2023.6.16 シアターカフェ
『おっさんずぶるーす』ファミリー編、ワーク編はしごできます上映会
昨年、シネマスコーレでワーク編は鑑賞したが、隔日上映だったためファミリー編は見逃していて、1日ではしごできるのはありがたい。
ファミリー編の中では『オファーを待ちながら』で、売れない役者を演じた仁科貴さんの演技が圧巻だった。
仁科さんのお父さんはおっさん世代なら誰もが知っている昭和の名バイプレーヤー川谷拓三さん。
以前から似ていると思っていたが、おっさんになるに連れて益々似てきている。
おっさんになってから上映時間を気にするようになり、長い作品はそれだけで観なかったりすることもあるところ、短編オムニバスは集中力を切らさずサクサクっと観られるので、おっさん向きである。
『トイレのおっさん』から主演の高橋信二郎さんと範田紗々さんが登壇された。
映画では高橋さんが事故で亡くなって女子トイレの便器として生まれ変わるのだが、舞台挨拶では紗々さんが便器となってポーズをするというサービスショット。
女子トイレの便器役は役得に思われるが、長時間ひざの上に座られて同じ態勢でいるのはかなり大変だったそうだ。
カレンダーの誕生月にサインをいただき、また来月に年齢的にはおっさん度が増すのだが、このところの生活の見直しによって精神的にも肉体的にもすこぶる調子が良く、食事に気を付け適度な運動と十分な睡眠、これに尽きると実感する日々で、年齢は年金をもらうための数字でしかないと思っている。
シアターカフェへ行く前に伏見ミリオン座で『逃げ切れた夢』を鑑賞した。
主演は平成から令和にかけての名バイプレーヤー光石研さんで、こちらもおっさんのぶるーす。
認知症、親の介護、家族との関係、退職後の生き方等々、程度の違いはあれど、同年代のおっさんなら誰しも思い当たるであろう切実な話しだが、どれにも重きを置かずさらりと描いていて、自分だけではないと思えるだけで肩の荷が少しは軽くなる。
松重豊さんもサイコーだったし、おっさんは表情だけで語れる。