necojazz’s diary

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『シェアの法則』 小野武彦さん公開記念舞台挨拶

 

2023.12.2 刈谷日劇

『シェアの法則』 小野武彦さん公開記念舞台挨拶

 


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小野武彦さん、芸歴57年にして映画初主演。

撮影時は80歳で現在81歳とお聞きしてびっくり。

役柄の72歳というのはまったく無理はなかったし、宮崎美子さんとはお似合いのご夫婦で、浅香航大さんとはおじいちゃんと孫の方がしっくりくる年齢差だが見事に親子だった。

 

 

シェアハウスを舞台に様々な人間模様が描かれる群像劇は既視感のある設定だが、DVやLGBTQ、外国人技能実習生にネットの誹謗中傷、熟年離婚ルッキズムなど、今どきの社会問題を取り上げ、オーディションでも選んだという出演者がそれぞれの役にピタリと嵌り、心の襞が丁寧に描かれていた。

 

 

ひとりでもがいていると浅瀬でも溺れてしまうが、溺れかけている人に浅瀬であることを教えてあげれば自分の足で立つことが出来る。

作中である小説をシェアする場面があって、一冊の本や一本の映画が溺れかけている人を救うこともあり、小さなシェアハウスでのお話だが、地球をシェアしている住人としてこの作品をシェアしたいと思う。

 

 

11月29日に名演小劇場のXで「暫時休館から正式に閉館となりました」とのご報告があり、名古屋の映画文化はどうなってしまうのだろうと危惧の念を抱くしかない。

作品的に名演小劇場で上映されていたかも知れないが、愛知での上映は刈谷日劇のみということで、ぜひ名古屋からでも足を運んでいただきたい作品。

小野さん目当ての客席は59歳の私が若輩者に感じるくらいの年齢層で、シネマスコーレはもう少し若い年齢層だし、名演小劇場やシネマテークに通われていた年配者は頭を抱えていることだろう。

アキ・カウリスマキ監督が引退を宣言してからの復帰作『枯れ葉』が12月15日より全国ロードショーされるということで楽しみにしていたが、公式サイトを見ると愛知の上映館がない...

シネマテークで上映されたであろう作品だが、中部での上映館は長野3館、静岡2館、三重1館などで、愛知が0とは危機的状況である。

先日刈谷日劇のリクエスト用紙に書こうとしたときに堀部支配人から「ウチで上映するから大丈夫」と言っていただいたきほっとしたところだが、同じビルの1階にあったパチンコ店が閉店したこともありビルの風景も寂しくなったが、ここは無くなって欲しくない。

 

 

そのとき観た『桐島、部活やめるってよ』は浅香航大さんの映画デビュー作で、過去作品のチョイスも良い。

 

 

刈谷日劇へ向かう前にジムに寄って月に一度の体組成計測定。

 

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筋トレ開始初日から、体重-1,8kg、筋肉量+1.4kg、体脂肪率-4.3%。

先月から、体重+0.9kg、筋肉量+0.3kg、体脂肪率+0.5%。

ジムに通い始めて5か月目、月単位で見ると、ヨシ!思ったり、アレ?と思ったりだが、長い目で見たいと思う。

俳優業も筋トレも長く続ければそれなりの結果が出るし、続けることが大切。

上の年代の方のご活躍は励みにもなり、80代になっても小野さんのように若々しくいたい。