目的は本場の味のドイツパン。
腹ごなしに自転車を漕ごうと最寄り駅ではなく10kmほど離れた大安駅に降り立った。
青空が覗いているというのに、漕ぎ始めると直ぐ、冷たい雹が降り出し顔を殴る。
人生と同じように押し返されるほどの強烈な逆風で前に進むのがやっと。
しかも、だらだらと緩やかな上り坂が延々と続き、必死に漕いでも速歩きくらいのスピードしか出ない。
おまけに車の跳ね水で泥だらけ。
最寄り駅にすべきだったと強く後悔した。
フラフラになりながら到着したフライベッカーサヤ。
ドイツで出会った美味しいドイツパンを日本でも食べたいと思って帰国後探したが見つけられず、ならば自分で焼けばいいと、ドイツに渡り大男達に混じっての3年間の厳しい修業を経て、ドイツの国家資格ゲゼレ(パン職人)の資格を取得されたサヤさん。
2018年2月まで名古屋市名東区亀の井で6年間営業され、ご主人の八風農園があるいなべ市に移店、昨年12月20日にグランドオープンされた。
オープンして間もなくのときに寄らさせていただいたが、スマホが壊れてしまい、そのときに撮った写真も使えなくなりご紹介が遅れた。
フライベッカーサヤの紹介は5分50秒より。
「イートインしたいのですが」とショーケースを覗いていると、「おやつでしたらカイザーゼンメルのプレーンを切ってバターと蜂蜜を挟むと美味しいですよ」と店員さんから勧めていただいたので、それとゆうき農園にんじんジュースをいただいた。
蜂蜜の甘味が素朴なパンの味を引き立たせ驚きの美味しさ。
にんじんジュースの素材の甘味は有機農法による大地の恵み。
ドイツパンは穀物本来の旨味が特徴で、噛めば噛むほどその旨味が口の中に広がる。
チーズやハムや野菜などを合わせて食べるのが基本で、日替わりのサンドイッチを参考に自分の好みの味にするのも楽しい。
テイクアウトしたドッペルバックはライ麦と古代小麦の配合が半々で、キャラウェイシードというスパイスが入っており、酸味と清涼感を楽しめる個性的な味。
バターやチーズなどの乳製品との相性が良く、薄めにスライスして少しトーストしてからバターを塗って食べるのがオススメ。
クリームチーズやジャムなど、お好みでいろいろ試してみて欲しい。
店員さんの受け売りです。
パンによっては量り売りもやっているので、いろいろお店の方に聞いてドイツパンの魅力に触れていただきたい。
イートインスペースのほかに授乳室があるのは女性ならでは配慮。
オープンデッキからの景色を眺めながらの一服は格別。
いなべまではちょっと行けないという方には詰め合わせの通信販売もやってのみえるでチェックしてみてください。
営業時間は木金土の11:00~17:00
お車でお越しの方はお店の前に停められますし、近くに広い駐車場もあります。
八風農園の野菜も販売してます。
帰りの道のりは少し冷えてきたが風も止んで快適。
「くらーい、ふぉーざ、ねーしょん」と鼻歌まじり。
ドイツが誇るギタリスト、フライングVのマイケル・シェンカー率いるマイケル・シェンカーグループの『Cry for the nation』
へヴィーメタルとビールとパンはドイツが最強である。