2019.6.17 DOXY
オレバンド 令和記念ツアー2019
庵原良司(司会進行兼sax) 伊藤志宏(p) 岸徹至(b) 波田野哲也(ds)
在り来たりな曲を作るよりも10年後に何でこんな曲を作ったのだろう?と思った方が絶対に面白い。
楽曲、構成、MC、すべてが今年2回目の成人式を迎える大人の遊び心で溢れている。
遊び心は創造性、独創性でもある。
明らかに他のライブとは違う。
音を楽しむのではなく、音をトコトン楽しむ。
そこには人生を楽しむヒントがある。
そしてそれを楽しむためのスキルの高さ。
サックスは比較的扉をノックしやすい楽器だが、中に入ると表現力の幅の広さと奥深さは相当なものだ。
フレージングが人それぞれなのはどの楽器でもそうだが、スタン・ゲッツとジョン・コルトレーンの音色まったく異なるように、サックス魅力のひとつは音色。
曲により万国旗のように様々な音色を繰り出す庵原マジックと、エピソードを交えながら見事な包丁さばきでふんだんに味わわせてくれるそれぞれのソロも聴きどころ。
おいしいところをガッツリ持って行く志宏さんはさすがでしかない。
志宏さん出ずっぱりでオレバンドと橋本学トリオのキワモノ対バンって面白い企画だと思うけど、絶対に志宏さんは嫌がるだろうな。
令和記念ツアーはあと京都と大阪(2days)の関西を残すのみ。
今日と明日と明後日、これを聴き逃すと人生の半分を損するらしい。
岸さんの運転するのぞみ号は京都に入った頃か。