necojazz’s diary

ジャズを中心に雑食

琵琶湖1周サイクリング

 

 

2022.9.11,12 琵琶湖1周サイクリング

ドラゴン服部シェフとの自転車部、6回目

DISTANCE の合計が 196.74km となっているが、道の駅塩津海道かぢかまの里~道の駅湖北みずどりステーションの間が未計測のため、200km超えのロングライド。

毎回ドラゴンシェフから、〇〇が食べたいとか、〇〇に寄りたいといったリクエストを受けてコース設定をするが、今回のリクエストは「琵琶湖1周を完走したい」ただそれだけ。

「食事はコンビニでもいいから完走したい」とのことだった。

 

 

宿泊するホテル以外はまったくノープランで、9月だというのに真夏を思わせる猛烈な暑さにホテルまでたどり着けるのか不安を抱きながら米原をスタート。

適当なところでモーニングをしたかったが、早速ノープランの影響でそれらしい店が見つからず、モーニングにありつけないまま道の駅塩津海道かぢかまの里で昼食をとることにした。

ドラゴンシェフは滋賀県の伝統的な郷土料理の鮒寿しをお茶漬けのセットで、私は冷やしラーメンを注文。

ドラゴンから鮒寿しを2切れ頂戴したが、発酵による臭気が食べる前から鼻を突き、独特の酸味にその2切れを食べ切るのに一苦労。

これをチョイスするとはさすがドラゴンと思っていると、しかめっ面をしていて、どうやらドラゴンも口に合わなかったようだ。

 

 

観光船の桟橋が見えたので休憩を兼ねて写真を撮っていると、乗り場の向かい側にひょうたん亭というお蕎麦屋さんを発見。

ドラゴンシェフがお昼の鮒寿し茶漬けにほどんど箸を付けておらずお腹が空いているということで入店。

 

 

ドラゴンシェフはどんぶりに琵琶湖の風景を映しているという周航そばを、私はざるとろを注文した。

周航そばは温かいものしかなく、このクソ暑い中でも名物を優先する姿勢はさすがである。

ざるとろはとろろがひんやりしてそばの風味と喉ごしも良く美味しくいただいた。

後半もなんとか頑張れそう。

 

 

店内には NHK BSプレミアム『にっぽん縦断こころ旅』で、自転車旅をされている火野正平さんと、他に何人かの芸能人のサインに、嘉田元滋賀県知事のサインもあり、どうやら人気店らしい。

年金生活になったら火野さんみたいにのんびりと日本各地のいろいろな風景を巡りたいが、年金定期便がそんな余裕はないことを毎年知らせてくれる。

それまでに少しでも貯金をしておかなくては。

 

 

ドラゴンシェフの先を行って白髭神社で湖上に浮かぶ大鳥居を撮っていると10名ほどのロードバイクのガチ軍団が前を通過し、20mくらい先で止まって撮影会を始めた。

ドラゴンシェフが「とうちゃこ」して出発しようと思ったが、ガチ軍団を先に行かせたかったので暫く待つも動きそうになく、仕方なく走り出すとタイミング悪くガチ軍団も走り出した。

2人ともガチ軍団に吸収されてしまい軍団の真ん中辺りに位置する形になってしまったが、交通量の多い道路で車の脇を一列になって走っているため、止まることも先に行かすことも出来ず、軍団の流れに従うしかない。

軍団のなかなかのペースに私の前を走るドラゴンシェフは必死にくらいついていたが、軽い上り坂で少し遅れ気味になり「こりゃ千切れるな」と思っていると、もがくように漕いでまたピタリとくっついた。

おそらく己の限界を超えて150%の出力は出ていたであろう姿に火事場の馬鹿力って本当にあるのだと思った。

間もなくしてサイクリングロードが脇道に逸れて止まれる感じになったので「ドラゴン、ストップ」と大声で言うと、軍団全体がピタッと止まった。

あれ?と思っていると、軍団長らしき人物が後方から前に来て「道、合っているよ」との一言でまた軍団は走り出した。

ドラゴンシェフは気力も体力も脚も使い果たした様子で、その後はかなりのペースダウンとなったが、車体重めのクロスバイクであのペースについていったのはめちゃスゴい。

ドラゴンがロードバイクに乗ったらかなり速いだろうな。

 

