藤井聡太二冠を特集したNumber が売りに売れて売れまくっている。
23万部以上発行するのはサッカーW杯ドイツ大会直後の660号「オシムの全貌」(06年8月24日発売、25万部)以来、14年ぶりだそうだ。
宇賀康之編集長も「読まれたら刷り返す、倍増刷です」と半沢直樹のキメ台詞をもじって、想定以上の売り上げに喜びの声をあげている。
私は発売日に速攻購入して拝読したが、将棋をまったく知らない方から将棋通まで誰しもが楽しめる充実した内容で、さすがNumber。
そのフィーバーの中、9月12日に「JT杯 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」藤井聡太二冠と豊島将之竜王との対局が行われた。
結果は108手目までで、藤井二冠が投了。
豊島竜王の勝利となった。
『もりけんTV将棋』の評価値グラフを見てもわかる通り、もりけんさんも思わずミスチルの『シーソーゲーム』を口ずさむほど、どちらに転んでもおかしくなかった展開。
紙一重と言える熱戦だった。
両者の健闘を讃え、拍手を送るもりけんさん。
これで、公式戦の成績は豊島竜王の5戦5勝となった。
杉本師匠の計らいで、同じ愛知県出身の豊島七段 (当時) との特別な手合わせ。
このとき、聡太少年、小学6年生。
もちろん、豊島七段に軍配は上がったが、その時に近い将来には手ごわい存在になることを悟っていたはずだ。
もしかしたら、このときから対藤井聡太の研究を進めていたのかも知れない。
羽生善治九段著『決断力』の中にはこう書かれている見出しがある。
「事前研究が三、四割を占める」
今後、トップ棋士による藤井包囲網は、益々強力なものになるだろう。
その中を勝ち抜いていくことは、藤井二冠といえども容易ではない。
負けたときこそ、しっかり応援していきたい。
藤井二冠の対局予定。
第70期 王将戦挑戦者決定リーグが今月開幕する。
9月22日 (火)は、これまで以上に盛り上がる対局になるだろう。
『もりけんTV将棋』で観戦して、全力応援しよう。
この日の敗戦後、『もりけんTV将棋』のチャットの何方かの書き込みにこうあった。
「王将戦で5倍返しだ」
そう、やられたらやり返す5倍返しだ!