2023.10.7 K.Dパポン
Tayu Tou Autumn Tour 2023
山下真理 (vib) 土屋絢子 (voi) 福冨博 (gt) 則武諒 (dr)
+ニシムラマホ (painting performance)
前回、ニシムラマホさんのライブペインティングとのコラボを鑑賞したのはコロナ禍前のバレンタインドライブ。
そのときは、真理さんと福冨さんとのDUOで、ライブを通して1枚、真っ黒の大きなキャンバスに鮮やかに花々が咲き乱れた。
この作品はライブ後に落札されたが、おいくらだったのだろう。
この日は壁にプロジェクターで映写され、A3サイズの白いキャンバスに2曲に1枚のペースで書き上げていく。
動物園や水族館は小さい方が好きという真理さん。
『Small Zoo』はトラやライオンではなく、かわいい動物たちがひょこひょこ遊んでいるような楽しいナンバー。
片手に2本ずつマレットを持ち、二刀流ならぬ四刀流で丸いヘッドが生き物のように飛び回る。
来年にはセカンドアルバムを制作したいそうで、4曲目からはファーストアルバムに収録されていない曲が続く。
『Little Spring』は冬に作った曲だそうだが、寒い中でも心がちょっと温かくなるという気持ちが伝わっている。
絢子さんのボイスは曲によって温度や感触が変わり、1曲前の秋の曲のしっとりとした雰囲気から、この曲は陽だまりの温もりを感じ、『River』での清らかに流れる伸びやかな高音には痺れた。
曲名は失念したが、「お月様でサンドウィッチでも食べましょう」という意味のナンバーは福冨さんの哀愁のあるギターが印象的で異国情緒が漂う中、則武さんのドラムがカッコよく絡み、絢子さんは情熱的。
4人のメンバーがぐらげになり揺蕩う『4匹のくらげ』は、いかにも Tayu Tou らしい、ゆらゆらとしたナンバー。
水中を浮遊するくらげを見ていると癒されるように、音によって脱力して心が整う。
「かごめかごめ」からイメージした『Ring Around the Roise』。
バラの花を思わせる色彩で、輪になって踊る子供たち。
くるくると回転するような軽快さの中に、ちょっとスリリングさも感じる。
ゴルゴ13が鬼だったら、後ろの正面は撃ち殺される。
今の子どもたちもやっているのかな。
『Paper Globe 』は、ドラマチックで宇宙的な広がりを感じるナンバー。
地球が人間の手によって紙屑になってしまうことは避けなければならないが、美しいメロディは全てが経済優先の世の中を憂いているようにも聴こえた。
その完成作品をゲットし、サインと日付を入れていただいた。
碧い星の上に立っているのはマホさんの作品ではお馴染みらしい「えのきちゃん」。
大抵は白いそうなので、レアキャラということか。
部屋にお好みの絵が1枚あるだけで、気分は全然違ってくる。
ありがとうございました。
セカンドアルバムも楽しみになった。