2021.11.26 THE WIZ 2 Alto Meeting feat. 中島朱葉 濱田省吾
坂井彰太郎 (as) 中島朱葉 (as) 渡辺翔太 (pf) 荒川悟志 (b) 濱田省吾 (ds)
前回WIZを訪れたとき、彰太郎さんから「東京から二人お呼びしてリーダーライブをやりますのでよろしかったら」とチラシをいただいた。
私も何人かの仲間内からリーダーと呼んでもらっているが、何かそれらしいことをしている訳ではなく、人望がある訳でもないし、チャンバラトリオやコント赤信号に憧れている訳でもない。
気持ちは同年代だが、ちょっとだけ年上なので、気を使っていただいている名前だけリーダーである。
それに対して、ジャズライブでのリーダーの役割は名前だけという訳にはいかず、ライブでの仕切りはもちろん、集客もそうだし、プロであるからにはギャランティ関係は何よりも重要である。
東京から二人お呼びすれば、それなりに経費は掛かるので、客の入り具合によってはリーダーの持ち出しだってあり得る。
それでも「メンバーが潤ってもらえればいいし、名古屋では滅多に聴けない朱葉さんとハマショー(やっぱそう呼ぶよね)を名古屋の人に聴いてもらいたいから」と、彰太郎さん。
今夜のライブは持ち出しなさそうな大入りで良かったですね。
二管ライブと言えばサックスとトランペットやトロンボーンなど音色の違った楽器を組み合わせたり、サックス同士でもアルトとテナーのように音域の違うものを組み合わせるのが常套で、さすがに木管と金管との組み合わせのような重層さはないが、違う表現力が重なったときの絶妙な揺らぎが最上級にエモかったし、それぞれのスローバラードを聴かせる構成もアクセントになっていてうっとり。
少し前からプロに師事されて、フルートを本格的に習い始められた THE WIZ ランチ班のリーダーをされている利恵さん。
夜もお手伝い?と思ったら、翔太さんのWIZでのライブが今年最後ということで、翔太さんお目当てで来られたとのこと。
ライブ終了後にはお目当てだった翔太さんと荒川さんの鉄板名古屋組と相まって「今まで聴いてきたサックスのライブの中で一番良かった」と大満足の笑顔。
6月にリリースされた朱葉さんの初リーダーアルバム『Looking For Jupiter』。
アルバムの感想も少し書きたいところだが、バークレーに留学される前から朱葉さんを聴いているという山田さんと話し込んでいるうちにCDをカウンターに置いてあることを忘れてしまい、置いたまま帰ってしまった。
早く聴きたいので近々取りに伺います。
アルバムからの1曲『Pisca-Pisca』では、ハマショーさんの推進力に乗った高速パッセージの激流に呑み込まれて溺れるしか術はなく、チラシの写真から勝手にイメージしていたのとは違うパワフルな音と関西弁のノリにも嵌った。
「せーの」でのしゃくれポーズでは一番しゃくれてるし、良い意味でイメージが裏切られまくった。
「今回は2年か3年ぶりくらいの名古屋かな?」と、曖昧になるくらい間が空いてしまったそうだが、次回の名古屋は直ぐで、1月23日にミスターケニーズでのレコーディングメンバーによるリリースライブが決まっている。
オリジナルしかやらないとのことで、しっかりアルバムを聴き込んでおきたい。
ライブ中のMCでは朱葉さんよりもアルバムの宣伝をされていた彰太郎さん、ナイスリーダーでした。
高校生のときから憧れていた朱葉さんとの初共演で、リーダーがライブのエンディングを惜しむ姿にもじ~んときた。
そして写真での最高の笑顔。