工藤将亮監督 『遠いところ』
「今年、これを観ずして日本映画を語れないのでは」
評論に忖度のない最も信頼する映画監督、井上淳一氏の言葉が貼られていた。
強く同意します。
スクリーンからは痛みが伝わり、遣る瀬ない気持ちに苛まれ、細い裏路地に青い海、そこに身を置き体感しているような感覚になった。
1回目観た時はラストシーンはどっち?と、自分の中で答えは見つからなかったが、2回目に観た登る朝日は途轍もなく美しく笑顔は輝いていた。
だから『母へ』なのだ。
8月19日(土)に主役のアオイを演じられた花瀬琴音さんの舞台挨拶がある。
「映画、ではなく現実」なのだが、アオイの置かれた過酷な状況は特別ではなく、何処にでもある現実である。
撮影現場も過酷だったのか、いろいろお聞きしたかったが、伺えず残念。
間違いなくブレイクする (もうしている) 俳優さんなので、都合の合うかたは是非。
『俳優・東出昌大』さんのコーナーで紹介されていた『福田村事件』。
知られざる100年前の惨劇の映画化で、こちらもかなりキツそうだが見逃せない。
メッセージボードを見ていると刈谷市出身の女優、泉川実穂さんの名刺が貼ってあった。
チェックさせていただきます。
CM丸亀製麺さんとあったので、刈谷日劇近くの丸亀製麺で、鬼おろし肉ぶっかけをネギ大盛りでいただいた。
お腹も美味しく満たされたので、これから『リバー、流れないでよ』と『ドロステのはてで僕ら』、続けて鑑賞します。
発券機の前に『リバー、流れないでよ』の世界で最も作品舞台の貴船に近い劇場”出町座”のパンフレットが置いてあった。
ミニシアターを元気にする作品、どんどん出てきて欲しい。