necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

九十歳。何がめでたい

 

2024.7.1 イオンシネマ長久手

前田哲監督『九十歳。何がめでたい』

 


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佐藤愛子先生の同名エッセイの映画化で、昨年10月に90歳の誕生日を迎えられた草笛光子さんが佐藤先生を演じられており、もしかしたら草笛さんが90歳になられるのを企画を温めながら待っていたのかも。

これ以上ないはまり役。

『晩鐘』を書いて胸の中にあるものをすべて出し切ったと筆を置いた佐藤先生を口説く時代遅れの編集者役の唐沢寿明さんは私のひとつ年上の1963年生まれで、愛子先生の娘役の真矢ミキさんは私と同じ1964年生まれ。

90歳から見れば60歳はまだまだヒヨッコで、チャレンジするのに年齢は関係ないと前向きになれる。

 

 

佐藤愛子先生は昨年100歳を迎えられた月に『思い出の星屑』を出版されていて、まだまだお元気。

エンドロールで映画のシーンと同じ実際の写真が映し出され、その茶目っ気たっぷりな遊び心にも若さの秘訣があるようだ。

 

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昨年の6月29日からジム通いを始め1年が経過した。

上記のグラフはフィットネスセンターに新規で通いはじめた5240名を対象に、12ヵ月間にわたるトレーニング継続率を調査したもの。

その結果、継続率は開始から3ヵ月で37%、6ヵ月後には14%にまで減少し、12ヵ月後まで継続できたのはわずか4%未満だった。

この数字は軽い運動だけとか、エアロビクスやヨガだけをやりに来る人を含めたもので、筋トレだけにフォーカスした場合の12ヵ月後までの継続率はなんと0.3%になる。

 

 

月に一度の体組成計測定。

筋トレ開始日から、体重-1.1kg、筋肉量+2.5kg、体脂肪率-5.2%。

1年間続けた割にはたいして成果が出ていないように見えるが、ジム通いが続かない理由のひとつに「結果が出ない」というのがあり、簡単に結果が出ないのはわかっているし、筋肉量は40歳を境に徐々に減少して60歳を迎えるとその減少率は加速していくことを考えれば現状維持でも十分である。

筋肉系ユーチューバーは筋肉に人生を懸けている特別な人種なので、それを見て比べてはいけない。

その他、続かない理由として「混雑して利用しづらい」「目的が曖昧」「目標が高すぎる」などあるが、私の通っているゆるいジムはガチトレーニーがまったく居らずいつも空いていて利用し易い、自転車でヒルクライムをするという明確な目的もあるし、基礎代謝を上げるためには足・背中・胸・尻の大きい筋肉のみを鍛えれば良いと割り切っているので、とりあえずどれもクリアしている。

筋トレに限らず何かを始めたときの一番のリスクはやめることなので、完全に生活の一部になったというだけで大成功である。

やめてしまえば何も起きないが、続けていれば何かが起きる、かも知れない。

今月の19日に60歳になるが、「60歳何がめでたい」と聞かれれば、会員以外の映画館でも安く観られるようになるのはめでたい。