necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

加藤伎乃 弾き語りワンマンツアー

 

2023.8.6 今池 あたらると       

2023.8.7 新栄 sunset Bule

カトキノ渡欧するってよ 

挨拶周り & 3rd Mini Album 『吐露』 レコ発 弾き語りワンマンツアー

加藤伎乃 (vo.gt)

 

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9月から3ヵ月ほどヨーロッパで活動されるとのことで、3rd Mini Album 『吐露』のレコ発を兼ねての挨拶回りツアー。

渡欧することを決めた経緯をお聞きしたところ、ご本人が自分の口で言うにはいいが、私がここに書くのは憚る内容なので詳細は控えるが、大雑把に書くとすれば山下達郎氏のように忖度しなかったことがトリガーになっていて、あとは勢い。

作品に罪はないのはその通りだと思うが、それを鑑賞するときにどうしても忖度する顔がちらついてしまうのはどうしようもない。

ニューアルバムに収録された何曲かは忖度しなかった相手へのうっぷんを吐露していて、物語も嘘もない。

だから圧倒的な歌の力を感じる。

長いものに巻かれないと業界ぐるみで干されるエンタメ界の体質はダサいし古い。

 

 

あらたるとは、地元の中でも活動を始めた頃からお世話になっているホームグラウンドなので、良い意味で肩の力が抜けスピンが効いてビュッとくる感じでキレキレ。

 

 

これまでは対バンでしか聴いたことがなく、毎回聴き足りなかったが、90分間泥の湯にどっぷりと浸かり、芯から心が温まった。

 

 

sunse BLUE はエンジのカーテンと壁には動物の骨の飾り物で、エコエコアザラクを思わせる雰囲気は伎乃さんの世界観にピタリ。

 

 

「昨日は言い忘れましたが、自由に写真を撮っていただいても大丈夫です」とのことで、「腐った魚は臭いだけ 用途も何にもありゃしない どんどん沈んで直に浮かぶ 誰かも分からない姿で」と歌う『沈む魚』でのワンショット。

世の中は「信じればきっと夢は叶う」というような歌ばかりだが、現実はそうではない。

誰しもが伎乃さんと同じ瀬戸市出身の藤井聡太7冠のようになれる訳はなく、地元では神童と呼ばれてもてはやされても奨励会に入ればただの人。

人生のすべてを将棋に賭けてもプロ棋士になれるのは奨励会から年間たった4人だけ。

ほとんどの者が夢破れて沈み、そこからが人生である。

伎乃さんの歌は「溺れる覚悟で夢を見たんだが 溺れて夢を失った」と続き「毎日毎日沈んでく 愛を知ったのか 仲間たちは」と結んでいる。

まさしく名曲。

 

 

一日目に購入したツアーグッズの扇子を早速二日目の会場で使わせていただいた。

ツアーグッズは如何にもという物が多く、定番のTシャツも外出着にはしにくく、忖度して言えば思い出の品、忖度なしで言うとタンスの肥やしになってしまい、以前に40着ほどカンボジアの子供たちへ送ったこともある。

その点これは名曲『秋の扇』をモチーフにしながらも親骨のところに名前があるだけで、上質な作りにシックなデザインでセンスも最高。

これは持ち歩いて使いたい代物で、バンテリンドームでの野球観戦にも重宝しそうでありがたい。

 

 

7,8年愛用している牧野竜太郎さんのツアーグッズであるベルト用のキーホルダーに匹敵する優れ物。

 

 

英語は「マイ ネーム イズ キノカト」くらいしか話せないということだったが、『魔王』での「ファッキュー」はネイティブもびっくりの鳥肌もの。

フランス語やドイツ語など、その国の言葉でやったら受けるかも。