necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

あいちトリエンナーレけものライブ & THE WIZ早川ふみカルテット

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2019.8.9 あいちトリエンナーレ円頓寺デイリーライブ』

けもの 青羊vo&g, 塚本功

真夏の夜空に『SUMMER TIME』が響く。

元々はジャズボーカリストだった青羊さん。

ブルージーな塚本さんのギターでグルーヴィーに揺らめき、心がクールダウンされていく。

第一次世界大戦後の貧しい黒人居住地の人間模様を描いた映画『ポーギーとベス』で繰り返し流れる子守唄。

シンプルなアレンジで聴く青羊さんのボーカルはスモーキーな声質に合うし、声の操作上手さに聴き惚れる。

ピアノとのDUOなどでもお聴きしたい。

今晩はいい夢が見られそうだ。

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懐かしい顔にも出会えた。

以前はポチと言う名前でアーテスト活動をされていたヨダアミさん。

3年半前に『けものとポチの音楽会』を企画させていただいた。

1カ月半前に『音楽は女を中心に回ってる』でけものと共演していただいたペンギンラッシュの望世さんとのスリーショット。

ペンギンラッシュは『りんご音楽祭』のオーデションを通過し出演が決まった。

おめでとうございます!

https://ringofes.info/ringo-news/

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渡辺春菜さんの光のライブペインティングにはしもとみおさんの動物の彫刻展示など盛りだくさんの内容で、今まで企画した中でダントツにしんどかった『けものとポチの音楽祭』。

ライブ終了後に「またやりたいね」という話になったが、私は心の中では「勘弁してくれ」とつぶやいた。

youtu.be

二人目のお子さんがもうすぐ1歳になられることもあり、そろそろライブ活動にも力を入れ行かれるみたい。

本名のヨダアミで活動されるそうなので、気になった方は是非チェックを。

https://twitter.com/pochinouta

何かと物議を醸しだしているあいちトリエンナーレ

私は大村知事に1票。

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THE WIZ  早川ふみQuartet 

早川ふみ(as) 平光広太郎(org) 砂掛康浩(gt) 浅井翔太(ds) ゲスト長瀬良司(tp)

1st のラストに滑り込み。

平光さんがご自宅から玄関をえぐって持ってこられた Hammond A 100 が目に飛び込んだ。

ヴィンテージ本物の音を堪能すべき選曲の中、2ndの途中からから長瀬さんが加わり Roy Hergrove の『Roy Allan』。

深く威厳を感じる Hammond A 100 をバッキングに壮絶にカッコイイ2管が絡む。

砂掛さんのテクニカルでビターなフレーズに翔太さんの切れ味鋭いのスイートなリズム。

若くして天に召された Roy も唸っているだろう。

クラスの中にそれぞれ必ずひとりはいるであろう、優等生の平光さんと不良の砂掛さんに人気者の翔太さんをマドンナのふみさんがまとめる。

バランスが取れていないようで実は抜群にバランスがいい。

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この Quartet がトップバッターとして登場する『Jazz Connection Nagoya』 。

http://www.jazzconnection.jp/

名古屋で人気と実力を兼ね備えるこの6組がいっぺんに聴けて5000円は超お得。

普段はジャズを聴かないという方にもジャズに触れる絶好の機会。

ジャズフェスは日本各地で開催されているが、大抵は公的資金が投入されているか協賛スポンサーが付いている。

だがこのイベントは実行委員の平光さんを中心にすべて地元ミュージシャンとボランティアによる手作り。

今年で5回目の開催となるが、毎月御器所のガストに5人ほど集まって相談されているそうだ。

ここで『サマータイム』ならぬ『サマータイム・ブルース』を歌っても、誰にも文句は言わせない。

youtu.be

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Tシャツなどのグッズの売り上げも大切な運営資金。

出演者はたぶん持ち歩いていると思うので、ライブハウスなどでご購入していただけたら地元のミュージシャンの力となる。