necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

藤川幸恵トリオ

 

2023.8.2   ジャズカフェ・む~ら 

藤川幸恵トリオ   藤川幸恵 (pf) 坂井美保 (b) 木村紘 (ds)

 

 

ライブの開演は19:00、京都出町柳駅の駐車場に着いたのが18:50、ギリ間に合ったと思いスマホでお店の位置を確認すると北へ1kmと表示された。

え、まじ?お店の住所でナビ検索すればよかった。

 

 

せっせと歩き7分遅刻して扉を開けると「ここで1曲目が終わるまで待ってもらって、ピアノの横にかぶりつきの席を取ってあるから。」とマスター。

愛知からということで良い席をご配慮してくださったのだろう。

ありがとうございます。

 

 

カウンターの中にある水槽ではアロワナが優雅に泳いでいて、アロワナと言えば名古屋の老舗ジャズバーSTAR☆EYESでも主だったが、6年ほど前にリハ中の不法侵入者による器物破損事件で、水槽は壊されてアロワナも死に、お店が再開されても水槽が置かれることはなかった。

 

 

1曲目が終わりピアノの横の席まで行くと別の方の名前の紙が置かれていて「羽田さん、行き過ぎ。」とマスター。

「えっ、ここですか?」ピアノの横と言うより、連弾もできそうな (弾けませんけど) 超至近距離で、その席に着くと『Star eyes』が始まった。

STAR☆EYESの店名の由来であるスタンダードナンバーにアロワナもご満悦。

ズラリとスタンダードを並べたライブは、内なるパッションをすべて曝け出してドラマティックな『Cherokee』に、エッジが効いていて強い存在感がある『Oleo』など、スタンダートに宿る魅力を賦活していて圧巻だった。

 

 

ライブではまったくブレのない芯を食った素晴らしいベースでトリオを支えていたが、美穂さんひとりだけブレてます。

 

 

ライブ終了後にドラムの紘さんのリーダーアルバム『Folds』を宣伝する藤川さん。

ライブでは曲名を言うだけでほとんどMCなしだったが、アルバム参加メンバーの名前を一人ずつ紹介しながら読み上げライブ中の10倍以上しゃべっている。

自分のリーダーアルバムは持ち歩かないのに、自分を支えてくれるメンバーに対しては一生懸命な姿にちょっとグッときた。

 

 

来月もここでライブがあるのにそのことにはまったく触れないので、しびれを切らしたマスターから藤川さんに代わって告知があった。

9月14日 (木)、ヨシノミナコさん (vo) とのDUOライブとのこと。

そのヨシノさんと同じテーブルだったのでツーショットをお願いするとブレまくって誰なのかさっぱりわからん。

 

 

なので、客席にもある水槽で泳ぐアロワナとのツーショット。

 

 

行きは遠いと思った道のりが、ライブの余韻を噛みしめながらの帰り道はあっという間だったし、駅前に大きな柳の木があったのにはまったく気付かなかった。

時間の感覚や目に映るものもそうだが、ライブも心持によってぜんぜん違って聴こえてくる。

藤川幸恵トリオは個々のセンスやテクニックも最高だが、ただ上手いだけよりチームワークの良さを感じさせてくれるライブはひと味違う。

 

 

先ほど購入した『Folds』を聴きながら家路についた。