necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

上野香織 Japan Tour 2019 from New York

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2019.11.12 Mr.Kenny's

上野香織 (pf) Noah Jackson (b) Darrian Douglas (ds)

 

ニューヨークの秋は短いらしい。

暑いか寒いか、yes or no。

そのニューヨークの秋を感じていただけたらと『Autumn in New York』。

五番街の片隅に蹲る哀愁を感じる。

昨年の 2nd アルバムのリリースツアーから1年、今年も名古屋ケニーズに来ていただいた。

メンバーも昨年と同じ気心知れたレコーディングメンバー。

前回はニューヨークから一時帰国でのジャパンツアーだったが、今後は活動の拠点を故郷の九州に移されるそうだ。

 

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今回のツアーは福岡(3公演)、熊本、佐賀、広島、名古屋、東京。

名古屋の他はニューヨークに渡る前から馴染みのある土地。

前回、名古屋がケニーズに決まったのはニューヨーク在住のボーカリストErikaさんからの紹介によるもので、名古屋には知り合いが居るわけでもないし、仲の良いミュージシャンが居る訳でもない。

私も誰に誘われたのではなく、一年前に足を運んだのはお店に貼ってあったチラシを見て。

レコードのジャケ買いと同じ感覚だった。

ダイナミックでエレガントなライブに、同席した初物好きの山田の御大と大当たりだね!と、また名古屋でのライブをお願いした。

 

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北九州芸術劇場でのライブの模様。

地元ではライブハウスではなく、ホールでのコンサートをする人気ぶり。

サッカーなどでホームとアウエーでは戦い方が違うように、当然ライブも変わってくる。

アウエーの観客は、どんなライブを聴かせてくれるのか?という期待と共に、お手並みは如何程か?という感覚も混じる。

アーティストもホームとは勝手の違うステージとなるだろう。

そして、アーティストと観客が一体となってその日だけの音が生まれる。

 

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昨年に続いて高校生ドラマーの山崎隼さんがアンコールで飛び入りした。

『Confirmation』をリクエストして叩くと、完璧と言っていいリズムに基礎はしっかりできていると上野さんも大絶賛。

近い将来ニューヨークへ渡るだろう彼に、ダリアン直々のレッスンがあった。

「バーン!と大きい音で演奏するのは誰でもできるから」と上野さん。

確かにクラシックで鍛錬されたであろう指さばきとピアニシモでのグルーブ感は凄まじかったし、右手と左手のせつ然たる動きはどれだけ研鑽を積めばできるのか。

もっと名古屋の皆さんにも知っていただきたいピアニストである。

なので勝手に名古屋の応援部長に就任さていただいた。

 

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帰りの道すがらジャズ茶房青猫に寄って『Destinations』からタイトル曲と『Cold Desert』をリクエストした。

辛口のマスターが「カッコイイね」と一言。

「でしょ。」

 

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ぜひご試聴あれ。

生涯ピアノを弾き続けると語った『Destinations』はまだまだ先である。