2019.9.1 名古屋ブルーノート 2nd
牧山純子(vln)
京都コンポーザーズ ジャズ オーケストラ directed by 谷口知巳
谷口知巳(leader,tb) Mike Dorr(tp) 山中詩織(tp) 筒井奏子(tp) 志賀安希久(tp) 堤健太郎(tb)餌取雄一郎(tb) 服部陽介(tb) 大西丈(sax) 山崎貴大(tp) 山口啓子(sax) 相澤伸介(sax)平松太郎(sax) 谷口徹(p) 梶山伊織(b) 伊波大輔(ds)山本翔太(arrange)
ライブ中盤、牧山さんがメンバーをお一人ずつご紹介され、最後にアレンジャーの山本さんをステージに呼ばれた。
そのあとに演奏された山本氏渾身のアレンジによる『スロベニア組曲 風』。
ジャズのビッグバンドでバイオリンをアレンジすることはまずないと思うが、牧山さんの曲は1回聴いただけでアレンジの道筋が見えたそうだ。
リリースライブの演奏もかなりの強風だったが、さらに力強く吹いた風の中に共存する人々の逞しさも感じた。
アレンジャーはコンポーザーより地味な存在であることは否めないが、曲のイメージはアレンジ次第であり、もっと評価されて然るべき。
縁の下の力持ちにスポットライトを当てられた牧山さんの粋な計らい。
ジャズのビッグバンドにバイオリンはフィットするのか?
牧山さんの想いに見事に応えた京都コンポーザーズ ジャズ オーケストラ。
初演から試行錯誤の繰り返しだったろうが、何回も演奏をを重ねるうちにそれぞれの想いも重なってきたからこその絆。
ジャズのビッグバンドの持ち味である軽快で迫力のある演奏にクラシックのオーケストラにも匹敵する繊細な表現力が加わった。
京都コンポーザーズ ジャズ オーケストラの演奏と山本さんのアレンジ。
山本さんは地元の愛知だし、オーケストラのメンバーも京都在住はお一人だけらしいが、如何にも京都らしさを感じる。
お互いに確かな実力と柔軟な発想を持ち合わせたからこそ成しえたコラボ。
ジャズオーケストラでの組曲の完成に期待が高まる。
いつもながらライブの雰囲気を盛り上げていただける名古屋ブルーノートのディスプレイと出演者をイメージしたオリジナルカクテル(私は毎回ノンアルコール)。
赤いアルファロメオと牧山さんのコラボもバッチリ決まっている。