 

気になる佇まいのお店があったので通り過ぎてからドラゴンシェフを先に行かせてひとりで戻ってお店を覗くと誰もいない。

カウンターに置いてあったベルを鳴らしても反応はなく、もう一度大きめの音で鳴らしてみると奥から「おはぎですか~」と年配の女性の声がしたので、「はーい、お願いします」と返答した。

 

 

お店の佇まいから予想していた通りのおばちゃんが出て来られ、お皿の上に残っていたあんこ3つときな粉1つを注文すると、今日はもう閉店だからといなり寿司を1つサービスして下さった。

10分ほどいろいろとお話しさせていただいて、ほんわかしたひと時に疲れも和らぎ、また琵琶湖を走った際には必ず寄りたい。

 

 

スーパーホテル大津駅前に到着して、フロントで自転車の駐車場所をお聞きしたところ、タイヤを拭けば部屋へ持ち込んでも大丈夫とのことで、拭くためのタオルもお借りすることができた。

私のロードバイクはエントリーモデルなので大した金額ではないが、この日は100万円オーバーであろうTREKロードバイクも見かけていて、そういった高額車に乗っている方も盗難の心配をせずに安心して寝られるので、とてもありがたいサービスである。

 

 

夕食は先ほど購入したおはぎとサービスでいただいたいなり寿司。

おはぎは草餅をベースに粒あんときな粉がまぶされていて、ゴツゴツした見た目は手作り感に溢れ、やさしい甘さはくどくなく、普通サイズの3個分くらいはあろういなり寿司はお揚げがジューシーで、どれも大満足の美味しさ。

お腹も心も十分に満たされ、改めてまた寄りたいと思った。

 

 

2日目は雲ってくれと願ったが、その願いも空しく連日のピーカンとなった。

むしろ1日目より暑いくらいで、運動するのは危険なレベル。

琵琶湖のサイクリングロードはコースのほとんどが湖に沿っていてとても走り易いのだが、湖側にはオートキャンプ場があるくらいでほとんど何もなく、対向車線側に渡る信号も滅多にない。

なので、熱中症にならないように水分補給をしたいと思っても、コンビニが無ければ自販機も見当たらない時間が延々と続き、しかも猛烈な日差しを遮るものもなく、かなりヤバイ状態になった。

そんな時、オートキャンプ場の受付にチラリと見えた自販機を見逃すことはなかった。

麦茶を一気飲みして水分とミネラルを身体中に染み渡らせて何とか命拾いできだが、再び漕ぎ出せば補給した分だけ滝のように汗が流れ出る。

水分補給はこまめにチビチビと取るのが常識であることは言うまでもない。

 

 

琵琶湖大橋は琵琶湖のくびれている部分、大津市守山市の間に架かっており、橋の北側を北湖、南側を南湖、と呼んでいて、北湖1周や南湖1周をする場合には渡るが、琵琶湖全体を1周するときには渡る必要はない。

でも、自転車は無料だし、折角なので守山市側から往復することにした。

 

 

橋からの眺めは湖ではなくまるで海。

山並との美しい調和は琵琶湖ならではで、水面の静けさも一服の清涼剤。

アーチ状になっている橋は上りは少々苦労したが、下る時の爽快さは格別だった。

ひゃっほー!

 

 

夕方になっても西日が突き刺さるように熱く、1日目の走行距離を長めにして、2日目はゴールの近くにある彦根城でのんびりできればと思っていたが、そこまで行く気力もなくなっていた。

2日目の食事はホテルの朝食バイキングとこの羊羹だけ。

ドラゴンシェフから「食事はコンビニでもいいから完走したい」と言われた通り、最期の食事はローソンで済ませ、無事完走。

ドラゴン、お疲れさまでした。

またよろしく!