7月19日の私の誕生日に合わせて、という可能性はこれっぽっちもないが、西山瞳トリオのオンラインライブがあった。
西山瞳(p) 佐藤"ハチ"恭彦(b) 池長一美(ds) によるアーティステックジャズの最高峰。
レコーディングスタジオからの配信による高音質と高画質に加え巧みなカメラワーク。
しかも、映像は4Kに、音源も再ミックスしたものにグレードアップされるとのこと。
アーカイブは12月31日まで視聴できる。
コロナ禍でなければあり得なかった企画だが、あり得ないくらい上質な企画となった。
期限までに何度となくお聴きするだろう。
普段ジャズのライブハウスに足を運ばない方、まだ西山さんを聴いたことない方にこそ絶好の機会。
ぜひジャズの美しさに触れていただきたい。
前日と同じスタジオにスタッフ。
橋爪亮督(ts,ss) 市野元彦(gt) 佐藤浩一(pf,rhodes p) 織原良次(fletless b) 福盛進也(ds)
贅沢という言葉では到底足りない。
名古屋でこのメンバーでお聴きできる機会は今後もないかも知れない。
思わずコロナに感謝してしまう不届き者となってしまう。
こちらも是非。
ジャズの奥深さを感じていただきたい。
クラウドファンディングでご協力させていただいた東かおるさんと西山瞳さんの新作『Faces』。
一般発売は9月23日。
橋爪さんのサックスもお聴きできるので、ぜひご一聴ください。
その翌日の21日、廃業が決まった名古屋ブルーノートの前を通り、東海テレビのスタッフの方と少し立ち話をした。
「ここに代わるライブハウスはあるの?」と聞かれたので「ない」とお答えした。
例えば『菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール』や『牧山純子アレグリアライブ』はもしかしたらボトムラインでも出来るかも知れない。
しかし、地元のジャズミュージシャンが、いつかはリーダライブをやりたいと目標にする場所はブルーノートしかない。
客としては寂しいが、それ以上にミュージシャンは寂しいだろうし、それ以上に名古屋の文化的損失は大きい。
廃業の文章にあった「先の見通しがきかない」というのは、当分の間は客数を減らさなければならないし、海外のミュージシャンを招聘できないということもあるだろう。
でもそれは東京でも同じで、あちらは青山の高級ブランド店が並ぶ超一等地で、家賃は名古屋の比ではないだろうに、なぜ名古屋だけ?と思ってしまう。
ミュージシャンが知恵を出してコロナ禍を乗り切ろうとしているように、クラウドファンディングでもなんでもやって、続けてはもらえないものか。
と思いながら MITTS COFFEE STAND へ。
7月24日に8周年をむかえられるとのこと、おめでとうございます。
24日までの間、恒例のプレゼントがいただける。
12時30分前に日替わり弁当は完売の盛況。
密を避けるため外でいただいた。
まいまいさん去りしあと、阿部さんの右腕となる野村さん。
お忙しい時に笑顔で対応していただきありがとうございました。
「喫茶店の珈琲チケットを買ってナゴヤを盛り上げよう」のクラウドファンディングでMITTS さんの他に何店舗かの馴染みのお店のチケットを購入させていただいたが、今まで通りに普通にお店に行っていると、これって支援になっているのか?と思った。
それで別のクラウドファンディング「BUY LOCAL nagoya」で、今まで行ったことのないお店のチケット購入しようとお店の紹介に目を通して、喫茶ニューポピーさんに決めた。
四間道 (しけみち) の風情溢れる通りの一角にある、自家焙煎の新しくもレトロ感漂うお店。
うなぎの寝床ならぬ鯉の滝登り、細長い3階というめずらしい作り。
メニューに目をやると東ティモールのシングルオリジンがあった。
東ティモール・レヌマタ村農家さんとの集合写真。
いろいろと産地を周っている間に出会いがあった小規模な農家だそうだ。
道の駅で販売している〇〇さんの畑で採れたネギみたいに生産者の顔が見える安心と信頼と美味しさ。
フードメニューも充実している。
新メニューの鉄板あんかけスパと珈琲時間5月号に掲載されていた鉄板小倉トースト。
小倉トーストはアイスクリームをのせ、コーヒーシロップをかけるという他にはない個性と味に満足。
「〇番テーブル、5分後くらいにお飲み物お願いします」「3階は暑くなかったですか?」オーナーの尾藤さんをはじめにスタッフの細やかな声が心地よい。
チケットのウラにあったメッセージもうれしい。
このお店を選択して正解だった。
「行ってらっしゃませ」と送り出していただいた。
8月1日にリニューアルオープンされるシアターカフェ。
帰りの道すがら場所を確認した。
こちらもコロナ禍の影響を受け、オープンの日程が先延ばしとなった。
大須にあったお店は場所がわかりにくかったが、白壁のお店は国道41号線沿いでわかりやすい。
大須のお店がオープンされた年、2012年の9月に広田奈津子監督と小向定助監督をお招きして『カンタ!ティモール』の上映会を主催させていただいた。
当時一般の日本人に知らされることはなかった東ティモールの壮絶なドキュメンタリー。
先ほどの農園のみなさんの笑顔の写真が眩しい。
東ティモールもコロナ禍で大変みたいで現状を詳しく知りたいし、また上映会やりたいなぁ。
自転車で移動していたため熱中症対策でのこまめな水分補給のため jose珈琲に飛び込み、珈琲中毒の店主の店でクリームソーダを注文した。
会計を済ませると「どれがいいですか?」と何本かの箸を並べられた。
「何かあったんですか?」とお聞きすると7月10日で6周年を迎えられたとのこと。
大変失礼しました。
ほっこりするブログをお読みください。
「もともとひっそりと営業していますので、コロナ禍でもあまり変わりません」と笑顔で話されるが、本当に踏ん張ってみえる。
名古屋ブルーノートも踏ん張って欲しい。
この日、お借りしていた原田マハ著『デトロイト美術館の奇跡』を返却した。
デトロイト市の不況と破産による美術館の閉館と作品の売却の危機に起こった奇跡。
フィクションだが事実に基づいている。
『名古屋ブルーノートの奇跡』よ、起これ。