。

人という字は、人と人とが支え合っているのではく、人間を真横から見た形だそうだ。

ポツンと孤独に立っている。

だから支え合うのではなく求め合う。

「好き」とか「愛してる」などという手応えのない言葉は出て来ない。

世界中の人の中で求めるのはただ一人、この人だけ。

「側にいてくれるだけでいい」

究極である。

普通に試写会を行い、普通に宣伝をして、普通に公開していれば、⼟居志央梨さんの演技は賞という賞を総ナメにしていたかも知れない。

全国で5館だけとは、あまりにも少なすぎる。

この日で愛知での公開が終了するとは思わず、もっと早く鑑賞すべきだったと後悔。

現在公開中はイオンシネマ浦和美園のみで30日まで。

一人でも多くの方に届きますように。

BD・DVD 化を熱望する。

 

映画館から直行し、開演時間から少し遅れて WIZ に到着した。

リーダーの杉山さんのオリジナルしかやらない『杉山寛トリオ』。

このトリオでなければ成立しない、三人の世界。

一人でも多くの方に聴いていただきたい世界。

 

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杉山さんの書く曲は斬新でありながらもアンティークな響きを感じる。

メンバーもその質の高さに信頼を置き、理解度も高いのだろう。

なのでライブはとことんフレキシブル。

「先日レコーディングした曲なのに全然違うことになっている」とにこやかに語る。

ん?レコーディング?

このトリオのCDを熱望していたが、いよいよリリースされるそうだ。

 

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VOYAGE の最新号で、ドラムを叩く杉山さんの姿が紹介されている。

菜々さん、NYでお元気かなぁ。

 

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ファーストアルバムの発表は秋頃の予定で、リリースツアーを組んでいるところとのこと。

その中で WIZ での日程は11月7日(土)に決まった。

 

『二人ノ世界』自主上映会とかできるのかなぁ。