necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

小池匠監督特集

 

2022.7.17 シアターカフェ 小池匠監督特集

『決まった?』

『青森さんちの祝日』

『消しかすの花』

『夢が眠る場所 -完全版-』

 

 

5月に足を運んだ『若手監督応援上映会』ではそれぞれの監督の個性と特色を十分に楽しまさせていただいたが、この日は小池匠監督おひとりで4人の監督の作品を観たような感じになり、作品を描く筆遣いがどれも違っていてそのどれもが圧倒的な筆力であることに驚いた。

 

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テーマ、質感、温度感、その違いは4作品を予告編でざっくり観ていただいただけで感触として伝わってくるだろう。

『決まった?』でパラレルワールドに引き込まれてシュールなタイプの監督かと思っていたら、『青森さんの祝日』ではほんわかさせられアットホームで安心して観られたし、『消しかすの花』ではいじめ絡みの難しいテーマを扱いながら美しい恋愛だし、『夢が眠る場所』に至っては胸キュンの恋愛映画だと観ていたらダークワールドに転換して安部元総理が殺害された事件と重ねながら鑑賞した。

 

 

3日間で6回の上映会のうちこの回だけゲストなしのひとり舞台挨拶。

『決まった?』での年号が平成から令和に変わってからの演出や『青森さんちの祝日』の撮影の経緯などをお聞きして、やはり只者ではない。

次の回では『消しかすの花』に出演された子役さん達のリモートでの参加があるらしく、みなさんの大人顔負けの演技が素晴らしかっただけに拝見したかったなぁ。

最終日の明日 (7/18) は『夢が眠る場所 -完全版-』に主演された玲衣さんのリアルゲストがあるそうだ。

とても魅力的な女優さんなのでお時間のある方は是非。

暗転してからのシャッター音に撃たれ、カッコイイエンディング曲。

その曲を歌われていたので小池監督にミュージシャンですか?とお聞きすると、面白そうだったので歌ってもらったとのことでミュージシャンではなかったが、歌声も魅力的だった。

 

 

そしてもう一つ違っていたのが小池監督の印象。

チラシの写真からでまじめな堅い印象だったが、金髪にインパクトのあるTシャツに短パンで明るい笑顔はまったくの別人。

八王子映画祭で準グランプリを獲られた『消しかすの花』だが、応募要項を満たしているのかな?と、そのことをお聞きすると「大抵は結婚式場 (特別協賛の式場) や八王子に因んだ映像を撮るけど出会いと愛をテーマにしてとりあえず八王子で撮っているからいいんじゃない」と笑い飛ばしていた。

絶対にチェックしておくべき監督なので今後も追わせていただきます。

ツイッターをフォローしたらプロフィール写真がまた別人だった。